スタッフブログ
2013.08.01
アマチュアイズムを持ってプロの仕事をする
今日から8月!新たな気持ちで仕事と遊びに取組みたいと思います。
Robinの蜘手です。
毎週1つ、Jack会員向けにコラムを書いているのですが今週号を掲載します。
ようは「いつも顧客目線をもって仕事に取組もう」という意を書いたつもりなのですが、なかなかまとまらず、、、
アマチュアイズム
アメリカではエンターテイメント業界というのは「舞台に上がるのはプロ中のプロであるべき」という認識が非常に強く、国民の見る目も厳しいという。そんなアメリカのプロデューサーがAKB48を見て衝撃を受けたという記事を読んだことがある。
プロという定義は人それぞれだ。その仕事に就いていればプロという言い方をする場合もある。1つのことを究めてゆく姿をプロだという人もいる。プロであることと、売れること、食っていけることは違う意味を持つだろう。いくら腕前はプロであっても食えなければ生きてはゆけない。しかし好きなことをやるためにお金に走りたくないという気持ちもわかる。人それぞれの価値観である。意見を挟む余地はない。
AKB48の場合、歌も踊りも一流だとは思うがその成長のプロセスがファンを惹き付けていると聞いたことがある。そういえば昔からアイドルというのはどこかでいつも「素人っぽさ」を残している人多い気がする。国民性なのだろうか。日本人はその物語性に興味を示し評価をする国民なのかもしれない。
私がこの事業を始めた時「リフォーム業はサービス業である」という流れがあった。私もそれに強く同意をした。それ以上に「業界の慣習」に対する意思の表れでもあった。サービス業といえば「生活の代行」の意味を含むものが多い。私がリフォーム業がサービス業だという意味合いとしてはリフォームがお客様自身でできるというDIYの代行という意味ではなく「お客様の立場を代行する」という意味が強くあった。
住宅のことを何もわからない人向けのツールを作り価格を明確にする。工事内容に加え荷物引き取りや梱包、工事中の使えない風呂の代わりにと銭湯のチケットなどを配布した。近隣の配慮なども徹底をした。私には実績も豊富な経験もない。あるのは熱意と「建築としてのプロっぽくない仕事」だったように思う。もちろん工事品質や施工についてはプロであったから徹底をした。しかしそれ以上にお客様の身になって少しでもその気持ちよくなって頂けるようにと思案したものであった。顧客満足とは建築そのものの出来不出来はもちろん大切だがそのハードと同じくらいもっと大切なものがあるという実感をした。それが当時の私の「当たり前の基準」であった。
今思えば、それは「素人目線」であり「アマチュアイズム」と言ってもいいかもしれない。
特に住宅の場合、顧客はプロでなく購買頻度の少ないアマチュアであり住宅のプロではない。顧客から求められる企業とは「アマチュア視点を忘れない」プロであるのではないかと最近、強く思う。
そういえばこの業界で近年の流れにおいて住宅設計やリフォーム工事のプランニングがご主人が中心となっているのではなく奥様が中心というご家族も多い。昔は家のことは男の役目であった。それに応じてか業界への女性の進出が珍しくない。女性設計士というポジションは「アマチュア視点」そのものを語っていると思う。顧客が求めているのは輝かしい実績や成果だけではない。何でも相談できる相談相手であり、同じ家庭を持つ女性の意見でありそのセンスなのかもしれない。
建築世界では経験と実績がものを言うと意見には反対はしない。しかしどこかで「アマチュアイズム」を持つことは今後必要不可欠になってくるだろう。しかし長く業界にいると「当たり前の基準」がどんどん変わってくるようになる。「この業界はそれが当たり前だ」と言うのはプロとして簡単である。
しかし当たり前のことに疑問を持てることが本当のプロでありそのヒントはアマチュアである顧客の声なのではないかと思う。「顧客の声を聞くこと」は「素人目線で考えること」と同義であるなら日頃の「プロとして当たり前の日常」に疑問を持ってみよう。私たちはニートでよいプロではなく社会に必要とされるプロでありたい。社会とは人であり、私たちにとってそれは顧客を含む。本当のプロとはプロ目線だけで物事を判断することではなく、社会のおける使命を理解し声を聞いてゆける人なのだろうと思う。「アマチュアイズム」を忘れることなく、仕事の精進を重ねたい。
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