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住まいのアイデア
2022.03.28

マンションリノベーションのコツと注意点_施工事例など紹介します

リノベーション マンション

「住み慣れたマンションを、今の生活スタイルに合わせて住みやすくしたい」

「中古マンションを購入して自分好みにリノベーションしたい」

など、マンションのリノベーションを計画されるキッカケは様々だと思います。共通するのは既存の住まいに対して、新たな価値観(例えば断熱性を高める、生活スタイルの変化に伴い間取りを変えてしまうなど)をプラスし、機能や価値を向上させるということです。

今回はマンションをリノベーションする際の注意点やコツなどをご紹介します。マンションリノベーションを検討中、もしくはこれから計画を立てるという方は、ぜひ参考にしてくださいね!

 

マンションをリノベーションするためには?

リビング

現在、マンションにお住まいの方はご存じかと思いますが、マンションには「専有部分」と「共有部分」があります。専有部分でもすべて自由にリノベーションができるというわけではなく、法律や管理組合の規約に基づいて工事することが決まりとなっています。

リノベーションを計画する際、必ず「できること」と「できないこと」を事前によく確認したうえで進める必要があります。注意すべきポイントを次項で詳しく解説したいと思います。

マンションリノベーションの注意点

法令や規約を事前によく確認すること

マンション

マンションに住む人たちが快適に暮らすためにはルールがあり、一戸建てのリノベーションとは大きく異なる点です。リノベーションを計画する前によく確認しましょう!

 

区分所有法

分譲マンションで生活をするときの基本的なルールとなる法律です。正式名称は「建物の区分所有等に関する法律」という法律です。(※「建物の区分所有等に関する法律」について:e-GOV 法令検索 HP参照

マンションのように、一つの建物をいくつかの部分に分けて所有する(※区分所有という)ときの建物の所有関係、管理の考え方などを定めています。これに基づいて、マンションは「専有部分」と「共有部分」に分けられます。壁やサッシ、ドアで区切られた内側が専有部分となり、それ以外は共有部分となります。(※柱や壁のコンクリート部分、バルコニーなどが含まれる)このうちリノベーションができるのは専有部分のみです。

 

管理規約

マンションの管理を行う上でのルールを定めるのが「規約」です。一般的には管理規約と呼ばれており、管理組合の運営方法や専有部分・共有部分や使用方法、管理費や修繕のための積立金の額など、マンションの管理に必要な様々な内容を定めることができます。

 

使用細則

分譲マンションのような区分所有建物において、管理規約に基づいて設定される共同生活上の詳細のルールのことをいいます。区分所有者の集会において管理規約とは別に作成される規則であり、共同生活において遵守すべきルールを詳細に定めたものです。内容は各マンションにより様々ですが、禁止事項、管理組合に届出を必要とする事項、ゴミ処理、違反者に対する措置などが使用細則に規定されています。

 

消防法

火災を予防し、もし発生してしまっても被害を最小限にとどめることを目的とした法律です。内装材の制限や火災報知器の設置などが定められています。

この他にも、工事には建築基準法、水道法、ガス事業法、電気事業法なども関連しますので、各法令や規約を理解したうえで計画されることがリノベーションを成功させるポイントとなります。

構造によって間取りの変更や水まわりの移動ができない場合がある

マンションは構造次第で、間取り変更ができるかどうかが大きく変わってきます。マンションは「ラーメン構造」(※「ラーメン」とはドイツ語で「枠」という意味)という、柱と梁でできた構造体の接合部を接合することで、頑丈な枠を形成する構造で建てられていることが多いです。ラーメン構造のマンションの場合、壁に支えとしての機能がない為、構造に制限されることなく自由な設計がしやすいという特徴があります。

これに対して、「壁式構造」という構造のマンションもあり、柱と梁の代わりに耐力壁で建物の重荷を支える構造です。RC造(鉄筋コンクリート造)の5階建てまでの低層マンションで多く見られます。室内に柱型や梁が出っ張ることがないので、空間はすっきりとした印象になりますが、建物を支える壁を取り払うことができない為、間取変更の自由度は低くなります。

間取り

また、水まわりの移動にも注意が必要です。マンションは床下の配管が動かせるかどうかで移動の自由度が変わります。排水管は水が流れやすくなるように勾配をつけないといけないため、移動できる距離が決まっています。キッチンや浴室、トイレなどの水まわりの位置が移動できるかどうかも、パイプスペース(配管が通る空間)の位置をよく確認して考える必要があります。

仮住まいの確保

リノベーションのように大規模な工事を行う場合、工期も長くなり、工事中の居住スペースがない、水まわりが使用できないなど、仮住まいが必要になる場合もあります。リノベーションが決まったら早めに仮住まいを探しましょう。

イメージを具体的にして予算を決める

リノベーションは部位ごとのリフォーム(キッチンやトイレの入れ替え)をするより、必然的にコストも高くなります。全体の改修をするので、工事規模も大きくなり当たり前かもしれませんが、見た目をきれいに、新しくということであれば部位別リフォームを全体的に計画する方がリノベーションよりも費用をおさえられます。断熱や生活スタイルに合わせて間取りを変更するなど、性能を向上させるならリノベーションという選択肢になります。

