2024年4月 桜と春の高山祭 お金と労働時間
4月も半ばに差し掛かり、4月12日現在、夕刻から夜にかけて高山市内では「カン、カコ、カン」と鐘の音が聞こえてきます。今年も春の高山祭の季節がやってきました。14日、15日は桜満開の高山祭になるといいですね。Robinの蜘手です。
さて4月になり新しい年度を迎えている企業も多いようでニュースでは省庁や企業の入庁式、入社式の様子などを報じていました。各企業の採用人数に注目していましたが、極端に少ない数だった大手企業もありました。弊社も人材不足が課題ですが大手も同じなのだなと改めて感じた次第です。
ロビンは3月が決算期で4月が新年度スタートです。創業記念日の4月3日に高山市のグリーンホテルにて社員大会を行いました。普段、顔を合わせることのない人と交流をしたり久しぶりで近況を報告し合ったりと非常によい時間でした。創業24年目。今年も張り切って仕事をしたいと思います。
今回は4月の雑学をひとつご紹介します。
皆さんはなぜ「年度」、つまり「会計年度」が4月始まりなのかご存知ですか。私も先日、ある方から教えていただいたのですが、わかりやすい説明が国利公文書館ニュース「あの日の公文書 4月1日会計年度の始まり」にありましたので抜粋し掲載します。
「明治政府が初めて会計年度を制度化したのは明治2年(1869年)その時は10月始まりだった。西暦を採用した明治6年から1月始まりになった。つまり暦年と会計年度が同じ時代があった。明治8年になると地租の納期に合わせるという目的で7月始まりになった。(地租は土地を課税対象にする税の総称で現在の固定資産税である。江戸時代の地租は工作農民が米によって納める物納制だったがこれでは農作物の豊作や凶作によって税収が大きく変動する。そのため明治6年、地租改正が交付され金納固定税となった。)
次に会計年度を変更したのは明治17年。その頃の日本は国権強化策から軍事費が激増し収支の悪化が顕著になっていた。当時の大蔵卿である松方正義は任期中の赤字を削減するために次年度の予算の一部を今年度の収入に繰り上げる施策を実施。そして予算繰り上げによるやりくりの破綻を防ぐための松方は一策を講じた。明治19年度の会計年度を7月始まりから4月始まりに法改正をしたのだ。これにより明治18年度は9ヶ月に短縮され予算の辻褄をあわせると同時に赤字も削減されたという。こうして会計年度が4月始まりになったが、合わせる形で学校などの新年度も4月スタートになっている。」(以上、抜粋引用ここまで)
春も桜もまったく関係なく、結局のところ「行政の予算と金」かいな、という感じです。
さて新年度になりこの4月から建設業でも時間外労働の上限規制が本格スタートします。
弊社でもここ数年、時間外労働について重点課題とし対策を講じてきました。まだ100点とはいきませんが、ひと昔前と比べると随分と労働環境は改善されたと思います。
しかし私たちのような仕事は労働時間と仕事量は相関しており、労働環境を改善すればするほど(つまり社員の労働時間が短くなればなるほど)業績に悪影響が起こる可能性もあります。
経営者としては悩ましいところなのですが、結局のところ経営者の仕事は与えられた環境で最大のパフォーマンスを出すこと。この4月の時間外労働の上限規制は、生産性をどう上げていくかを「本格的に」実行していくよいタイミングだとも思います。昔は昔、今は今。企業活動は生き物で常に変化に適応しなくてはなりません。百試千改の意気込みでお客様にとって、また社員とその家族にとってよい企業、よい会社、そしてよりよい組織を目指して今年度も精進します。
引き続き皆様の暖かいご支援とご理解をよろしくお願い致します。
株式会社ロビン 最高経営責任者 蜘手健介
最高経営責任者 蜘手 健介
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