黒板がある家　やっぱりアナログコミュニケーションだよねという話

「頭がよい子が育つ家」の著者である四十万靖さんと先日、ZOOMでお話をしました。

印象としては、とても志が高く熱い人でした。今後は新築と並行してリフォーム市場にも拡げていきたいとのこと。

確かに子育てのためのリフォームはありますが、教育リフォームというカテゴリーは極めて少ないです。何かできることを模索したいと思いました。

四十万靖の建てる頭のよい子が育つ家

→ https://sstech.jp/

Robinの蜘手です。

さて、コロナ禍でおうち時間が増えたという人が多く、住み替えやリフォームなどのきっかけになっている事例も増えてきました。

政府は「新しい生活様式」とキャッチフレーズはいつもカッコいいこと言っています。確かにオンラインが推進され大人も子供も瞬時に世界の人と繋がる世界になりました。しかし反面、人と人がアナログで繋がるコミュニケーションが極端に減っています。

会社での飲み会や食事会などもほぼゼロになりました。（本当に寂しいですね）

緊急事態宣言で学校が休校になることも珍しくなくなりました。

１００歩譲って大人はこれに順応したとしても、子供はコミュニケーションを学ぶ時期に、学校へ行けず友達とも会えないというのはやはり良いことではありません。

しかし時代がそうであるのならば、どうするか？

今後は家での学習、また子供の心の育成が再注目されるかもしれませんね

「頭がよい子が育つ家」で四十万さん子供の探究心や好奇心を育むためには、家族のコミニケーションと「家」が重要である、と説いています。

私もその通りだと思います。逆にそこしかない、と言えるほどです。学校がないからSNSでなんとかなるか。なるわけないです。歪な性格の子供が大量生産されるのは目に見えています。

興味のある方はぜひ四十万さんの著書やサイトなどをご覧ください。

前置きが長くなりました。話を戻します。

現在、生活の多くがデジタルになりました。駅で待ち合わせするときに黒板があったことなど今の若い人は想像もつかないでしょうね。

デジタル社会は便利になり、コミュニケーションの回数は昔と比べ格段に増えました。LINEやFacebookで繋がっていれば連絡が簡単に取ることができます。

しかし簡単になったゆえに、コミュニケーションの密度と温度は小さくなったと感じています。

デジタル社会だからもっと暖かいコミュニケーションを。

そんな思いを持つ人が多いのか、最近、アナログのコミニケーションが注目を集めています。

例えば自筆の葉書や手紙。顔を合わせての雑談。これは仕事でも家族でも同じことではないでしょうか。

Robinでは過去にさまざまな方の家創りを共にしてきました。色々な問いと答えがあるのですが今回、本コラムではアナログコミニケーションを大切にしたいと考えたオーナー様が取り入れた「黒板のある家」をご紹介します。

黒板や掲示板のある家の事例

S.127　居室は全室南向き！光がたくさん入る明るい家　岐阜県加茂郡

https://www.e-robin.com/works/custom13486/

 

設計のポイントです。

子育てに最適な全室南向きの明るいお家です。外観はたまご色の外壁とブラウンの瓦でやわらかな雰囲気に仕上げました。

LDKは「家事をいかに効率よくこなせるか」ということにポイントをおき、キッチンからパントリーを経て一直線でお勝手口から外まで出られる便利な家事動線をつくりました。

　キッチンとダイニングは一体感があり出来上がった料理を配膳するのもラクチン。キッチンからＬＤＫを見渡せるのも子育て中のご家族に便利な間取りです。窓からは庭が見渡せるので安心してお子さんを見守ることも出来ます。

パントリーの中には黒板タイプのマグネットボード、広めに設けられた土間には資源ごみ置き場など、お子さんがいるご家族には嬉しいこだわりがいっぱいです。
また、ダイニングにはお子さんと2人並んで使える広さのPCスペースを作っています。

 

S.065　リビングに黒板のある二世帯住宅　愛知県

https://www.e-robin.com/works/custom14945/

白い天井と白い壁とのバランスが印象的な内観の二世帯住宅。開放的ですっきりとしたメインリビングが二世帯のコミュニケーションの場所です。

LDKのシンボルとなっているのが中心に位置している大きな黒板。家族の連絡版として大活躍しています。

キッチンはL字型のオーダーキッチン、作業スペースが広いので大人数の食事も効率的に準備をすることができます。みんなでキッチンになっても手狭にならず和気あいあいと料理を楽しむことができます。

2世帯が集まるメインリビングは開放的な空間にしたいとのご要望がありましたのでなるべく家具などを置かなくていいように、収納箇所を計画的にデザインしました。

リビングにある大きな黒板が家族のコミュニケーションの中心にありますね。

 S.134　ポップな遊び心が詰まった家　愛知県名古屋市

https://www.e-robin.com/works/custom84/ 

こちらは黒板ではなく掲示板の事例です。

たくさんの光が入る大きな木製サッシの窓、優しい色味の無垢パイン材、可愛らしい赤いドア
と、遊び心と温かみのある、優しく人を迎えてくれる家になりました。将来は自宅で託児所を開設したいとのこと。とても安心できる空間になりました。

掲示板があれば連絡したい事項や、伝えておきたいこと、まだ子供の成長の記録なども残しておくことができます。傷がついてもへっちゃらな掲示板。どんどん活用してほしいですね。

いかがでしたでしょうか。

大人も子供も結局は家族のコミュニケーションが暮らしの中心です。気分の良いときも、そうでない時も同じ時を過ごす家創りに携われることを嬉しく思います。ぜひ参考にしてください。