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住まいのアイデア
2024.03.29

プレハブ住宅は500万円あれば建てられる?トイレ・風呂付きにできるのか

「プレハブ住宅は500万円で建てられるの?」
「プレハブ住宅にはトイレや風呂を付けられるの?」

という疑問をお持ちではありませんか?

本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を

  • プレハブ住宅の基礎知識や注意点
  • 500万円でプレハブ住宅を建てられるのか
  • プレハブ住宅を建てるメリットとデメリット
  • 500万円のプレハブ住宅がおすすめな人
  • プレハブ工法の種類や施工事例

の順番に解説していきます。

プレハブ住宅を検討している人には役立つ記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

プレハブ住宅とはどんな家?

プレハブとは、「プレファブリケーション(Pre-fabrication)」の略です。

一般社団法人プレハブ建築協会の公式サイトによると、プレハブ住宅とは「あらかじめ部材を工場で生産・加工し、建築現場で加工を行わず組み立てる建築」を指します。

一般的に住宅を建築する際、木材を現場に運んでその場で加工を行いますが、プレハブ住宅の場合は、大部分の製造が終わっている状態で建築します。

そのため、一般的な住宅と比較すると工期が短く、リーズナブルな価格で住宅を建てられるのです。

参照:一般社団法人プレハブ建築協会「プレハブ建築について」

500万円でプレハブ住宅を建てることは可能?

 

それでは、500万円でプレハブ住宅を建てることはできるのでしょうか?

結論から述べると、プレハブ住宅は500万円で建築することが可能です。

ただし、プレハブ住宅の建設にかかる費用は「坪単価」によって変わってきます。

例えば、1坪あたり50万円の価格に設定されている場合、10坪であれば500万円でプレハブ住宅を建設できます。

しかし、広いスペースにプレハブ住宅を建てたい人は、500万円以上のコストがかかる可能性が高いです。

プレハブ住宅を建てる3つのメリット

プレハブ住宅を建てることでどのようなメリットを得られるのでしょうか?

