スタッフブログ
2014.03.11
3年目の3月11日
2月の半ば名古屋市の名古屋駅付近、笹島交差点の歩道に自動車が突っ込み13人が重軽傷を負ったという事件があった。乗用車を運転していた男。
「わざとやった。人を殺すつもりでやった」と供述をしているという。人ごみの多い名古屋駅付近でのこの事件。突っ込むという神経はどのようなものか。理解しろと言う方が無理である。
3月に入り、柏市では連続通り魔事件が発生をした。5人の声をかけうち1名は死亡。犯人は被害者の1人と同じマンションに住む24歳。その行為や言動、生活実態などまだ謎に包まれているが無差別に人を殺すという神経。何を考えているのかこれも理解しがたいというのが正直な感想である。
子を持つ親として被害者の親にもなりたくないが加害者の親にはもっとなりたくないと思う。
私は世間一般的にいう立派な親ではないが自分の子が通り魔にはならぬよう育てることはできるという自信はある。
そんなことを思いながらニュースを見ていたら「現代のベートーベン」の佐村河内氏の謝罪会見がやっていた。嘘をついていた本人も悪いだろう。しかしその事実がどうだと感じる前に、魔女裁判のようなマスコミの質問や態度に嫌気がさしすぐにチャンネルを変えてしまった。当の本人をかばうつもりはない。感じたことはただただ色々な人間がいるものだということだ。
ソチ五輪で金メダルを取った仙台出身の羽生選手は金メダルの報奨金を被災地に寄付をするという発表をした。周りにいる大人が偉いのか、それとも本人が素晴らしいのか。地元の方は万感の思いであろう。19歳。学校の成績もオール5というではないか。メダルを取った時のインタビューも素晴らしい。
「金メダルをもらった時は嬉しさの方が大きかったが、時間が経つにつれて悔しさが甦(よみがえ)ってきた。だから自分を高めるためにも、練習ではいろんな種類の4回転ジャンプに挑戦していきたい」
なかなか言えるものではない。まるでアニメの主人公なみの優等生キャラである。そのままで今後も競技人、人格者として美しく成長してほしいと勝手ながら思っている。
3月11日。
いつまでも悲しんでいられないのはよくわかっている。しかし年に1度くらいは思い出し悲しみに打ち拉がれるのも悪くはない。「諸行無常」。人は全てを忘れてゆき、現実は風化をする。いつかもっと記念日とはいわなくともこの日くらいはそういう気持ちで過ごすのも悪くない。
未だ生活がままならぬ人も多い。私自身、幸せかといわれれば決してそうだとは言う気分にはなれないが、被災地でご苦労をされている方々を思うと、心が痛む。多くの方がそのような気持ちであろう。あの時に感じた「私に何ができるだろうか?」と焦燥感が心にある。
「人の幸せとは何だろうか?」と深く考える。そもそも私たちは幸せになるために生まれてきたのだろうかとも考えてみる。答えはわからない。人それぞれにさまざまな人生があり、私たちは自分の人生という名の主人公に他ならないからだ。柏市の事件も世の中でさまざまに起こっている事件も、そして天変地異による被害も当事者でないから言えることもあるし、いつ当事者になるか、また巻き込まれるかわからないのも人生である。
手品やマジックなどが目の前であると驚きの声を上げる。また私たちは奇跡だと思う瞬間をこれまでに何度か目にしてきた。
何か問題や難問があるたびに神に祈る。「奇跡が起こりますように」と。
しかしよく考えてみると私たちは偶然と奇跡の繰り返しの毎日にいる。
事業との出会い、社員との出会い。家族や子供との出会い。ほんの少しの違いで生死が別れるような事件や事故。すでにここにいるだけでそれは奇跡なのではないかと感じてみる。そしてどのような人生であろうと自分の人生の主役は自分自身なのだと感じてみる。3月11日。犠牲になられた方のご冥福を心より祈る。
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