我が家にカーポートを 理想の車庫選びのポイントをご紹介
黄砂や雨風、雪などですぐに汚れてしまう愛車。青空駐車をされているお宅では、「カーポートがあれば」なんて考えられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回はそんな気になるカーポートについて、詳しく解説していきます。理想のカーポートを選ぶ際、コストや見るべきポイントなど、今後のカーポート選びのご参考にしていただければ幸いです。
カーポート選びで大切なポイントとは
カーポート選びで大事なことはズバリ、耐積雪強度、耐風圧強度、そしてデザインです。それぞれの用語について、順に解説していきます。
耐積雪強度
耐積雪強度とは、カーポートの上にどれほどの雪が積雪して問題ないかを示す指標です。一般的な耐積雪強度は積雪約20㎝に設定されています。メーカーによって積雪を意識した商品の提供もあり、普通の積雪量想定で約30㎝~50㎝、豪雪地帯仕様では約100cm~200cmというものもあります。
気象庁の年最深積雪資料によると、日本列島の約50%が最深積雪20cm以上の積雪地であり、さらにその大部分が最深積雪50cm以上の豪雪地に分類されています。
雪質によっては、一般のカーポートでは耐えきれない場合も岐阜県では多くなってきます。雪が完全に溶け切ってしまえばいいのですが、実際は前日の雪がカチカチになって残っていたりするケースも。そんな際、カーポートの種類によっては曲がってしまったり、場合によってはお車の上に落ちてきたりといった可能性があります。必ず耐積雪強度を確認し、余裕を持ったカーポートの選定を行いましょう。
余談ですが、雪かきをする際はカーポートの上によじ登ったりしてはいけません。耐積雪強度が示すように、カーポートは人が上に載ることを前提として作られてはいません。なので、下から安全に雪かきができるグッズを使用して雪かきを行っていきましょう。木材や傘などを使って雪かきをすると、落ちてきた雪でケガをしたり、カーポートを傷つけ、塗装が剥がれたりなどしていいことはひとつもありません。接地面がゴムやシリコン製になっている雪かき用グッズを積極的に使っていきましょう。
とはいえ、雪かきをせずとも耐積雪強度に余裕があれば安心です。雪がしんしんと降る夜、明日になると雪が耐積雪強度を越えて積もっているのではないかとひやひやしながら眠りにつきたくはありませんよね。また、吹雪の中雪かきを行うのも非常に危険です。やはり、余裕を持ったカーポート選びをするに越したことはありません。
耐風圧強度
耐風圧強度とは商品が耐えうる風圧力を風速に換算した値です。例えば、耐風圧強度46m/s相当であれば、「風速46m/sに耐えられる強度」ということになります。特に風の影響を受けやすい地域や設置場所には、耐風圧強度がワンランク上の商品の選択してください。
風の影響が一般的に受けやすい地域は下記の通りです。
沿岸・田園地域
高台の住宅地などで、周りに遮るものがない
付近にマンションなどの建築物があり、ビル風が吹く場所
住宅地の入り口や角地に家があり、周りの風の通りがよい
角地や入り口ではないが、敷地の配置上風の通りがよい
設置予定地の2方向以上が空き地などで風の通りがよい
また、片側支持のカーポートの場合、設置する向きにも注意です。向きによっては、カーポートが風に対して不利になってしまいます。
お家の敷地や設置には制限があるかと思いますが、極力風に対して平行になるようにカーポートを設置するのがベストです。難しい場合は、耐風圧強度が高いタイプのカーポートを設置する、片側支持のカーポート以外を選択するなどすると良いでしょう。
デザインで選ぶカーポート
デザインと一言で言っても、求められるのは機能性や大きさ、単純な美しさなど様々。ここではどのような形状がカーポートで選べるのかを見ていきます。
まずは駐車スペース。カーポートには、一般的に1台用、2台用、3台用のラインナップがございます。また、1台用のカーポートを連結させ、2台用にすることも可能。どのような使い方をしたいか、デザインや予算に合わせて選択していけると良いですね。