ここでは、プレハブ住宅を建てる3つのメリットを紹介します。

工期が早くトータルコストを抑えられる

プレハブ住宅を選ぶ最大のメリットは、短期間かつ低価格で住宅を建設できる点といっても過言ではありません。

プレハブ住宅は、大部分を工場で生産するため、現場で作業する期間が短いです。

工期が短い分人件費が安くなり、一般的な住宅よりも価格を抑えられます。

さらに、部材が大量に生産されているため、熟練の職人を必要としないので、比較的リーズナブルなコストで建設できるのです。

早期入居したい人や、費用を安く抑えたい人は、プレハブ住宅を検討すると良いでしょう。

品質にムラがなく安定している

プレハブ住宅の場合、品質にムラが発生しにくいと言われています。

プレハブ住宅で使用される部材は標準化・規格化されているためです。

一方、木材を使用する場合、必ずしも良質な部材を揃えられる訳ではありません。

プレハブ住宅であれば、あらかじめ工場で生産・管理されている部材を組み立てるだけで完成するため、品質が安定化しやすいのです。

耐久性を満たした住宅を建てられる

プレハブ住宅と聞くと「地震などで簡単に崩れてしまうのでは?」というイメージを持っている人も少なくありません。

耐震性のある住宅を建築する場合、耐震性に優れた設計・仕様に則って、正しい方法で施工する必要があります。

プレハブ住宅の場合、設計基準や施工方法が確立されており、設計通りの住宅を建築しやすいため、耐震性に関しても性能が安定しやすいです。

特に木質系やコンクリート系のプレハブ住宅は、耐久性が高いと言われています。

費用を抑えつつも耐久性のある住宅を建てたいという人は、プレハブ住宅が向いているかもしれません。

プレハブ住宅を建てる3つのデメリット

上記でプレハブ住宅のメリットについて紹介しましたが、デメリットについても理解しておく必要があります。

以下で、プレハブ住宅を建てる3つのデメリットを確認していきましょう。

設計の自由度が限られてしまう

プレハブ住宅を建てるデメリットとして、設計の自由度が限られてしまう点が考えられるでしょう。

プレハブ住宅の部材や設計は標準化・規格化されているため、スペースや間取り、デザインなどを変更したい場合でも対応できない可能性があります。

そのため、「インテリアにはこだわりたい」「間取りを変えたい」という人は、プレハブ以外の住宅を検討すると良いでしょう。

施工が始まると計画の変更ができない

プレハブ住宅を建てる際に注意したいポイントは、施工が始まると計画の変更ができない点です。

一から作り上げる注文住宅の場合、途中で変更したい点があったら、状況によっては対応してもらえることがありますが、プレハブ住宅は臨機応変に対応できません。

すでに使用する部材や間取り、デザインなどが決まっており、変更してしまうと品質にバラつきが生じてしまいます。

「時間をかけて住宅の設計を考えたい」「細部までこだわりたい」という人は、別の方法で住宅を建てましょう。

工法によって、異なる経年劣化の心配がある

工法の種類によって異なる経年劣化の心配がある点は、プレハブ住宅を建てるデメリットの一つです。

下記で紹介しますが、プレハブ工法は主に「鉄鋼系」・「木質系」・「ユニット系」・「コンクリート系」に分けることができます。

中でも、木質系は湿気などにより老朽化する可能性が高いですし、鉄鋼系やコンクリート系でもサビが発生することがあります。

このように工法によって懸念されるリスクが異なるので、プレハブ住宅を選ぶ人は、それぞれの工法の特徴も認識した上で決断しましょう。

500万円のプレハブ住宅がおすすめな人

それでは、500万円のプレハブ住宅はどのような人に向いているのでしょうか?

以下で、500万円のプレハブ住宅をおすすめしたい人の特徴を紹介します。

何よりも価格を抑えたい人

新たに住宅を建てる際に、「何よりも価格を抑えることを優先したい」と考えている人はプレハブ住宅が向いているかもしれません。

注文住宅の場合、平均坪単価は「約104万円」です。(令和4年度における新築注文住宅の延床面積が123.5㎡、平均価格が3,866万円より算出)

参考:令和4年度 住宅市場動向調査報告書|国土交通省 住宅局

一方、プレハブ住宅は坪単価「50万円」程度で建築できることもあり、費用を大幅に抑えることができます。

例えば、10坪の住宅を建てる場合、注文住宅は1,000万円以上の費用を要しますが、プレハブ住宅の場合は500万円程度に抑えることが可能です。

このように、注文住宅とプレハブ住宅ではコスト感が大きく異なるため、費用を抑えたい人はプレハブ住宅を検討しましょう。

土地代に費用がかかってしまう人

土地代に費用がかかってしまう人も、プレハブ住宅が向いていると言えるでしょう。

首都圏で土地を購入する場合、土地だけでも1,000万円〜2,000万円程度の費用を用意しなくてはいけません。

そこでプレハブ住宅を選ぶことで、住宅の建設にかかる費用を抑えられるため、土地にその分の費用を使うことができるのです。

さらに、延床面積の少ないプレハブ住宅を建設すれば、多くのスペースを確保する必要がないため、土地代自体も抑えることができます。

プレハブ工法の種類

一概にプレハブ住宅といっても、その工法にはさまざまな種類があります。

以下の表で、プレハブ工法の代表的な種類をまとめました。

種類 特徴 おすすめしたい人
鉄鋼系 鉄骨を使用して柱や梁を作り、壁にパネルを施工する

・地震に強い住宅を建てたい

・遮音性や断熱性にこだわりたい

木質系 木材を使用して柱・梁あるいはパネルなどの主要構造部材を造る ・耐久性を重視したい
ユニット系

ほとんどの組立て作業を工場で行い、ほぼ完成形に近い状態で現場へ運ばれる

・工期を短くしたい

コンクリート系

コンクリート部品を使用する

・耐久性を重視したい

・地震や火事に強い住宅を建てたい

それぞれの工法によって特徴が異なるので、自分の重視する点を明らかにした上で、最適な工法を選ぶことが大切です。

【土地あり】500万円の新築プレハブ住宅の間取りと注意点

500万円でプレハブ住宅を建てる場合、どのような間取りになるのでしょうか?

