ブラインド掃除は軍手ですっきり　知っていると便利なお手入れ方法を紹介

羽根が幾重にも重なったブラインド。ブラインドはホコリが溜まりやすく、湿度の高い時期にはカビが生えてしまうこともあります。

こまめにお掃除したいけれど・・・。お部屋の掃除は毎日していても、後回しにしがちなのがブラインドの掃除ではないでしょうか？

そこで、ブラインドのお掃除が楽になる知恵技をご紹介します。

 

 

ブラインドとは？

ブラインドは、日よけや目隠しなどの目的で窓の内側に付けられる窓のための覆いのことで、外側にいる人の視線から屋内を隠し、太陽光や風を遮るために取りつける簡単な建具です。

機能

スラット（羽根）の角度を変えることによって、日差し・通風のコントロールやプライバシーの保護が簡単にできます。また、繊維で出来ているカーテンとは違い、お手入れが簡単です。

素材

一般的なものは、アルミ製。アルミ製のブラインドの多くは、表面に塗装されています。
その他、プラスチックや木製、布製のものがあり、窓の用途に合わせて様々な素材が使われています。

スラット

スラットとは、ブラインドの羽根の部分のことです。
アルミ製スラット幅は、15㎜、25㎜、35㎜、50㎜と幅広くありますが、主流は25㎜です。
小窓には15㎜、オフィス物件などでは35㎜、50㎜がよく使われています。

種類

ヨコ型ブラインド。オフィスや一般家庭でよくみられるものです。
タテ型のブラインド。バーチカルブラインドとも呼ばれています。バーチカル（vertical）とは「垂直の」という意味で、ブラインド自体は横方向に開閉し、スラットを内側・外側に回転させて光を調整します。

タテ型ブラインドには、生地タイプ・木製タイプなどの素材があります。

今回取り上げるのは、ヨコ型のアルミ製でよく見かける一般的なブラインドのお掃除方法です。

ブラインドにつく汚れとは？

場所によって異なりますが、ブラインドには主に以下のような汚れが溜まりやすいです。

汚れの種類

・ホコリ
・カビ
・油汚れ
・皮脂汚れ
・石鹸カス
・煙草のヤニ

汚れの場所

ブラインドの設置場所によって付着する汚れの種類が異なります。

 

キッチン

キッチンの近くのブラインドには、調理中に発生する油煙によって油汚れがつきやすく、そのままにしておくと、油汚れの上にホコリが絡みつき、ギトギトした粘着性のある頑固な汚れに変身してしまいます。

 

お風呂

浴室の場合は、湿度が高いことや石鹸カスが飛び散ることもあり、カビが発生したり、皮脂汚れが付着したりすることがあります。

 

リビング・寝室

衣服や寝具からのホコリが付着しやすいです。また、喫煙者のいるお家では、煙草のヤニやキッチンとリビングがつながっている場合は、油汚れも付きやすいです。

エコ洗剤について

基本的には、水拭きでOK。
でも、場所により油汚れ・カビなどに対応するため、エコ洗剤を使ってみましよう。
エコ洗剤は、刺激も少なく環境に優しいすぐれもの。重曹、過炭酸ナトリウム、クエン酸などの種類があり、ドラッグストアやホームセンター、１００円ショップなどで購入できます。

種類

クエン酸・・・酸性・・・水垢汚れ
重曹・・・・・弱アルカリ性・・・匂い・こびりつき
過炭酸ナトリウム・・・弱アルカリ性・・・油汚れ、皮脂汚れ、タンパク質汚れ、カビ

エコ洗剤が無くてもオールマイティーな中性洗剤（食器洗いの時に使うアレ）で大丈夫です。カビや油汚れ、ヤニ汚れなどブラインドにつきやすい汚れに効果的な、中性洗剤を薄めて使いましょう。

お手軽で万能な重曹エコ洗剤の作り方

４０度ぐらいのぬるま湯、500ｍｌのペットボトルに、小さじ3杯、もしくは大さじ1杯が目安。あまり神経質にならずに、大体でOKです。
※　重曹は粉末の状態で使うと研磨作用があり、ブラインドの塗装に傷がつく原因にもなりますので、ぬるま湯でよく溶かしてから使いましょう。

 

お掃除の注意点

やったら失敗することは？

一気に拭かない・・・拭き残しや破損の原因になります。

上下に動かすように拭かない・・・薄いアルミで出来ているので、折れてしまったら直りません。

チカラを入れ過ぎない・・・塗装へのひっかき傷、凹み、折れ、糸の千切れにつながります。

上手にお掃除するには？

順番を間違えて、二度手間にならないように、お掃除の基本は、上から、下へ。

上から下への流れ作業・・・ホコリも汚れも上から下へと落としていきましょう。上の段から、横にスライドして拭き、順番に下へ。

慌てずコツコツ、１枚ずつ・・・スラット（羽根）は弱いので、丁寧に１枚ずつ攻略しましょう。

ソフトにゆっくり、一定方向・・・折れてしまっては、見栄えも機能も半減してしまいます。ゆっくり優しく一方方向に拭きましょう。

お手入れ方法

簡単な普段のお手入れ

ブラインドの基本のお掃除方法はとても簡単です。

①ブラインドのスラット（羽根）を下げる。
②ハンディモップやはたきでスラット（羽根）に沿って軽くホコリを落とす。表面終了。
③スラット（羽根）の向きを反対にする。
④②と同じようにホコリを落とす。裏面終了。