こちらは柱が両側にあり、中央に広々とした空間を確保できる1台用カーポートの連結例。
同じカーポートの連結方法でも、Y合掌タイプだと、受ける印象は大きく変わります。中央に柱が集中するため、省スペースで設置がしやすいという反面、風にあおられやすく、雨や雪などが中央に溜まりやすいというデメリットもあります。風向きや耐積雪強度、耐風圧強度と相談しながら決めると良さそうです。
こちらは縦に連結したパターン。駐車場の奥行きが広い場合、このタイプを選んでみてはいかがでしょうか。縦にまっすぐ駐車スペースが伸びるので、横幅が狭い敷地で活躍します。
間口連結タイプは、中央に柱が来るどっしりとしたタイプ。所有するお車が多い場合や、カーポートを駐車以外でも活用されたい方へおすすめの配置方法です。2台はいるカーポートを連結し、最大4台までの駐車が可能となります。十分な広さがあり、お車での来客が多いご家族の場合はご検討されてみてはいかがでしょうか。
車のタイプによっては、車高が高い場合も。そんな時でも安心です。車高の高い車用のカーポートが用意されています。
逆勾配が付いたタイプなら、雨や雪が敷地内に落ちるので、隣のお家への配慮が少なく済みます。カーポートを敷地ぎりぎりに設定することができるタイプです。
上位グレードになってくると、意匠性も大きく向上します。ここからはオシャレなカーポートを4つ紹介していきます。
FⅡ
FⅡは、高い意匠性と機能性が織りなす新次元のカーポート。梁と屋根が一体になった構造で、剛性も十分、サイドスクリーンとのコントラストがスタイリッシュな空間を演出します。お家の雰囲気をぐっと高めてくれること間違いないでしょう。
M.シェードⅡ
M.シェードⅡは、屋根ユニットの組み合わせから生まれる美しいトラス屋根。軽量かつ高強度な「アルミ製のプレートトラス」を採用しており、ユニット同士を3mm目地ですっきりと連結しています。まるで商業施設や美術館のような外観です。3台と~4台の駐車スペースを確保することができます。玄関前にこのカーポートを取り付ければ、エントランスの雰囲気が大きく変わります。
エアロシェード
エアロシェードは、どこまでも空へと続いていくような開放感と、空気の流れを感じるようなシルエットが独創的なカーポート。柱と梁の一体感のある新構造により、どこを切り取っても美しいデザインを追求しています。2台~3台までの駐車が可能で、掲載元の三協アルミさんのHPでは、エアロシェードを360°回転させて外観を見ることができます。
X.スタイル/クロス.スタイル
X.スタイル/クロス.スタイルは、カスタマイズ性が高いラグジュアリーなカーポート。多彩な納まりとデザイン性で上質な空間をつくり出します。スクリーンユニットやデザインウォールなどのアイテムと組み合わせて、エクステリアをトータルにコーディネートします。柱の移動やサイドスクリーンの追加、テラスとの一体構造等々。きっと探していた理想のカタチを実現することができるはず。
カーポートのメリットデメリットをご紹介
あれば何かと便利なカーポート。ここではカーポートのメリットとデメリットについて紹介していきます。どれだけ安いカーポートでも、10万円を下ることはありません。上級モデルでは100万円を超えるものも。設置した後に後悔しないよう、メリットとデメリットを確認していきましょう!
カーポート設置のメリット
雨や雪、日光から愛車を守ることができる!
これはカーポート設置の一番大きなメリットではないでしょうか。せっかく洗車した翌日に雨が降り、黄砂も相まって車がドロドロに。青空駐車場であれば、誰もがご経験されたことだと思います。カーポートは側面や前後に開口しているため、決してすべての風雨から愛車を守ってくれるわけではありません。しかし、雨が当たる部分が一部だけであるなど、洗車の手間などが大幅に削減されること間違いなしです。完全に車を守りたいのであれば、シャッター付きのガレージ一択となるでしょう。また、最高機能があるポリカーボネート製の屋根でも、紫外線のカット機能が含まれている製品が多数ございます。日光は塗装の大敵。お車の外観維持のためにも、カーポートは役立ってくれます。
車の乗り降りが格段に便利になる!
