CEO's mail:10.06
皆さんこんにちは。梅雨入りしましたね、緑は映えるこの季節に暑い夏の準備をしようと思っています。Robinの蜘手です。
ご承知の方も多いと思いますが、弊社Robinの創業はリフォーム事業がスタートでした。夢や希望を持って創業する経営者もおられると思いますが、私はどちらかと言うと将来このままでは食うに困ってしまうという理由が多くを占めました。もちろん誰に頼んだらいいかわからないとか、細かい仕事でも気持ちよくやってもらいたいというニーズもありましたが当初は必死でした。(今も必死ですが)創業立ち上げはチラシや口コミの反響も多く、上々のスタートでした。当初予想していた仕事量の3倍くらいはあったと思います。色々と気にかけてくれていた周りの(特に親)心配をよそに多忙な日々が続きました。
リフォームというのは大きく2つの種類に分けられます。1つは夢と希望に満ち溢れたリフォーム。家族の成長や時間の経過によるライフスタイルの変化により「もっとこうしたい」という未来を夢見るリフォームです。親の実家をリフォームして2世帯にしたい、というのもこの種類になるでしょうか。前向きで「こんなにリフォームしたんだから頑張ろう!」と施主様も思ってくださるものです。もう1つは「仕方なく、やむにやまれず」というリフォームです。例えば外壁塗装やシロアリ被害などもそうでしょう。できればしたくはないが、生活するのにどうしてもやらなくてはいけないというもの。予定外といえば予定外ですが住宅はその予定外も範囲内であれば心の準備はできているものです。
リフォーム事業を始めて3年くらい経ったとき、あるお客様の出会いがありました。「新築をして2年目なのだけどシロアリが出たから見てほしい」という要望でした。さっそく、私は伺いました。調査をしてみると、浴室周りから洗面所の一部にかけてシロアリが発生しており土台などがしっかりと被害にあっていました。取りかえが不可欠ですが浴室周りをリフォームすれば100万円以上はかかることを伝えました。「これは断熱の問題もあるし、もしかして施工不良の可能性もあります。だいたい新築2年目でこうなるのはビルダーの責任もあるのではないですか?」するとお客様は涙を浮かべ「新築をしてくれた工務店とはもう顔も合わせたくありません。相談したら「そんなのは知らない、責任はない」と言われたのです、素人だから全部任せていたのに、、、」。私はとても心苦しくなりました。
結局、100万円以上をかけてリフォームをしたのですが今あるローンに加え、子供のためと少しづつ貯めていた貯金を崩し工事をされたのです。「こんなリフォーム工事はあっちゃいけない。本当にこのリフォーム事業だけが私の使命なのだろうか」よし、新築に取り組んでみよう、そして木造住宅でもしっかり長持ちをする住宅を研究してみよう、これがきっかけです。その工務店は間違っていないかもしれませんがお客様が嘆いておられることは事実です。きっと建築するまではすごく温和な方だったのかもしれません。完工後、豹変とまではいかなくとも責任から逃げることはやはりどうかと思います。予算の関係で断熱が不足した、ということもあったかもしれません。
しかしこうやって建築をしていて思うのは予算カットは断熱や構造ですべきことではないということです。リフォームをたくさんやっているから言えることかもしれません。また住宅建築をすればするほど「住宅は設計で8割が決まる」と考え始めました。今はまだまだ非力ですが設計に力を入れています。今後はリフォームにも設計力を加えられればと考えます。しかしいつの時も「お客様にどう理解を頂き、役に立つことができるか」が重要だと思います。初心忘れるべからず、ですね。
最高経営責任者 蜘手 健介
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