(35)長らく通っていたジムの話(2024.12.2)
私が10年ほど通っていたトレーニングジムがあった。家から歩いて行けて価格もリーズナブル。大手ではなく個人経営のジムだった。
ジムでトレーニングしている人も大会に出ているボディビルダーやアスリートの人もいて、私と近い年代の人も多かった。私の担当であるパーソナルトレーナーAさんも過去に様々な大会で入賞などしていて現在はフィジークの大会に出ている人だ。その彼ともかれこれ10年近くの付き合いになっていたた。栄養の取り方、食事の仕方、休息の重要性など色々なことを教えてもらった。
ジムで体を動かしていると「頑張っているな」と思う方も多いと思うが、実際のパーソナルトレーニングはキツい。予約がある日は朝起きると憂鬱になったほど。しかし行くと決めたら行く、キャンセルすると迷惑がかかる。そうやって重い体を向かわせていた。
昨年の年末、弁護士からある通達がきた。ジムの破産のことだった。
長く通っていたから大変残念に思った。トレーナーのAさんも大変だろうなと思ったがLINEで繋がっているわけでもないし、連絡もつかない。
残念だが仕方がないということで他のジムを探すことにした。
すぐに某大手ジムを見つけた。トレーニングのほかにサウナやゴルフなど色々とあった。これは「面白そうだ」と申し込み。これで好きな時間に行ける環境になった。パーソナルはもういいから、フリーで自主トレーニングしようか、と。
しかし「よし頑張ろう」と張り切って会員になってみたものの結果、半年で行ったのはたったの2回。入会した日と解約した日。
私にとっての「いつでも行ける」は「今日は行かない」になっていた。また若い人が多く、なんだか場違いが気がしたことも足が遠のいた理由の1つ。半年で退会した。
時期を同じくして実弟が地元・高山でインドアゴルフとジムを併設した施設をオープンしていたので地元へ戻った時にトレーニングはしていた。しかし自主トレはやはりどこか物足らない。
「今日はそんな気分じゃない」と元来の怠け癖もここでしっかりと発揮され、あれよあれよという間に体が弛んできた。このような時に体調を崩して寝込むようなことがあるとげっそりと痩せてしまう。
なんとかしなきゃいかんなと思っていたそんな時、以前通っていたジムの前をたまたまた通りかかったら、同じ施設なのだが別名でジムがやっていることを知り、問い合わせをしたらなんと以前パーソナルトレーナーAさんが施設を引き継いで経営をしているという。
久しぶりにAさんと再会した。倒産した時やその後のバイト、また一念発起、ジム経営することを決めた経緯など話を聞いた。
早速、一番高いプランで申し込みをした。ジムはAさんの個人経営である。潰れてもらっては困ることを実感したから微々たるものだが協力させてもらう、と伝えた。
パーソナルトレーニングも再開。久しぶりすぎてしばらくは脚が前に動かなかったが、心地よい痛みだった。また予約を入れ、憂鬱になることが増えるだろうが、それも少し楽しみである。
閑話休題。
「蜘手さんは起業した時、苦労されましたか?」
これから独立開業するという若者とそんな話になった。私は28歳で起業をしたがそこから36歳までの記憶があまりない。言われたら思い出すがそれでも鮮明ではない。
家族や子供とどう接していたのかの記憶もあまりない。家族写真が多く残っているが私はほとんど写っていない。苦労したかどうかも覚えていない。
個人ジムを始めたAさんに「ジム経営ってどうですか?」と聞いたら
「やらなきゃいけないことが多すぎて頭が混乱しています」と言った。
Aさんは40代。苦労しないに越したことはないが、どうせなら苦労しがいのある仕事の方がいい。そんなことを伝えた次第。
最高経営責任者 蜘手 健介
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