685(46) 現状維持は停滞 平凡は行き止まり
先日、1月に飛騨高山へ旅行で訪れたという方と話す機会があった。
その方曰く「雪に覆われた古い街並みを期待していた」ようだが、まったく雪がなく残念だったという話。今年はここまで一時的に降雪、不安定な天候はあるものの全国的に暖かい冬になっている。
早咲きで有名な静岡県伊豆の河津桜も1週間早く咲き始めたようだ。
私は2月末に河津近くに行く予定を立てており、ぜひ桜を見たいと思っているが、そこまで咲いているかどうか。そんな心配している今日この頃である。
早咲きとはいえ桜のニュースを耳にすると「春」の香りと足音を感じる。春は新年度、新学期、新しいことを始めるには相応しい季節、色々な節目だ。
弊社の話で恐縮だが「新しいこと」を始めたといえば昨年は新築事業であるロビンハウスを立ち上げた。新築自体は2006年頃から2016年頃までは積極的に展開していたが最近はどちらかといえば消極的なプロモーションでの受注に留まっていた。
しかし岐阜県でのブランド認知も上がってきたこと、企業成長の柱とすべく新装開店、キックオフをしたのが昨年4月であった。
遅々ながらモデルハウス建築や分譲計画など着々と進んでおり1年間の受注目標もなんとかクリア。今年も大きな受注目標ではないが着実に実績を積み上げていきたいと思う。
今年の「新しいこと」でいえば2月10日、大垣店ショールームを「サウナ&リフォーム」ショールームへとリニューアルオープンした。
これは縁あってサウナヒーターメーカーであるフィンランドの「ハルビア社」の岐阜県の正規代理店契約をしたことがきっかけだが、新たな顧客層の開拓が本当の目的だ。
おかげさまでオープンイベントは盛況だった。庭にサウナを設置したかった、部屋の1つをサウナルームにしたい、事務所にサウナを設置したい、サウナ好きだったが足が悪くなりサウナへ出かけられなくなったなどたくさんの反響や来店があった。自宅時間をもっと楽しんでほしい、サウナをもっと身近に感じてほしいという思いを新たにしたが、来店される方はこれをきっかけにロビンを知った方も多く今後の展開が楽しみになった。
さて「新しいこと」や「これまでやったことがないこと」を始めるのはワクワクするが少しの勇気が必要だ。
私も以前は「新しいこと」をする前に多くの人の意見を聞いた時期がある。参考になったこともあるが、ある種の先入観や思い込みからネガティブなアドバイスをする方も多かった。結局、自分の事業である。やりたいことをやってダメなら撤収、良ければ再投資すればいい話なのだが、事業規模が小さい時は気持ちの余裕もなく、自分の意見に意固地になってしまうこともあった。
しかし最近はまずステレオタイプを受け入れ、隙間や機会を作っていく、すなわち「間隙を縫う(かんげきをぬう)」という考え方をしている。
(ステレオタイプとは多くの人や社会全体に浸透している固定概念や思い込み、また先入観のこと。語源はステレオという音楽サウンドではなく、昔の活字印刷のために使われていたステロ版(鉄板)で、ステロ版で印刷すると型を抜いて作ったかのように似たものができることから今の「ステレオタイプ」になった)
人口が減っているから新築はダメだ、サウナはブームだけど自宅につける人などいない、社員を多く採用するとコストが膨らんで経営が苦しくなるというのもステレオタイプ。
もちろんその中には事実もあるが「本当かな、それ」と思案思考を繰り返し「間隙」を見つけ機会を作るのが経営者の仕事。それが醍醐味である。
「現状維持は停滞。平凡は行き止まり」と幹部社員にはいつも伝えているが、ステレオタイプを打破しこれからも新しいことにチャレンジしたいと思う。
ところで国会中継を見るとネズミ対リスのように小動物の喧嘩を見ているようだ。
今更、政治家に人格大きく立派であってほしいと期待するつもりはないがそれでも国民生活を憂い、国家百年の計を示してほしいものだ。
最高経営責任者 蜘手 健介
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