キッチン背面収納で後悔しない！おしゃれな事例とアイデア

Robinの蜘手です。

「キッチン周りをスッキリと使いたい」

「共働きなので時短できるキッチンにしたい」

住まいの設計やキッチンのプランニング、またキッチンリフォームを計画する際、私たちがよく耳にする言葉です。特に共働きの人や仕事を抱えている奥様にとっては家事はテキパキとこなし、スッキリと暮らしたいもの。掃除のしやすさや動線も大切ですが、やはり収納は外せないポイントです。

今回は今や住宅設計の高い関心となるキッチン、その「背面収納」についてお話しをします。背面収納とはキッチンや流し台に立ったとき、背面となる場所にある収納のことです。以前は居間と台所が別の部屋になっている間取りも多かったため、お手持ちの家具などやカップボードを購入されて利用するケースが一般的でした。

キッチンの背面収納はインテリアである

最近はリビングダイニング型の間取りが増えてきました。そのためキッチンの背面が見えてしまう設計も多く、それならスッキリと美しく見せたいというニーズが増えています。暮らしに合わせることも重要ですよね。

そもそもキッチン廻りに必要なものは何でしょうか？それは生活スタイルによっても変わりますので答えは１つではなく、単純ではありません。

慌ただしい朝を迎える人はハイカウンターのミニカウンターがいいかもしれませんし、仕事や家事をキッチンスペースでやってしまいたい人は壁面にワークスペースやPCカウンターがあった方が便利でしょう。

また最近は家電も増えてみました。スマホやIpadの置き場所、家族で料理を楽しむ場合は作業台の大きさも検討が必要ですし、調味料を置く場所、テーブルの位置や食器セットや掃除グッズ等など置き場所も必要です。

これまでは「決められた場所」があったかもしれませんが、住宅設計やリフォーム計画次第ではすっきりと美しく収納できる可能性もあります。

キッチン廻りをすっきりさせたい。最近はリビングダイニングが増えてきましたので、背面収納はインテリアの１つとなっているのですね。

最近は収納もバリエーションが増えてきました。簡単に組み合わせられるものから、壁面に棚を造作しなくてもよいものもあります。

「キッチンの背面収納を後悔することなく満足させたい」という方のヒントになるよう解説をしていきます。ますはキッチンの背面収納の種類とおすすめポイントの紹介です

キッチン背面収納を考える

ニトリやイケア、ネット通販、お手持ちの家具を取り付ける

背面収納には造り付けてしまう方法と、ニトリやIKEA、ネット通販で食器棚を購入し設置する方も増えました。

　またホームセンターなどでで材料を買い、ご自分でDIYされる方もおられます。ネットで検索するとたくさん素敵な収納が出てきますよね。

またお手持ちの食器棚を置く方法もあります。

現場にて板などを加工し造作をし作りつける

いずれにせよ最近は対面キッチンが多く採用され、リビングからダイニングが丸見えになる間取りが多くなりました。そのため背面収納は嫌が応にでも見えることになりデザイン性を重視する傾向にあります。

造作は現場にて加工するので、ざっくりとした収納になりますが費用は低コストで済みます。ある程度のスペースを確保しておいて、ラックや収納用品、キャビネットやボックスなど自由にご自身のアイデアで活用することもできます。

「リビングに統一感が欲しい。細かいことは自分でやります」という方にはぴったりですね。

家具を製作しキッチン背面収納として設置する

家具製作をする場合は、しっかりとした計画とプランを作ります。家具製作なので図面も細かく作ります。用に合わせたサイズ、探す手間が省けるような奥行きなども自由に決められます。

オーダーキッチンを採用する場合は例えば、キッチンのカウンターやトップに使われる素材と統一性を持たせた設計も可能です。

ラックやキャビネット、収納の上の部分に使う棚板、扉をスライドさせたり、引き出しなど思い通りのプランができるのが特徴です。

予算や費用ですが、現場で板などを造作取り付けする方法が値段は安く済みます。もちろん一番、コストが安く済むのはご自身でDIYされることですが、統一感ということになれば塗装はプロに任せた方がいいでしょう。

