(13)「いざ」という時はいつか?(2024.7.1)
例年の梅雨明けは7月半ばだが今年は7月初旬から猛暑に見舞われている。夕立があれば少しは涼しくなるのに、と思うが雨が降り出すと豪雨のようになるからこれもいただけない。
暑さ対策として特に真夏のゴルフのラウンドに手放せなくなったOS-1(経口補水液)。最初は疑心暗鬼だったが次の日の疲れに差があるように思う。熱中症は自分が熱中症と認識しない時にやってくる。今年の夏も暑くなりそうだ。むしろ楽しむしかない。
長雨といえば先日、高山本社屋であるログハウスの屋根工事を行った。長らく雨漏りがひどく、高山本社スタッフにも迷惑をかけていた。「リフォーム会社のくせに」と言われると反論できないのだが、これで一安心だ。
本社ログハウスの屋根工事が遅れた理由はもう1つある。実はログハウスは自社資産なのですが定期借地の契約があと数年。契約を更新してこのまま事務所としておくか、それとも契約更新をせず新しいところで引っ越そうか、この議論をここ数年続けている。
引っ越すのであればショールームがいいよな、ということで物件を探しているのですがなかなか見つからず。いっそのこと土地に新築でショールームを建築しようかとも思うが、「そもそも本社屋は必要に迫られているのか」と投資金額のバランスも検討の余地があり、そんなこんなで屋根工事をズルズルと延ばしてしまっていた。
しかし高山本社の足立社長から目下の課題は足元にあり、と進言もあり今回の工事に至った次第。将来の引っ越しや事業計画も重要だが、社員の仕事環境の整備も重要。どうせやるならもっと早くやっておけばよかったな、と今さらながらに後悔した次第である。
閑話休題。
先日、経営者仲間と現預金額について議論になった。つまり、すぐに引き出せる現預金・手元資金はいくらあるか、というかいくらあればいいのか?という内容だ。その話題の中で
「ところで、いざっていつよ?」という話になった。
いざ、とは想定できない出費のこと。例えば不慮の事故や入院は想定できないが、子供の教育費用などは想定できるから「いざ」ではない。
リフォームをするお客様も「いざという時のためにいくらかは残しておきたい」と言われることが多い。
私はいつもこう聞いていた
「いざっていつですか?」
そんな折、先日経営者勉強会で富山県氷見市に本社を構える山正社の社員と話をした。
今年、正月に発生した能登半島地震。現状はいまだ本当に酷いようで、職人として応援に行った方が「何から手をつけていいかわからない」と言っていたいう。
地震保険は見舞金程度しか出ないし、自治体にも潤沢なお金はない。行政からの支援や助成や補助を待っている人は多いようですが、例え出たとしても十分な費用にはならず、いまだに倒壊した住宅に手をつけられない、修繕できない人がおられるようだ。いよいよ公費での解体も始まったと聞いた。
一方で、一時的に他へ移り住むために引っ越した人や自費でリフォームをして(聞いたらその方は職人単価が2〜3倍だった)いち早く復旧した方もおられたようだ。震災や自然災害の棲家の復旧、その他、生活を整えるための費用。
いざという時があるとするなら、災害・被災からいち早く日常生活に戻るお金。これがいざという時かと思った次第。
そういえば最近「焼岳」の火山性地震の増加のニュースが目につく。長野県と岐阜県の県境にある北アルプスの焼岳が噴火をしたとなると、レベルにもよると思うが上高地や平湯、奥飛騨、高山市、松本市に大きな影響がある。
「いざ」という時のための準備や心構え。難しいけどしておこうかなと思う今日この頃。
最高経営責任者 蜘手 健介
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