愛車と暮らすガレージのある家　趣味と暮らすアイデアと事例

新しいバイクがほしい！失礼しました。つい、心の声が出てしまいました。

バイク歴１５年。XR250→CB1300→アドベンチャーR1250GSのRobinの蜘手です。

オフで遊びたいためと林道ツーリングに憧れて中型で取りに行き、流れに身を任せて大型取得。CB 1300を乗った後、勢いと憧れでアドベンチャーの中古を買ってしまいましたが、とにかく足付きが悪い。カワセモータースにお願いしシートを下げてもらったりしましたが、やっぱり足付き悪いバイクは遠ざかりますね。

最初はなんとかなるかなと思っていましたが、甘く見ていました。すっかり車庫に眠っていて、こっちは歳を重ねる一方。

いつまでもグルグルと回っているCPUの小さいPCのようにどうしたもんかと思案中です、、、。

今、R1250GSの大きさを見ると、CB 1300が子供に思えますね。アドベンチャーも乗ってしまえば特に距離を走る時はこんなに楽がバイクはないのですが、足つきが悪いバイクがこんなにストレスとは思いませんでした。

前置きが長くなりました。

さてさて。

バイクをどこに保管し格納しておくか？というのはライダーなら誰しも考え悩むことだろうと思います。せっかくのバイク。屋外にそのままで置いておくのは、やはり安心ではありませんよね。そこで登場するのが、バイクガレージです。

雨や風の影響を受けず、盗難対策もでき、メンテナンスもしやすく、ウェアやヘルメットなども管理することができます。

ではバイクガレージとはどんなものがあるでしょうか。

実際の選択肢は２つ。家とは別に独立したカーポートやバイクガレージを設置するケース。もう１つは車庫・バイクガレージとして住宅設計に組み入れ建築するケースです。

独立したバイクガレージには以前より多くメーカーから発売されています。デザインやサイズ、また金額もさまざま。テント型のものから物置タイプのようなものもあり最近はデザイン性に優れたものもあります。設置可能なスペースを確認し機能・デザインなど実用的なものを選びたいものです。

　最近はなかなか乗る機会がないのですが私もバイクを所持しています。乗る機会が少ないからといって手放すのも気がひけます。年に数回でもバイクを乗る楽しみは何事にも変えられません。

　そんなこともあり自宅建築をする際、密かにバイクガレージが欲しいと思っていました。（結果的には却下され車庫兼用になりました）

　Robinの家のオーナー様にも趣味の車やバイクを所持している方はおられます。

「趣味の車やバイクを生活の中に取り入れたい」「バイクライフが楽しめる家にしたい」

そこで私たちが提案するのは「ビルトインガレージ」またの名を「インナーガレージ」です。

ビルトインガレージ・インナーガレージとは？趣味を楽しむ家を実現した事例３選

　車やバイクを格納するスペースを住宅の一部に組み込んで、シャッターやドアを設置したガレージのことで、ビルトインガレージやインナーガレージと呼ばれています。

特に雪国や雨が多い地域では「車庫付きの家にして車の乗り降りの際の雨や雪のストレスから解放されたい」というニーズもあり屋根付き車庫、１階にビルトインして３階建てにする設計も珍しくありません。

またビルトインガレージは屋内から愛車を眺めて楽しむこともできます。米国でよく見かける「木製ガレージドア」も雰囲気があって人気です。（故障も多いですが、それも愛嬌）

愛車を持つ人とってビルトインガレージ、インナーガレージは憧れです（私見）

ここでその憧れをRobinで実現したオーナー様の事例をご紹介しましょう

S.095 蔵をイメージしたバイクガレージのある家　愛知県　（注文住宅）

（https://www.e-robin.com/works/custom14515/）

「バイク２台を格納でき、なおかつ機能やデザインも素敵な家にしたい」

これが設計のスタートでした。ビルトインガレージ付き木造２階建て住宅。３９坪の実例です。

 

ご夫婦の趣味であるバイク。大切な２台のハーレーを格納することができ、バイクはもちろんヘルメットやジャケット、メンテナンス用品なども収納できるように工夫をしました。手洗いができるよう洗面も設置。隣のドアからは玄関に直接出入りができます。

ビルトインガレージのドアはRobinオリジナルの木製ドアです。オリジナルなのでサイズに決まりがなくミリ単位でのオーダーが可能になります。バイクを入れる際、ちょっとした段差や出っ張りなどが気になるのですが、これだとそれがなくスムーズに入出庫ができます。見た目もかっこいいですね。

リビングの小上がりの窓からはいつでもバイクが眺められるようになっています。

外部のデザインも素敵な仕上がりになりました。「蔵」をイメージしたグレーを基調とした塗り壁仕上げ。ビルトインガレージで愛車の暮らす趣味の家の完成です。ハーレーもいいなあ。

設計からのコメントです

「ご夫婦の共通の趣味はバイク、2人の大切なハーレーを収納するために設けたインナーガレージにはたくさんのこだわりが詰まっています。バイクはもちろんヘルメットやライダースジャッケトも収納出来るようになっており、リビングの小上り和室の高さを利用した下部収納も計画しました。バイクのメンテナンスやちょっとした作業にも便利なように洗面も設けてあり、洗面隣のドアからは玄関に直接出入りが出来るようになっています。」

オーナー様からの声です

「「東海の注文住宅」という家づくり雑誌で見たのがきっかけでロビンさんを知りました。

断熱性能・無垢の木の感じが気に入り相談したところ、やりたいことが他社より安くできることもあり最終的にロビンさんに決めました。吹き抜けがあって一体感のあるLDKも気に入っていますが、なんといっても一番のお気に入りは約7帖のバイクガレージです。

