(25)2024年Jackグループ全国大会 仙台にて(2024.9.23)
2024年のJackグループ全国大会は9月16日、仙台国際ホテルにて開幕した。参加者は約90名。毎回のことながら無事に閉幕することができ安堵した次第。参加人数は例年より少なかったが二次会、三次会まで残る人が多く深夜まで国分町で楽んだ人もいたと聞いた。来年は福岡の予定である。
メインイベントのリフォームアイデアコンテストは今回で10回目。159の応募作品から事前に審査員3名が忖度なく上位3作品を選択。仙台では作品の建築士を招聘しプレゼンしていただいた。
一般的にクローズされた会(例えばJackグループなど)のコンテストは会員のみの参加という形式が多い。しかしJackグループのリフォームアイデアコンテストは会員外の参加も可能なオープンコンテストにしていて、私が代表理事をしている限りこのルールは変わらない。
当初は「会員に光を当てた方がいいのではないか、会員に機会を与え、表彰されたというのを広告に使えた方がいいのではないか」という意見もあったが、私はせっかくならレベルの高いコンテストを目指したいしそれには広く才能ある方からの応募にもオープンにすべきだと意見を述べた。また建築業界ではリフォーム、リノベの歴史は浅く、設計士・建築士を個人事務所、個人レベルでやっている方も多い。そんな若い人たちの目標、モチベーション、レベルアップの機会になればこのコンテストの意義も深まり、また業界全体の隆盛に寄与するのではないかと思っている。今回は賛助会員のオクタ社のデザインチームがグランプリを受賞した。素晴らしい作品だった。
閑話休題。
当日、講演で話した内容の一部は以下の通り。
2:6:2の法則は広く認知されている。上位2割、下位2割、その他6割。人材についても下位の2割を切っても、残りの8割からまた2:6:2が派生しバランスが保たれているというものだ。
しかし私は現在は1:9だと考えている。
例えば日本の情報の9割は東京の情報。地方でも地元のことは知らないのに、やたら東京のことに詳しい人がいるが、メディアの流す情報の9割は東京だからそうなるのも仕方がない。東京の人口は約1300万人、日本人口の1割である。ちなみに正月に開催される箱根駅伝は大学の全国大会ではなく、関東学生の大会である。全国大会は出雲駅伝と名古屋熱田神宮―伊勢神宮間で行われる全日本大学駅伝だが、認知度と注目度は箱根駅伝に劣る。基本的に地方にはまったく関係のない大会である。
また経済ニュースも9割は情報公開(上場企業など)をしている大企業がソースになっている。以前、私の会社の若い社員でも「春闘でベースアップがされたがうちの会社はしないのか?」と言われたことがある。
その時は何かのジョークかと一笑したが、ニュースでも目にする大型連休の長さや男子の育休制度、またボーナスがアップしたなどの情報も9割は大企業の情報だ。ネット情報によると大企業の従業員は約1300万人というからこれも人口の1割程度となる。
2:6:2は平衡やバランスを意味するものだが、1:9は1が9を支配する、1が9を牽引するというイメージ。
企業の人材も2:6:2ではなく、1:9。9は環境を求める人材、1は機会を求めている人材。環境を求める人材は残業、労働時間、マニュアル、シンプルな業務、ライフワークバランスを重要視し、機会を求める人材は次のキャリア、昇進の機会、評価を求めている。
つまり時間や働き方には興味を示さずミッションを遂げるために仕事ができる人材である。企業にとってはどちらも重要でそれでバランスがとられている。機会を求める人材を採用するのは鬼のように難しい。環境を求める人材の採用は実際にその環境を与えることができれば難しくない。
しかし環境を求めて仕事をしてみたら、その仕事が楽しくなり面白くなったということはよくある話。経営者は環境を与え、仕事の面白さを伝えていくことが重要な仕事なのである。人材の確保はこの1:9が理解できれば難しくない。
最高経営責任者 蜘手 健介
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