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住まいのアイデア
2024.05.28

核シェルターは意味ない?家庭用の値段や使用方法について解説

核シェルター

「核シェルターは意味ないって本当?」
「家庭用核シェルターは地震の時に役立つ?」

という疑問をお持ちではありませんか?

本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を

  • 核シェルターが意味ないと言われる理由や見直されている理由
  • 核シェルターの種類や費用、コストを抑える方法
  • 核シェルターに関するよくある質問

の順番に解説していきます。

核シェルターとは?

核シェルターとは、戦争の核攻撃に耐えられる強固さや、放射能を清浄できる機能を兼ね備えるシェルターのことです。

戦争やテロ、地震、津波などの災害時に避難するためのスペースとして設けられます。

公民館や学校、スポーツ施設などに設置されることが多いです。

緊急一時避難施設は、2022年4月時点で全国に5万2490ヵ所あります。

北朝鮮による弾道ミサイルが繰り返されるようになり、1年間で496ヵ所増えたと言われています。

スイスやイスラエル、シンガポールなどは、公共施設だけでなく個人の住宅にもシェルターが設けられています。

家庭用核シェルターの設置が意味ないと言われているのはなぜ?

個人住宅に核シェルターを設置する必要はあるのでしょうか?

どうして核シェルターは意味がないと言われるのでしょうか?

直接的な攻撃から守れきれない可能性がある

核シェルターを設置したとしても、直接的な攻撃から守れない可能性があります。

爆心地から2〜3km圏内の場合、爆風や衝撃波に耐えられないケースがあるのです。

このため、核シェルターを設置したからといって、完全に安全という訳ではないことを覚えておきましょう。

地下に設置されている場合は、そういった攻撃から保護できる可能性が高まります。

放射能対策に限界がある

核シェルターの放射能対策には限界があります。

基本的に核シェルターには特殊空気ろ過フィルター機が設置されており、有害な外気が侵入しないような設計となっています。

しかし、特殊空気ろ過フィルター機が設置されていないシェルターも多く、核シェルターとしての機能を期待できないのです。

近くにないとすぐに逃げることができない

核シェルターを設置したとしても、離れた場所にいる場合はすぐに避難できません。

例えば、仕事や学校で外出していたり、家の中でもシェルターから離れた場所にいたりした場合、すぐに移動ができない可能性があります。

せっかく核シェルターを設置したとしても、活用できないのであれば意味がありません。

もし核シェルターから離れている場合は、地下駐車場や地下鉄の駅、ビルの地下なども避難場所になるため、適切に行動することが大切です。

対策実績がない

家庭用核シェルターの設置が意味ないと言われる理由として、対策実績がないことが挙げられるでしょう。

核兵器が唯一実戦で使用されたのは、第二次世界大戦時に原子爆弾が広島と長崎に投下された時です。

このため、核シェルターの効力を判断できる事例がありません。

もちろん、核兵器が使用されないことが1番です。

ただ、いざという時にどれくらい核シェルターが役立つのかがわからない状態なので、核シェルターは意味がないと言われることがあります。

管理・維持にお金がかかる

管理・維持にお金がかかる点も、核シェルターを設置する意味がないと言われる理由の一つです。

いざという時に核シェルターに避難できるようにするためには、常時食料や水などを備えている必要があります。

さらに、核シェルターの機能が老朽化している場合、緊急時に役立たない可能性があるため、メンテナンスも定期的に実施しなくてはいけません。

核シェルターを設置するためには多くのコストがかかり、コスト面と実用性を考えた時に核シェルターは意味がないと考える人が多いのです。

核シェルターはあっても損はない!見直されている理由とは?

核シェルターは意味がないと言われる一方で、核シェルターの役割を見直す動きも見られています。

それでは、核シェルターを設置することでどのようなメリットを得られるのでしょうか?

地震や津波などの災害時の避難場所として使用できる

核シェルターは核ミサイルや放射能だけでなく、地震や津波、大雨などの災害時にも活用することが可能です。

食料や飲料が備わっているため、救助が来るまでの避難場所として活用できます。

さらに、耐震設計にすれば地震が発生した際も身の安全を守ることができます。

このように核シェルターは災害時にも役立つため、個人の住宅でも核シェルターの設置を検討する人が見受けられるのです。

待機期間も安心して過ごすことができる

核シェルターは、待機期間を安心して過ごすのに最適な場所と言えるでしょう。

ここで言う待機期間とは、核爆弾による放射性物質を浴びないようにするために、必要な待機期間のことです。

諸説ありますが、一般的には待機期間は48時間から2週間程度とされています。

核シェルターに食料や飲料を備えておけば、待機期間も心配せずに生活を送ることができます。

また、地震や津波などの災害時においても、核シェルターの中で救助を待つことができます。

核戦争がいつ起こってもおかしくない状況である

核戦争と聞いても現実味がないと感じる人は多いのではないでしょうか。

しかし、核兵器がこの世界に存在する以上、私たちは常に核戦争の脅威にさらされていると言うことです。

実際に、スイスやイスラエルでは核シェルターの人口当たりの普及率が100%にもおよび、アメリカに関しても80%普及していると言われています。

このように核シェルターの導入は世界的にも進んでおり、日本でもいざという時に備えるべきという意見が多く見受けられるようになっています。

核シェルターに種類はあるの?

