2021年12月 寒波と給湯器不足 原価高騰と悩ましい値上げ
年の瀬もいよいよ押し迫ってまいりましたね。寒さが日に日に厳しくなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。Robinの蜘手です。
さて、前回は給湯器(ガス、石油、エコキュート)の全国的な欠品・遅延状況と顧客様への対応をお知らせさせていただきました。そして多くの方から反響を頂きました。現在、順次対応させて頂いております。よろしくお願いします。
現在の入荷状況ですが給湯器関連から説明しますと改善どころか状況は悪化の一途を辿っています。寒波がないことだけを祈っている毎日ですが、それに加えドアや一部フローリング、合板なども欠品・遅延が相次いでおりなんとも頭が痛い状況が続いています。そんな中、国内の戸建住宅の単価が昨年より8%上昇したというニュースを目にしました。皆様もご存じだとは思いますが、春先に輸入木材が手に入りにくい「ウッドショック」がありました。加えて鋼板や新建材なども材料原価高騰を理由にジワジワと値上げをし、事業者の立場からすると致し方ない値上げになりますが、顧客様からすると厳しい状況だと認識しています。
8%の値上げとはどのような意味でしょうか。「単純計算で税込2000万円の住宅が2160万円になるよね」といえば、そうなのですが住宅ローンから考えるとまた違う意味となります。
住宅ローンは条件によって借入のマックス、ローン借入上限が決まります。私の知る限り、余裕を持って住宅ローンを借りるケースは少なく、たいていは上限で借りる方が多いと認識しています。つまり住宅価格の高騰がもたらす結果として、ローン借入の上限が決まっていればこれまでより8%小さい家になるということです。床面積35坪の家なら、単純計算で32坪程度。3坪というのは6畳ですから、子供部屋1部屋分がなくなる計算です。あくまで単純計算なので正解ではありませんが、私たち事業者からするとコストダウンの手法はこの10年間で限界まで進んでおり、また建材や住宅設備の仕入れ価格も様々な工夫で抑えてきたことを考えるとできる術は限られているという印象です。
住宅設備のトイレやユニットバスの値上げも影響を及ぼしてきそうです。リクシルは4月1日以降の受注でユニットバスが39%程度、トイレ33%程度、キッチンも11%程度の値上げをするとリリースがありました。他社メーカーもこれに追随することになりそうです。
弊社でもできる限りの企業努力は致しますが、原価高騰に応じリフォームの提供価格も値上げの可能性は否めませんので、住宅設備交換をご希望の方にはお早めにお声がけくださいませ。
新型コロナウイルスの感染拡大状況を見てみると、世界ではオミクロン株の脅威が日に日に近づいている様相ですが日本は低空飛行で頑張っている状態。この先、どうなるかはわかりませんが工業製品、製造工場が世界の多方面に渡っているメリットとデメリットがあるとすると、まさしく「デメリットを受けている」そう感じる1年でした。来年の見通しはどうなるでしょうか。いくら受注が好調でもリフォームや引き渡しができていかないと話にならないな、と思案する毎日です。
さて今年も残り僅かになりました。年々、年が過ぎるのを早く感じるようになっています。
Robinの明るいニュースといえば、先日、来年度入社予定の社員との顔合わせがありました。大学新卒が4名。まだ追加募集をしています。春にはフレッシュな新人をご紹介できると思います。また今年入社した社員も離脱者を出さず、お互い声を掛け合って頑張ってくれています。現場でも色々な顧客様から声などを頂き、改善を重ねています。少しずつですが足元を固めつつ良い1年の締めくくりをしたいと思います。今年1年、有難うございました。皆様良いお年をお迎えください。
株式会社ロビン代表取締役 蜘手健介
前回のコラムはコチラから
2021年11月 冬の襲来と給湯器 顧客とロビンをつなげているもの
最高経営責任者 蜘手 健介
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