(28)人材紹介エージェントサービスについて考察(2024.10.14)
Jackグループでは9月の全国大会でリリースした人材紹介エージェントサービスの提供と運用が始まっている。現在までに12社に対し紹介85名。うち内定9名、承諾数8名。まだまだ母数は少ないが人材不足難のこの時代に1つの採用ソースとして期待できそうだということははっきりした。今後は新卒採用にも拡げていきたいと考えている。そのサービスを運用してみての考察。
・人材採用もスピード勝負
人材紹介の特性上、求職者は「いつ退社するかわからない」「最近、転職を考え始めたばかりで情報収集中」とぼんやりしている人より「条件が合えば〇〇までに転職したい」と具体的に考えている人が集まりやすい。
そうした求職者がどのように転職先を決めているのか。希望する仕事や条件は多々あると思うが、何が決定となっているのか。
実際に人材紹介のスキームの中でよく目につくのが求職者から選考辞退(お断り)の理由で「他社で内定をもらったから」というものだ。
転職を控え心理的に不安であるとするなら、多少の条件が外れたとしても早く結論を出したいと潜在的に思っているのかもしれない。
本来は書類選考し一次面接、二次面接と時間をかけたいところだが、実際はいきなり面談、その後、終日中に合否決定という会社に紹介は集まっているのが現実である。良い人材は早いもの勝ちだ。早め早めに結論を出すことをお勧めする。
・採用原稿の内容とヘッドライン
人材紹介サービスを利用する求職者の登録理由は様々である。純粋に会社を紹介してほしいと依頼するケースもあれば、無料媒体で問い合わせをしたら紹介会社だった、セミナーに参加したら仕事を紹介しますと転職を勧められたというケースもあるようだ。
紹介会社を利用する人物像として自分でどんどん決めていくという人より「一度、誰かに相談をしたい」と人が多いと想定される。そのような求職者は転職を前に
「自分でこの会社を盛り上げよう」「自分のキャリアをここから爆進させるぞ」より「この会社はどんな環境を自分に与えてくれるのだろうか」と考えるのが普通だ。思うに人材は機会を求めるタイプと環境を求めるタイプがいるが人材紹介では後者が圧倒的に多い。
採用広告では環境がしっかりと準備されていることを印象付けた方がいいだろう。
「自分の頑張りで給料が上がる」「業績によって給与が連動する」は相性が悪い。「実力主義」は「成果が出ないと薄給」と思われ、時間関係なく仕事をさせられると連想される。環境を求めるタイプにはマッチしない。
「休日120日、有休消化率100%」などのヘッドラインの方が相性がよい。条件についても「入社してから話し合う」は極力排除し、抜け漏れなく準備されている方がいい。
「いや、ガッツリ仕事をしてくれて年収1000万円を目指してほしいという人物を紹介で採用したい」という経営者もいるが、そもそも絶対数が少ない。100歩譲って東京、大阪、名古屋、福岡などの都市部ならまだしも地方都市ではかなり難しい。予算があるなら人材スカウトなど他のサービスを利用した方がいいだろう。
環境を与えて入社してもらい仕事をしながら楽しさを見つけてもらう。そうして「この会社なら私でも仕事ができそうだ」とチャンス、機会を与え大きく成長する方に期待した方がいい。
・給与について
特筆すべきなのは人材紹介でより良い環境を求めている人材は高給を求めているどころか、現在の給与より同等以下でもいいというケースが多いのには驚いた。
給与をあげたい、キャリアアップしたいと転職を希望する人が私たちに業界に入ってこないのかもしれないが、現実はそうである。
機会より環境を求め、転職について早く結論を出したい、このような傾向がある。これがサービスを開始して現在までの考察である。
最高経営責任者 蜘手 健介
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