2022年10月 神社委員と祭りの準備 非効率も時には大切
気持ち良い秋風が吹く季節となったこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。Robinの蜘手です。過ごしやすくなったなと思ったら給湯器やエコキュートなどのお問合せが増えてきました。
「モノ」がなかった昨年からすると今年は少し余裕もありそうです。弊社でも何種類かは在庫を確保していますので交換の時期になっている方はお早めに声をかけてくださいね。
さて私事ですが、私が住む石浦町の若宮八幡神社にて9月に3年ぶりの祭りが開催されました。ちょうどコロナ感染拡大と重なり、制限はあったものの獅子や槍踊りなどが奉納されたくさんの子供たちも集まっていました。雨模様でなければ最高でしたが、秋の空もまたよし、ですね。私は今年、町内の神社委員を仰せつかっています。神社委員といっても総代や宮本の方と違って、持ち回りの「お手伝い」です。委員が集まっての会合、神社や奥宮の草刈りなどできる限り参加をし微力ながらお手伝いをさせて頂いた次第です。
さて祭りの前日準備として招集された時の話です。
私は神社の参道の両側に大きなのぼり旗を立てるグループに入っていました。長い木を運んだり、旗を広げたりと昔ながらの方法で準備が進みました。のぼり旗を支える木の台を据え付け「わら縄」で締め、大人が8人ほどで「せーの、よいしょ」などと声をかけ旗を立てていきました。3年ぶりの祭りです。段取りや飾る方法なども総代の方や責任者の方が思い出しながらの作業でしたが、それぞれができる作業を見つけて準備が進みました。
その作業の最中、おそらく私と同じ初参加だったのでしょうか。
「なんて非効率なんだろう、鉄でずれないように型を作っておくとか合理的な方法もあるのに。そしたらこんなに人はいらないよね」という声も聞こえてきたのです。実は私も最初はそう思いました。毎年するのだからもっと短い時間でできる方法を考えればいいのにと思っていたのです。しかし準備が進み、祭りの形が見えてくるにつれ、その考え方は変わりました。
これまで私は町内の活動に参加する機会は多くはなく、どちらかといえば消極的でした。この神社委員も順番が回ってきた事と断る理由がないから「やむなく」引き受けたのが本心でした。
しかし色々な会議に参加し、作業をするうちに近所の方や同じ町内で知らない人が多いことに気がつきました。新しく住み着いた人も多くいます。その方たちと声を掛け合って作業をするうちに何気なく顔と名前が一致していきました。(このような作業でもない限り、近所の方と声を交わす機会も少ないかもな)と思ったのです。
いつか時代が進めば、祭りの準備も合理的で時間のかからない方法になることもあるでしょうし、業者に委託するようになるかもしれません。そうなると神社委員の仕事は楽になりますが、近所の方と交流し語らう時間も新しい近隣の方を受け入れる機会も少なくなります。
面倒に思える作業や手続きは長い期間に渡り受け継がれてきたもの。つまり慣習や伝統と言えるでしょう。私はそれを守る義務や責務を持つ立場ではありませんが、合理的ではない作業の中で近所に住む人と人が交流を深めていくというのはなかなか良いものだと感じました。祭りは神様に感謝を表す儀式ですが、準備が終わり解散した後、神様はここにこうやっているだけじゃなくて、近所に住む人が集まる機会を作ってくださったのだろうなと、しみじみ思った次第です。
今年の10月は秋の高山祭りも開催されます。しばらく見学に行けていないですが、今年は時間を取り祭りに行こうかなと考えています。歳を取りましたね、私も(笑)
まだまだ予断許さない世の中ですが、皆様ご自愛くださいませ。
株式会社ロビン代表取締役 蜘手健介
最高経営責任者 蜘手 健介
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