12期マネージャーカレッジがスタート(2024.1.22)

今日現在（１月２２日）私がJackグループ活動で開催しているJackアカデミー、LCRネット、１２期マネージャーカレッジの１月日程が終了し、残すところ名古屋で開催される新年賀詞交歓会のみとなった。

　Jackアカデミーでは社会全体の出来事や問題点、業界での最新情報、今後の見通しなどに加え集客や営業、人材育成などについて伝えている。

１月は事業継承についてのいくつかと採用最新情報についてご紹介をした。また各企業の課題、問題などの解決方法や考え方をレクチャーしており、アカデミー会員はオンラインと集合（名古屋）のどちらでも参加できる。オンラインの魅力は移動も時間も負担が少ないことだが、やはり集まっての会議は面白い。雑談にも花が咲く。

１２年目のマネージャーカレッジ

今年で１２年目になったマネージャーカレッジだが、１２期生１７名でスタートをした。その第１回目でお話したことをお伝えしたい。

　日本の営業会社においてマネージャー（店長）の八割は自分自身の目標数字をもっているプレイングマネージャーだと聞いたことがある。また営業会社では数字に強い営業が責任者になることは少なく、たいていは営業力がある人が引き上げられる。つまりチームで一番大きな数字であることが多い。マネージャーが未達成だとそのチームの達成の難易度があがるという意味だ。

マネージャーのミッションはチームの目標達成と部下の育成である。つまり自分自身の仕事について躓いたり、もたつくことがあってはいけない。まず自分自身の実力があること。もしなければまず自己の実力をつけること。これが重要である。

またリフォーム事業における管理対象は機械やシステムではなく「人」である。チームメンバー、お客様、職人などの関係者、そして上司、すべて人であるため不確実で不確定な要素が非常に多くなる。現場ということを考えるとこれに天候や気象も加わってくる。

　マネージャーが自分以外のことにどの程度の時間を使うことができるかがマネジメントの第１歩だ。自分の仕事の負担を軽くするために目標を小さくする人もいるが、中小企業ではその選択は難しい。マネージャーをしつつチームで一番大きな数字を持たされていることだろう。

　それならポジティブに捉え、アウトソーンジングやシステム、第３者を巻き込んで自分の仕事を任せていくことを覚えたい。この機会に「人の任せていくこと」を覚え、部下との時間を多く作るのである。

負けに不思議な負けなし

　強いチームの監督は負け方を知っている。だから勝たなくてはいけない試合に実力を発揮できる。弱いチームの監督は常に勝とうとする。だから土壇場で勝ち切ることができない。

　「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」名将と言われた野村監督の言葉だ。

　部下の育成とは、教育という一方的な概念ではなく、自立、自主性を高め意欲的に学習させる環境を作ることである。

　学習とは知識と経験の積み重ねで得られる財産のことだ。成功した体験、努力が実になる経験だけでなく、失敗をし仲間に迷惑をかける経験、クレームに対応し辛い思いをする経験も貴重な実学の機会。日頃の仕事からいかに気付き、そして学ぶことができるか。

　常にうまくいかせようと過剰に同行、庇護し成功させることは中長期的に自主性があるチームには育たない。苦しい思いや辛い思い、失敗をした時にそれがプラスに転じられるようになれば今日の仕事は大変だったとしてもいざという時に勝ち切ることができる。

　部下の育成は簡単ではない。緩過ぎると成長しないし、詰め過ぎると退職する可能性もある。だから面白いし、自分自身が成長すべき偉大な機会なのである。

KUMODE