核シェルターにはいくつか種類があります。

以下で、核シェルターの種類を確認しておきましょう。

エアコン型シェルター

エアコン型シェルターとは、放射能除去用のフィルター付きエアコンを設置するタイプのシェルターです。

密封した空間にこのエアコンを設置することで、空気を洗浄できます。

ただ、このタイプのエアコンはあくまで遠くで核爆発が発生した際に、放射性降下物を防止するためのシェルターです。

このため、直接的な核攻撃から保護できる訳ではありません。

エアコン型シェルターでは、爆風や熱線を防ぐことができないことを覚えておきましょう。

屋内設置型シェルター

屋内設置型シェルターとは、庭などのスペースに設置する、物置のような見た目のシェルターです。

家をリフォームして設置する訳ではないため、比較的簡単に設置することができます。

屋内設置型シェルターには空気清浄機がついているため、空気を洗浄することが可能です。

ただ、地下に設置するタイプのシェルターと比較すると、爆風などへの強度が低く、近くで核爆発が起きた際は保護できない可能性があります。

地下埋設型シェルター

地下埋設型シェルターとは、地下に埋めるタイプのシェルターを指します。

新築を建てる際に、地下埋設型シェルターも併せて設置するケースが多いです。

ただ、庭などのスペースを活用すれば後からでも設置することはできます。

通常、地下5メートル程度の場所に設置するため、核爆発の爆風も防ぐことができます。

さらに、厚さのある土によって1次放射能・2次放射能を弱めることも可能です。

地下は過ごしやすい気温であるため、避難場所としても最適と言えるでしょう。

大型公共型シェルター

大型公共型シェルターとは、個人の住宅ではなく公共スペースに設置する、地下に埋めるタイプのシェルターです。

大人数を収容できるため、公共の避難スペースとして導入されています。

大型公共型シェルターは家庭用と設計が大きく異なるため、大規模な工事が必要になります。

さらに、家庭用のシェルターよりも多くの費用を要します。

核シェルターの値段はどのくらいするの?

核シェルターの値段は、種類によって大きく変わってきます。

以下の表で種類ごとの価格相場をまとめました。

核シェルターの種類 値段
エアコン型シェルター  300万円前後
屋内設置型シェルター 700万円前後
地下埋設型シェルター  1500万円程度
大型公共型シェルター 家庭用核シェルターの3倍〜5倍

エアコン型シェルターや屋内設置型シェルターと比較すると、より安全性が高いと言われている地下埋設型シェルターの方がコストが高くなりやすいです。

エアコン型シェルターの場合、爆風や熱線、初期放射線に対応できないこともあるため、安全性とコストのバランスを見極めながら、最適なシェルターを選ぶと良いでしょう。

日本での核シェルターは豪華?安く抑える方法とは?

核シェルターを設置するには、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?

また、設置費用を安く抑えるにはどうすれば良いのでしょうか?

核シェルター付きの物件・マンションに住む

核シェルターが元々設置されている物件・マンションを選ぶと良いでしょう。

自分で設置するとコストがかかるため、すでに備わっている物件・マンションを選ぶことで、費用をかけずに核シェルターを利用できます。

ただ、核シェルター付きを設置している物件・マンションは決して多くないため、地下スペースがある物件などを選ぶと良いでしょう。

地方自治体の補助金を活用する

コストを抑えるために、地方自治体の補助金を活用する方法もあります。

現時点では、核シェルター専用の補助金はありませんが、耐震シェルターであれば補助金が交付される可能性があります。

例えば、岐阜県は木造住宅の1階に設置するシェルターを補助する目的で、「岐阜市耐震シェルター等設置事業」を実施しています。

なお、対象となる耐震シェルターや住宅、世帯の要件などが細かく定められているので、公式サイトをチェックしてください。

参考:岐阜市耐震シェルター等設置事業

土地代を抑えるために郊外に住む

核シェルターの設置費用を抑えたい人は、土地代を抑える方法も検討すると良いでしょう。

都心ではなく郊外に住むことで、土地代を抑えることができます。

その分の資金をシェルターに使用することで、全体の工事にかかる費用を抑えられるのです。

核シェルターに関するよくある質問 

ここでは、核シェルターに関するよくある質問を説明します。

地下設置型は水没する可能性はあるのか?

津波や大雨などの際に避難場所としたい場合、地下にシェルターを設置してしまうと、水没する可能性を気にする人は少なくありません。

現在販売されているシェルターの多くは、防水性能を持ち合わせたものです。

例えば、完全防水のハッチがついたシェルターであれば、地上が水に覆われている場合でも、水がシェルター内に侵入することはありません。

さらに、外の状況を確認できるように、安全確認窓が取り付けられているので、外の状況を確認してから移動することもできます。

家庭用核シェルターの耐久年数はどのくらい?

家庭用核シェルターの耐久年数は、​​一般的に「20年」程度と言われています。

放射線や衝撃等から保護するため、家庭用核シェルターは耐久性が高い設計となっており、耐用年数が長い傾向にあるのです。

ただ、いざという時に備えるためにも、定期的なメンテナンスは欠かせません。

まとめ

今回の記事では、核シェルターの設置を検討している人に向けて、核シェルターが意味ないと言われる理由について解説しました。

核シェルターは、放射能対策として限界があったり、直接的な攻撃から保護しきれないケースがあったりするため、意味がないと言われることがあります。

しかし、核爆発だけでなく、地震や大雨などの災害時にも活用できることから、核シェルターの効果が見直されています。

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