間取り

基本的に500万円程度のプレハブ住宅を建てる場合、「1R〜1LDKの平屋」が一般的です。

1人暮らし、もしくは2人暮らしに丁度良い程度のサイズ感でしょう。

トイレやお風呂を付けることもできますが、コストを抑えるためにグレードの低い設備を仕入れることもできます。

規格住宅として間取りはあらかじめ決まっており、間取りやデザインの変更は難しいことを理解しておきましょう。

注意点

以下で、500万円でプレハブ住宅を建てる際の注意点を確認していきましょう。

別途でかかる費用を確認する

500万円の予算でプレハブ住宅を建てる際、500万円に含まれていない費用がないかを確認することが重要です。

例えば、外構工事、ガス・水道・電気の引き込み工事、土地の地盤改良工事などの費用が別途必要になるケースがあります。

それぞれの項目にどれくらいの費用がかかるかをハウスメーカーに確認し、トータルコストを計算しておきましょう。

メーカーや工法を比較する

プレハブ住宅を建てる際は、メーカーや工法を比較検討することをおすすめします。

メーカーや工法によって必要な費用が変わってくるためです。

まずは、複数のメーカーに見積書を作成してもらい、コストとのバランスを踏まえながら最適なメーカーや工法を選ぶと良いでしょう。

他にも、アフターサービスが基本料金に含まれているメーカーもあるため、サポートの手厚さもチェックしておくと良いでしょう。

耐震性や断熱性などの性能をチェックする

耐震性や断熱性など、プレハブ住宅の性能をしっかりと確認しておきましょう。

こういった性能は、生活のしやすさだけでなく、安全性にも関わってきます。

特に日本は地震大国であるため、耐震性は重要なチェックポイントの一つです。

さらに、断熱性が低いプレハブ住宅は、光熱費が高くなりやすいため、長期的な視点で見ると断熱性の優れた住宅に住んだ方が良いでしょう。

将来を考えた土地選びをする

プレハブ住宅を建てる際は、将来を考えた土地選びをすることが重要です。

基本的にプレハブ住宅を移築することはできません。

日当たりが悪い、交通の便が悪い、道路が近く騒音があるなど、土地選びを失敗しないように注意する必要があります。

自分がどのようなライフスタイルを送るのか、生活を送る上で何を重視するのかなどを踏まえた上で、コストとのバランスを見ながら土地選びをすることをおすすめします。

価格帯別のプレハブ住宅の施工事例

ここでは、価格帯別のプレハブ住宅の施工事例を紹介します。

200万のプレハブ住宅

プレハブ住宅は200万程度でも建てることができます。

広さは10㎡くらいで、1Rのシンプルな内装です。

玄関から居室までの仕切りがないため、1人暮らしに向いているでしょう。

シンプルなミニハウスの場合、150万円程度で建設できることもあります。

700万円のプレハブ住宅

700万円の予算であれば、1LDK〜2DK程度のプレハブ住宅を建設できます。

2階建てのプレハブ住宅から、建築家によるデザインのプレハブ住宅まで、選択肢の幅が広がります。

キッチン以外にも部屋を設けられるので、2人暮らしのカップルや、3〜4人程度のファミリーにも丁度良いでしょう。

1000万円のプレハブ住宅

1000万円あれば選択肢の幅が広がり、さまざまなプランから選択することが可能です。

2LDK〜3LDKの2階建てや、1LDK〜3LDKの平屋を建設できるので、ファミリーにも十分な広さの住宅を建設できるでしょう。

まとめ

今回の記事では、プレハブ住宅の基礎知識や注意点、500万円でプレハブ住宅を建てられるのか、プレハブ住宅を建てるメリットとデメリット、500万円のプレハブ住宅がおすすめな人、プレハブ工法の種類や施工事例について解説しました。

プレハブ住宅は500万円、もしくは500万円以下でも建てることができます。

しかし、間取りやデザイン、インテリアが制限されたり、途中で計画の変更ができなかったりするため、注意が必要です。

500万円でプレハブ住宅を建てる際は、複数のメーカーに見積もりを依頼し、最適なものを選ぶことをおすすめします。

 

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