外観から建具内部に至るまでこだわってイメージ通りのものができました！リビング小上り和室の窓からはいつでも大好きなバイクを眺めることができるのも気に入っています。」

 

S.145 アクティブ家族のわくわくが詰まった家　愛知県豊田市（注文住宅）

（https://www.e-robin.com/works/custom115/）

ご主人の趣味はキャンプとアウトドアスポーツ。高低差のある土地でしたが大きなキャンピングカーが出入りできるような計画を立てましたビルトインガレージ付き木造２階建住宅、４９坪の実例です

ガレージ内は趣味であるサーフボードやキャンプ用品が収納できるスペースも確保しました。多趣味な方はDIYも得意。そんなご主人のためにフリースペースを広めにしてあります

 

夜勤があるご主人のためビルトインガレージと生活空間に対し寝室は距離をとった設計になっています。リビングも見晴らしがよく素敵な仕上がりになっています。

設計ポイントは

「高低差のある土地を活かした設計が見どころのお家です。ご主人の趣味はキャンプとアウトドアスポーツ。大きなキャンピングカーが出入りできるよう広い道路面の土地を取得し、高低差を利用して大きなインナーガレージを造りました。ガレージ内にはサーフボードやキャンプ用品を収納できるスペースも。日当たりのよい南に面したLDKは小高い地形をいかし、開口部を大きく取っています。ウッドデッキを取り込むかたちの見晴らしのいい開放的なLDKとなりました。室内は扉の色やクロスをアクセントに使い、落ち着きもありながら楽しい雰囲気。
１階はほぼ漆喰塗り壁で仕上げており和室はコテ跡を変えアクセントを付けています。夜勤もあるご主人が昼間でもぐっすり眠れるよう、インナーガレージ上部に生活空間と距離をとった寝室を設けました。長期優良住宅です。」

キャンピングカーが入るガレージで趣味のアウトドアを楽しめる家になりました。羨ましいですね

 

S.006　サイドカーと暮らす心豊かな家族の家　岐阜県高山市（注文住宅）

（https://www.e-robin.com/works/custom16834/）

こちらのオーナー様はご夫婦で１台つづのバイク。そしてご夫婦で楽しむサイドカーが１台あります。大きく開け放つことができるガレージドアはオーダー設計。ガレージの床はポーチからつながるタイル仕上げ。

廊下から玄関へ、廊下からガレージへの動線も確保しバイクが暮らしの中の彩りを演出しています。ガレージ内の棚や収納スペースも計画的に設計しました。

この案件はRobinが新築を手がけてまだ数年の時で、私（蜘手）が対応をしました。まだ歴史も浅く、若い会社に信用と信頼をいただき、数年経った今でもお付き合いをして頂いています。

今は営業や接客をすることは無くなりましたが、思い出深い仕事でした。ご縁に心から感謝しています。

ビルトインガレージの設計ポイントとアイデア

暮らしやすい動線を工夫する

ガレージはただの車庫ではなく、１つ部屋です。本を読む、料理を楽しむと車やバイクを格納することは同じ意味であり暮らしを豊かに彩ってくれるものです。ガレージに人が集まればリビングになります。

　だからこそ動線は大切。入り口から室内への動線。手洗いや着替えができる動線。ビルトインガレージで暮らしやすい家にすることが大切です。

大きさ・サイズ感に留意する

土地形状や予算によってどの程度の大きさが確保できるか変わります。広すぎても無駄だし、狭くても使いにくいもの。しかしビルトインガレージは趣味性もあり当初の計画と実際の使い方が変わることもしばしあります。

　私はバイクをガレージ内で切り回ししたかったですが、大きさ的にあきらめました。

　また建築当初は小さかった子供も育てば今度は家族の趣味も変わるかもしれません。　逆にいえばそれを楽しむ心も必要といえます。予算があれば少し広めがおすすめです

材質とデザインにこだわる

　ただ単にバイクを格納するだけではなく、デザインと材質にもこだわりましょう。例えばガレージドアや室内仕上げ。床もこだわりたいところです。

　一般的には掃除や油性汚れのこともありコンクリート仕上げですが殺風景だと思えばタイプ仕上げもおすすめしています。場合によっては一部を木材デッキ材仕上げにし、ソファや椅子、テーブルなどを置くとリビングスペースにもなります。色合いや汚れを楽しむのも暮らしの潤いですね

 

ビルトインガレージのデメリットと解決方法とは？

１階にリビングを設けにくい

土地形状に関連しますがスペースの関係上、１階にガレージを計画すると同じ１階にリビングを設置しにくい場合があります。その場合は２階リビングになります。

エンジン音や作業音が気になる場合もある

ハーレーや大型バイクなどの場合、エンジン音が小さいとはいえずまた暖機運転のためしばらくエンジンをかけておくこともあります。Robinのオーナー様でもおられますが夜勤がある場合、音に配慮した間取り設計が必要となるでしょう。シャッターの場合、商品によっては音が響くこともあり寝室との距離はやはり必要になります

木造の場合、開口が広いと補強が必要

２台、３台と格納する場合など間口が広くなる場合は補強が必要になる場合があります。

木造住宅の場合、これまでの補強が必要な設計がありました。構造材が大きくなることで室内スペースに影響がでる場合があります。また防火地域、準防火地域など建築予定地により制限がある場合もあります。設計の際に留意する点といえます。まとめ

 

まとめ

ビルトイン式のバイクガレージは単にバイクや愛車を格納できるだけではなく、暮らしを豊かにしてくれるパーツです。土地の形状や向き、またご家族の趣味によりデザイン、サイズはさまざまですが方針を明確にすることが成功のポイントです。

ぜひ暮らしが豊かになるバイクガレージを手に入れてください