軍手を使って乾拭き

モップの代わりに軍手を使って、乾拭きすると、あっという間に隅々までホコリを取り除けますよ。
ポイントは、『グーチョキパー』です。
人差し指と親指でつまんでスライドさせる『グー』
人差し指と中指で挟んでスライドさせる『チョキ』
指全体を使ってスライドさせる『パー』　　※『パー』は折れや千切れを招くこともあるので要注意です。
指は自由に動かせますので、やりやすいスタイルで行いましょう。

また、素材にホコリなどを吸いつける吸着材を塗布した科学モップや科学はたきを使うと、ホコリを除去しやすいのでおススメです。

汚れがひどい場合の軍手でのお掃除方法

はじめから、こまめなお手入れをしていたら、困った事にもなっていませんよね。ちょっと頑固な汚れに気付いたら、雑巾の代わりに軍手にエコ洗剤をつけてお掃除しましょう。

軍手を使えば、自分の指で羽根を挟むので、力の調節も出来、両面のホコリを一気に落とせます。でも、焦らずゆっくり、取り組むことが鉄則。なぜなら、アルミのスラット（羽根）は一度折れ目が付くと元には戻らないので要注意です。

軍手を使ったブラインド掃除に必要な道具

特別なお掃除道具は必要ありません。いつもの掃除アイテムに、軍手を入れるだけ。

軍手、ゴム手袋、
バケツ、スプレーボトル、
薄めたエコ洗剤または中性洗剤、
新聞紙・ビニールシート、
足場、雑巾

①ブラインドの下に新聞紙やビニールシートを敷きます。
②天井近くの場合は、脚立や台を用意し、安全に作業できる足場を作ります。
③重曹エコ洗剤液（※1）を作り、スプレーボトルとバケツの中に入れて準備
※1：500mlのぬるま湯に対して重曹大さじ1杯

④手が汚れないようにゴム手袋をし、ゴム手袋の上から利き手に軍手をはめます。
⑤エコ洗剤を薄めた液に手をつけ、もう片方の手で絞ります。
⑥エコ洗剤の付いた軍手で、ブラインドを指で挟むようにして拭きます。
　指先を使うのでスムーズです。
　汚れのひどい所には、重曹エコ洗剤液をスプレーで吹きつけ、しばらくなじませておきましょう。

　全体を拭き終われば最後の工程へ。

⑦乾いたもう片方の軍手をはめ、同じように拭き取ります。

 

ブラインドの下に新聞紙やビニールシートを敷いておくと、落ちたホコリを処理できるので便利です。
重曹エコ洗剤が汚れに馴染むまで時間を置き、そのあと軍手で拭き掃除すると、頑固な油汚れも落ちやすくなります。

ここまで、アルミのブラインドのお掃除方法を紹介しましたが、木製や布製のものは、濡らさず乾拭きでお手入れしていきましょう。

汚れがどうしても取れないときは

お掃除をしてもどうしてもブラインドの汚れが取れない場合は、プロの事業者にクリーニングしてもらうこともできます。

お掃除のプロの力を借りて、頑固な汚れをスッキリしましょう。

Robin設計士より　　ブラインドの取り付け方法やアドバイス

ブラインドの取り付け方法

ブラインドは天井付けと正面付け、２つの取り付け方法があります。

 

天井付け

ブラインドを窓枠の内側に納める取り付け方法です。
窓枠に収まるので窓辺はすっきりして見えます。羽根が窓枠に干渉しない幅のため、左右にすき間ができます。また、ブラインドを上に上げたときの「たたみ込み」（羽根の重なり）が窓の開口部に残るので、重なりの分だけ窓が小さく見える、重なりが気になるということがあります。

 

正面付け

ブラインドを窓枠や壁面に取り付ける方法です。
窓枠や壁面に取り付けるので、天井付けのようにたたみ込みは気になりません。その分ブラインドの厚みが前に出るので、天井付けに比べるとすっきり感はなくなります。エアコンや家具などに当たらないかよく確認したうえで取り付けましょう。

お掃除のしやすいブラインド

アルミ製のブラインドのお掃除方法についてご紹介しましたが、お掃除のしやすさを重視するなら、木製ブラインドがオススメです。

木製ブラインドは見た目がよく、空間をおしゃれに演出してくれることからも人気ですが、アルミのブラインドに比べるとホコリが付着しにくく、羽根の幅が広く本数も少ないので、お手入れもしやすいというメリットがあります。

気を付ける点

羽根が細いとお手入れが大変なだけではなく、羽根が折れやすく、窓枠に当たるとガシャガシャと音を立てて気になるということもあります。取り付けてから後悔しないように、事前に知っておいたうえで取り付けると良いです。

羽根の向きによってはお部屋の光が外にもれたり、お部屋が丸見えになってしまうこともあります。人の視線が気になる場所、通りに面する場所、開けっ放しにできないお部屋では適さないので気をつけましょう。

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まとめ

長年使っているブラインドの場合、どんなにお掃除してみても、劣化により汚れや破損が目立つ事も。

そんな時は、思い切ってブラインドを交換するのもおすすめです。一度新しいブラインドに交換し、そのあとこまめにお手入れすればずっときれいな状態を保てるはず。

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