CEO's mail:10.12
いよいよ12月、今年も「振り返る」時期がやってきました。また今年の清水寺の一文字は「暑」でしたね。そんな師走ですが皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
私は毎年12月になると大阪で同業者の経営者と忘年会を開催しています。その忘年会の会場も毎年同じ「てっちり光」という小さいてっちり屋さんで行っています。主人も若く安くてメチャ美味しいというお勧めの店なのですが私も行き始めて5年目?か6年目だと思います。「光さん、今年も来たよ!」毎年1度のことなのですがちゃんと顔と名前を覚えていてくださっており嬉しく思います。
その光さんがポロっとこんなことを言われました。「こう経済が厳しい厳しいと言われる中、こうやって毎年1回でもちゃんと顔を見れることが嬉しい」とても印象的でした。
私たちは今ある現実を当たり前のように過ごしています。しかしこの当たり前であるということに普段はなかなか気づくものでないのかな、と感じました。今日1日、明日1日という時間を積み重ねているわけですが大きな事故や怪我もなく、またこの師走の繁忙期である12月に大阪まで忘年会に行けるという贅沢もそれ自体に感謝もしますが、やはり毎日こうやっていられることに感謝の念を感じることができました。
企業経営をするにあたり私が一番重きに感じていることは「続けてゆかなくてはいけない」ということです。利益が出たとか赤字だとか、景気がいいとか悪いとかということも重要ですが「会社を継続させてゆく」ということを重く考えています。続けてゆくことが大切であるのですから、品質もサービスも一過性のものではなく継続的にできるのかどうか。特にお客様の人生に影響の与える「家」というものを提供していることにも起因しますが、それにふさわしい会社であるかどうか。また続けるということにあたっては逆説ですが「社会に不必要になれば」続けることは不要になります。社会という表現をしましたが「お客様」という表現も正しいでしょう。私たちがよければそれで良いわけではなく、お客様の役に立ち喜んで頂きその対価として続けてゆける資格が頂けるのではないでしょうか。
お金は重要ですがそれが全てではありません。例えば知らない人にいきなり「100万円差し上げよう」と言われてそれを受け取る人はどれだけいるでしょうか。身元の分からない、それも頂く根拠のないお金というのは実は頂きにくい、頂くわけにはいかないと心が動きます。もしお金が全てにおいて重要であれば知らない人からお金を頂くのも問題なく感じるし、拾ったお金で充足することも可能です。私は貧乏である時も「人からお金を恵んでもらうべからず」と常に言っていました。どれだけお金に困ってもお金を拾うことを期待しないということです。
では企業にとってお金とは何か?働くという意義はどこにあるのか?実は「対価としてお金を頂く理由」が重要なのです。やはり誰かの役に立ちたい、嬉しい気持ちになってほしい、自分という存在を認めてほしい、もっと褒めてもらいたい、という心の問題が大きいと思うのです。「企業を続けてゆく」というのは理想論だけではなく今日1日を生きるという生死論の継続でもあります。社員旅行へ行った際に事故でもあれば企業はそれを理由に終わりを迎えるかもしれません。人間は必ず死ぬ、形あるものは変わってゆくという「諸行無常」を感じるとともに、お金が企業を続ける要因にはならない。
ということは経済的成功が私たちRobinのゴールではないということになります。だからでしょうか、私は投資信託や財テクもしませんし、株式もやりません。不器用かもしれませんが毎日、生きていることを実感するような事業に熱中をしています。来年も再来年も私たちが私たちでいられるよう足元を見つめ、未来を見据えて生きてゆきたいと思います。皆さんよいお年をお迎えください。
最高経営責任者 蜘手 健介
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