　ロビンが得意とするキッチンの背面収納は以下の２つになります

１．板を加工し現場で造り付けをする方法

２．木製家具製作をし、現場で取り付けをする方法

どちらもサイズは自由に決められる利点があり、奥行きや高さも好みで決めることができます。

家具製作はそれ以上の費用がかかりますが、どこに価値観を求めるかは人それぞれですね。

ちなみにRobinは家具で有名な飛騨高山に本社があり、多くの家具職人とお付き合いがありますので、低コストで素敵な木製キッチン、背面収納の作成、納品実績があります。ぜひお問い合わせください。

造り付け収納で対面式キッチのデザイン性を重視した事例

手持ちやお好みのカップボードを置く方法

背面収納のデザインについて考える

棚板をオープンにし見せるオープン収納と扉や引と戸で隠すクローズ収納

背面収納は「見せるオープン収納」と「隠すクローズ収納」があります。（以下、オープン収納、クローズ収納と表記）

見せるオープン収納とは、扉や引き戸を設置せず棚板にそのまま収納しオープンにしている状態の収納です。例えばアイアンで棚板だけを施工し皿や食器などバランス配置するようなタイプなどで緑や小物など彩りのある収納にすることができます。

メリットはすぐ取り出せることができること、デメリットは物が増えてくると溢れてしまうことです。

　雑貨店のようなワクワク感がお好みなら、オープン収納を選択し、食器や緑などを飾るのも楽しいですね。

「見せるオープン収納」の一例。食器やキッチン家電をバランスよく配置

 

　見せないクローズ収納とは扉や引と戸などで全て中を見せないようにする方法です。扉や引き戸などキッチンを同じ色や種類で統一すると見た目もスッキリします。

この場合は造作家具でオーダーすることも多く、メリットは自由に高さや奥行などのサイズを決めることができます。デメリットはその分、値段が高くなることでしょうか。

 

「見せないクローズ収納」の一例。統一空間で見た目もスッキリ！

キッチン本体のメーカー品のオプションから選ぶ背面収納

メーカー品とはLIXILやPanasonicなどいわゆる住宅設備メーカーのことをいいます。ホームページからも素敵な商品がズラリと確認できますね。

リクシル　システムキッチン　リシェルSI　

Panasonic 　システムキッチン　Lクラスキッチン

キッチンと合わせて同じシリーズの背面収納を利用するとテイストも統一感がありスッキリとします。
最近は対面キッチンをする場合、キッチンの引き出しなどはリビングから見えないのでキッチンの扉タイプは安価なものにし、予算を造り付けの背面収納に充てるという方もおられます。

 

キッチンと同じシリーズの収納を選択。機能も充実！

 

収納力を上げる背面収納にはパントリーも検討にいれる

背面収納をいくら用意してもすべてがそこに入るわけではありません。特にテレワークやリモートワークでおうち時間が増えてくると食材や保存食も増えます。
最近の住宅設計ではパントリーといって収納コーナーを設けることがあります。

 

キッチンパントリー。リビングから見えない位置なら家事もラクになります

 

少しのスペースでいいのでパントリーを設けることができればそちらは雑多になってもリビングからは見えません。仮置きや一時置きもでき、家事的な収納も兼ねることができます。背面収納をデザイン的にスッキリ見せ、そしてその状態を保つためにも、何かとまとめて押し込めることが可能なパントリーは重宝するでしょう。

床下収納で代替えする方法もありますが、使い勝手が悪く冷気も入ってきます。
よほど計画的に利用する予定があれば別ですが、頻繁に利用することがなければ無理に設置する必要はないでしょう（私は、自宅に床下収納がありますが、梅酒や保存食など入れています）。

では背面収納の実例を見ながら解説していきます。

キッチンの背面収納の好事例を紹介！

S.143：子育て世代にぴったりの家　愛知県常滑市（新築）

こちらはRobinでは最も一般的な造り付けのキッチン背面収納です。

床や建具をパイン材で統一し、キッチンは手元が見えないように設計。キッチン背面収納も床と建具と同じパイン材を利用することで、見た目の統一感があり、違和感もありません。