予算

また、リノベーションにより仮住まいが必要になるということは、毎月の家賃に加えて敷金・礼金・引っ越し費用などもかかりますので、これらも必要経費の一部として忘れないように、しっかりプランの中に入れておきましょう!また、「中古マンションを購入して自分好みにリノベーションしたい」という方は、物件の購入費用も含めたうえで予算を決めることが大切です。

近隣住人への挨拶と工事の周知

工事が決まったらご近所の方たちへ挨拶を行いましょう。事前に挨拶を行うことで近隣とのトラブルを回避するためです。工事中は工事車両の駐車で出入りがしづらくなったり、工事の騒音や振動などで近隣の方々にも迷惑をかける可能性があります。工事を始める前に、工事を行うことや期間などはしっかり説明して、よい関係を保つようにしましょう。

マンションリノベーションを成功させるコツ

生活スタイルに考慮した間取りを考える

マンションの構造については先述の通り、「ラーメン構造」の場合、比較的自由な設計がしやすいという点があります。構造を上手く生かして間取りを工夫することで、暮らしやすさや性能は大きく向上します。

マンションの間取り

例えばLDKはご家族の人数や用途を考えてプランすることで、必要なスペースが明確になります。LDKに広さが必要であれば、他の居室空間を減らして広くすること。逆のパターンもあり、居室を増やしたいのなら、他のスペースを狭くするなどスペース配分を変えるといった工夫があります。

また、キッチンもこれまでは壁付けでご家族とのコミュニケーションが取りづらかったという場合は、配管やパイプスペースに考慮したうえで、対面キッチンに変更することも可能です。

この他にも生活動線や収納スペースの確保など、ライフスタイルに合わせて間取りを考えることは、リノベーションを成功させるためにも重要なポイントです!

 信頼できる会社を選ぶこと

いざリノベーションを計画しようと思った時に、どんな会社にお願いしたらよいのか?リフォームを成功に導くためには重要なポイントです。

マンション特有の構造や法令で、リノベーションでできること・できないことが沢山あります。マンションリノベーションに慣れており、実績があることも重要ですが、この他にも参考にしていただきたいのが、建築士・設計士が在籍しており、一緒に計画できる環境が整っているか?という点です。

なぜなら、リノベーションは工事内容や規模によって法的な申請・許可が必要になる場合があります。予算やマンションの構造、法令の制限などの条件のもとで、一番よいメニューを示してくれる専門家が建築士なのです。

この他にも、アフターメンテナンスの体制が整っているかも、会社を選ぶ上でとても重要です。リノベーション後、いざ生活が始まってから起きてしまう不具合や不調に対しても、アフターメンテナンスでしっかりと対応してくれ、責任を持った保証制度があれば安心して工事を任せることができます。暮らし始めてからのことも考え、信頼して長く付き合える会社を選びましょう!


こちらのコラムもご覧ください!

戸建のリノベーション(フルリフォーム)を賢く進める方法 費用相場や施工事例


マンションリノベーションの施工事例

R.056 無垢材を使ったマンションリフォーム 岐阜県各務原市

事例はこちらから https://www.e-robin.com/works/reform16170/

 

マンション

リノベーション前のリビング様子

ロビン不動産をご利用いただき、不動産仲介からリフォームまでワンストップサービスでお任せいただきました。購入いただいたのは南側の眺めがいい中古マンションで、家族の生活スタイルに合った間取り、お好みのデザインへのリフォームがご希望でした。

具体的なご要望としては「各家族の個室」「ウォークインクローゼット」「趣味のアトリエ」などそれぞれの部屋の確保です。

リビング

南側の面すべてがLDKとして使えるように間取りを変え、キッチンを南向きに配置しなおしました。広さはあまり変わっていませんが、リビングダイニングをL字型から長方形に配置しなおしたことで、使い勝手が良く視線の抜け感のある空間をつくっています。

家の中心にはウォークスルーのWICL(ウォークインクローゼット)を設けることで、4LDKの各部屋から水まわりへのアクセスも良くなりました。

 R.009 中古マンションを「自分たち好みにカスタマイズ」 愛知県

事例はこちらから https://www.e-robin.com/works/reform10569/

お子さまの成長をきっかけに中古マンションを購入されたお施主様。築15年の中古マンションを「自分たち好みにリフォームしたい」とロビンにお声掛け頂きました。

LDK

リフォーム後のイメージを明確にお持ちでしたので、できるだけ実現できるようプランに落とし込みました。間取りはあまり変更せず、和室や洗面室を小さくすることで、LDKや浴室のスペースを広くとりました。

また、凹凸だったキッチン背面の壁をフラットにすることで、空間をシンプルに再構成しています。無垢の突き板フローリングに合わせて建具も取り替え、ポイントで取り入れたタイルやエコカラットと相まって、全体的にやさしい雰囲気の空間に生まれ変わりました。

まとめ

マンションリノベーションを計画する際は、まず専有部分と共有部分の違いをよく理解し、法令・規約を事前に確認することがリノベーション成功への第一歩になります。

構造や配管など注意点もたくさんありますが、事前に知っておくことで思想の間取りや仕様に叶えることもできます。限られた空間だからこそ、プランにも工夫が必要なのがマンションリノベーション成功のコツです。「リノベーションで暮らしや性能を向上させたい」という方は、経験と専門知識が豊富で設計士のいるRobinまで気軽にご相談くださいね!

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