雨の強い日、お家に入るまでのわずかな時間でびしょ濡れに。そんなご経験はございませんか。特に大荷物の買い物帰りや、元気なお子さまがいらっしゃるご家庭では、困ってしまいますよね。カーポートがあれば、荷物の積み下ろし、チャイルドシートの調整などもゆったりと行うことができます。玄関近くまで屋根を伸ばしたタイプのカーポートであれば、ほとんど濡れることなく車にアクセスすることも可能に。これは大きなメリットです。
放射冷却対策が取れる!
冬の朝、起きて車で出勤しようとした際、雨や雪が降ったわけでもないのにフロントガラスがガチガチに凍ってしまっている……。その原因は、放射冷却という現象です。
私たちが普段歩いている地面は、常に空に向かって熱を放出しています。日中は太陽光で地面が温められますが、夜は熱の放出が続きます。あたためられた地面は空気を暖め、逆に冷え切った地面は空気をぐっと冷やします。これが放射冷却です。
意外に思われるかもしれませんが、雲が多い夜は、気温はそれほど下がりません。これは、地面から放出された熱を雲が吸収し、熱の一部を放射するからです。砂漠地帯などでは、水分が少ないため雲が作られません。そのせいで、昼は直射日光により灼熱となり、夜は放射冷却によって極寒になるという現象が起こってしまいます。過度な温度変化は乾燥を招くので、砂だらけの大地になってしまうんですね。
カーポートがあれば、地表から放射された熱を屋根がとどめてくれますので、車の凍結が緩和されます。
カーポート設置のデメリット
カーポート設置のデメリットとしては、基本的に準備とカーポート選びさえしっかりしておけば、対策可能なものばかりです。それでは順番に見ていきましょう。
駐車場に掃き出し窓が面している場合、部屋が暗くなってしまう
これはなかなか避けようとしても難しいかもしれません。暗さを緩和する手段としては、屋根を樹脂製で光を通すものを選ぶ、という選択肢がありますが、樹脂製の屋根は耐積雪強度が鋼板製に劣ります。雪が多い地域では、なかなか採用を躊躇してしまう場合も。そうなるとどうしても日航がさえぎられてしまい、お部屋全体が暗く感じてしまう事でしょう。ですが、日光を遮るおかげで車の塗装などが長持ちするのもまた事実。フローリングの痛みなども緩和できるので、短所と長所が表裏一体なのが現状です。
一旦建ててしまうとサイズ変更が難しい
車の買い替えに伴い、カーポートに駐車できなくなってしまった。そうなってしまっては元も子もありません。ですが、カーポートはもとより、車のサイズに合わせて高さを選ぶもの。将来的に大きなサイズの車へ買い替えの予定がある場合は、カーポートのサイズもよく検討した方がよいかもしれません。カーポートの高さを変える工事は、当時と同じサイズの柱がなかったり、色合いが合わなかったり、基礎部分から掘り返して対応した結果新しいカーポートを購入した方が安くついてしまう場合があるなど、あまりいいことはありません。計画段階から、しっかりとカーポートを選ぶことが重要です。
ご近所問題
カーポートに限った話ではありませんが、ご近所問題も考慮に入れておいた方が良いかもしれません。カーポートは比較的大きな建築物なので、その影が隣の敷地に影響を与えてしまう場合があります。普段より洗濯物などを干されているご家庭にカーポートの影がかかってしまうと、もしかすると苦情を言われてしまうかもしれません。また、雪や雨のシーズンで、カーポート屋根の勾配方向によっては、雨水や雪が隣の敷地にそのまま落ちてしまうことも。花壇などがあった場合、被害が出てしまうケースも考えられます。敷地境界付近にカーポートを設置する場合は、勾配の方向に気をつけたり、雪がなだれ落ちないタイプのカーポートを選んだ方が無難と言えるでしょう。
(引用元:三協アルミ株式会社)
施工事例
岐阜県高山市|離れ全面リフォームK様邸|カーポート工事
岐阜県多治見市|外構リフォームI様邸|コンクリート打込
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