背面収納の機能面で留意する点はコンセントと手元照明、それからゴミ箱のサイズと位置などありますがオーナー様の生活スタイルに合わせて自由に設計することができます。

それと造作棚などパインのフリー板を加工することでコストを抑えることができるのも１つの工夫です。

 

パイン材で統一して造り付収納を造作。統一感もあり、使い勝手もバツグン！

キッチンの背面収納をスッキリさせるもう１つのコツはパントリーです。

こちらの住宅は玄関からリビングとキッチンに入れるようになっていて買い物帰りはパントリーに直行できます。
どんなに小さな空間でも動線が詰まるといくら収納量が確保されていても溢れてしまいます。

 

S.153：通り土間でつながる 二世帯住宅　岐阜県多治見市

こちらはRobinでオーダー製作したアイランドキッチンと背面収納になります。

床や壁はライトカラーで統一。住居の中心にあるアイランドキッチンは少し濃いめのカラーにしコントラストを演出しています。収納もシンプルにしながらオープン収納の要素も盛り込んでいます。調理場と水場を別にしているため動線は少し増えますがアイランドキッチンは部屋の中にあるインテリアとなりますから、雑貨や自分の好きなものを置くことで彩りある空間になります。

 

シンク側がアイランド型のレイアウト。造作収納もオーダーメードでこだわりました

 

機能面では、炊飯器や電子レンジ、オーブンなどの配置場所、また最近ではスマホの充電器など調理器具以外の電源なども増えてきました。事前にすべて把握できるわけではありませんが、気になるキッチン廻りはしっかりと設計したいものです。

 

 

キッチン家電の配置を細かく設計に盛み、アイランド型でもここまで生活感ゼロに

R.011：無垢のパイン材に囲まれた ほっこりナチュラルな家　岐阜県大垣市（全面リフォーム）

この実例は全面リフォームの案件ですが、新築のようにテイスト感を統一したものです。
Robinが得意な自然素材を利用し、断熱や塗り壁など全体的なリフォームを実現しました。
キッチンもこれまでと違い、対面キッチンにしパイン材でオーダー制作した背面収納にしました。
吊り戸棚のガラスをデザインガラスにすることでアクセントがついています。

全面リフォームも、新築同様にテイスト感を統一できます！

 

R.048：小窓のあるキッチン、家族時間も自分時間も楽しむ家　岐阜県岐阜市（全面リフォーム）

この実例はともにリフォームの案件ですが、背面収納は設備メーカーの商品でキッチンと同じシリーズを利用しました。日本で設備メーカーですとLIXILやTOTO、クリナップやタカラなどメジャーなメーカーにはキッチンだけではなく収納プランも充実したものがあります。

より使いやすく、よりデザイン性に優れたものを毎年リリースしていますので自分で考えるのが面倒な人やキッチンとのテイスト感を統一したい方などはメーカーの商品を採用されるのも１つの方法です。

 

パナソニックのキッチンとシステム収納をリフォームで採用しました

 

メーカー商品とオーダー商品の違いは、引き出しや棚など工場で製品加工されているほうが緩みもなく反りなども出にくいようになっています。オーダー品は木製素材を利用している場合、反りや歪みが出てきます。経年的に使う場合、機能性で選べばメーカー品、統一感や雰囲気、見た目のやわらかさなどを優先すればオーダー品がいいでしょう。価格もさまざまです。オーダー品を作る場合でも、メーカーカタログを見てヒントをもらうことも多くあります。メーカーショールームに足を運び実物を見ることができるのも利点ですね。

まとめ

● 最近は対面キッチンが多くなり背面収納もインテリアの一部となった

● メーカー商品とオーダー品があるがテイストの統一感を重視するならオーダー品

● 色使いデザイン、素材、どこに何を収納するか、コンセントの位置など設計にはメーカーカタログが参考になる

● キッチン廻りをスッキリと見せるには小さなスペースでいいのでパントリーを設置することも検討を

 

素敵な背面収納で毎日の家事をぜひ楽しめるといいですね。