2022年2月　濃厚接触者と待機期間　合板不足と企業の永続性

晩冬の候、本格的な寒さが身にしみる日が続きますね。一昨年から続くコロナ禍ですが今日現在、オミクロン株の感染拡大により岐阜県、愛知県は２月１３日までまん延防止等重点措置区域に指定され、飲食店の営業時間やアルコール提供などが制限されるようになりました。今回で「第6波」ということになりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか？Robinの蜘手です。

　さて私事ですが、１月中旬に会食をした方から、翌日に「喉が痛くなり熱が出たのでPCR検査をしたら陽性だった」という連絡を受け、私は濃厚接触者となりました。現在は経過観察、自宅待機期間は７日となっていますが、私の時は１０日でしたので、１０日間の自宅待機をすることに。予定を大急ぎで変更したため社員には迷惑をかけましたが、何事もなく１０日間が経過。PCR検査も無事、陰性という結果で待機期間を終了しました。（その時に同席した人たちも全員陰性でした。）

　今回のオミクロン株は「発症しても軽症で、多くの人は２〜３日しんどいだけらしい」とは聞いていましたし、実際に感染した人に聞くと「咳が３日続いたけど高い熱はなかった。風邪やインフルエンザの方がよほどキツイ」と言っていたので、不安もありつつ「なるようにしかならない」と腹をくくっていました。お陰さまで何事もなかったのですが、今回感じたことは「この定義、認識で１０日間（現在は７日間）の待機をさせていると、かなり多くの人が自宅待機になるのではないか」ということでした。私は専門家ではないので、ではどうしたらいいのか？の答えは持っていませんが、実際に本社のある高山市では感染拡大が続き、濃厚接触者も増え続け、学校の学級閉鎖、学年閉鎖、休校、半ドン授業などの対策が実地されています。受験期もあり中高３年生は登校しない生徒もいるでしょうし、当然、親に負担がかかります。弊社でもその影響で欠勤、自宅待機というケースがあります。

　もちろん油断は禁物です。そのために我慢せざるをえないことは惜しみなく協力するつもりです。しかし政府はそろそろ対策一辺倒ではなく、どのような状態になったら、どのような段階を経たらコロナ禍を幕引きするのか、国民に明確に示さなくてはいけない時期に入ってきたと思います。まさか世界で感染者ゼロになるまで対策を続けるなどと愚かなことは考えているとは思いませんが、まだ先のことであってもリーダーには明るい兆しを感じる出口を示してほしいものですね。

　さて現在、ガス給湯器やエコキュート、石油給湯器を手に入れにくい状況であることは皆さんにもお伝えしてきましたが、ここにきて構造用合板（わかりやすくいえばベニヤ）も手に入りにくくなってきました。木造建築の場合、主に床下地や屋根下地にあたる部分で使用しますので、それがないと当然、仕上げ仕事に影響します。またそれを基材とする床フローリング材も今後、品薄になるだろうと言われており在庫備蓄をどうしようか、と思案せざるをえない状況になってきました。

　「構造用合板や複合フローリングがないとかなりまずい」と思って調べたのですが、そもそも合板は木材をスライス、またはチップにし接着剤で固めた製品で、近くで嗅ぐとかなり強い匂いがします。

もちろん下地材なので施工した後に匂いが気になるということはないのですが、施工サイドの健康面も考えると今後、合板ありきの施工方法そのものの再考も必要ではないかと感じています。

　また、私たちが取り組んでいるSDGsに関連付くこともあり、現在、強度や耐震性などを踏まえ合板に変わる木材加工品や代替え品など調査中です。ただ合板は安くて手軽な商材なので、代替え品は価格が高くなる可能性があり悩ましいところですが、しっかりと私たちの経営方針と向き合い決定していきたいと思います。これらのことについてコロナ禍にしても仕入れ難にしても、仕事とはただ目の前のことだけをしっかりやればいいのではなく、長期的な視点で健康・安全そして永続性があるかどうかをしっかりと考えなさいと、メッセージと機会を与えられている気がする今日この頃です。

株式会社ロビン代表取締役　蜘手健介

前回のコラムはコチラから
2022年1月　正月休みと謎の腹痛　Robinとお客様の関係

株式会社ロビン代表取締役 蜘手健介