温泉旅 行き先の決め方(2023.7.23)
温泉に行きたい。さてどこへ行こうか?
以前はANAのマイル数と特典航空券の残席、スケジュールをにらめっこしながら世界のあちこちへ出掛けていた。しかしコロナ禍になり2020年と21年、海外はもちろん国内の出張、遠出すら激減した。しかしいつまでも引き篭もってられない。
昨年から好奇心とストレス解消、そして新しいアイデアとひらめきを求めて外へ出掛けたい気持ちがムクムクと出てきた。
「どこへ行こうか」
これまでを振り返ってみたが、そういえばあまり日本国内の温泉地へ行っていないと気づいた。
温泉は日本各地にある。仕事や出張ついでに立ち寄ることもできるし、日帰りでも行ける。草津、別府、有馬など有名どころやそうでない温泉などへも行ってみた。
しかし温泉に興味を持ち始めた素人にはどこの温泉がいいのか、どの旅館が素敵なのかよくわかっていない。有名な温泉地でも旅館によって受ける印象は変わる。よく聞く温泉地で有名な温泉ホテルに泊まったら社員旅行の団体客と遭遇し一晩中どんちゃん騒ぎを聞く羽目になったこともある。
「次はどこへ行こうか」を決めるのは意外と難しい。皆さん、どうやって行き先を決めているのだろうかと思っていた。
温泉に興味を持ってから自分の知人、友人や経営者仲間におすすめを聞いたり、じゃらんや一休、楽天トラベルなどで検索もした。コロナ禍前の外国人旅行客が増えた影響で国内のホテルや旅館も投資を始めているせいか、ラグジュアリーなホテルや、最近は全ての客室に露天風呂がある宿なども増えた。1人1泊で10万円以上する旅館も珍しくなくなった。価値は人それぞれだ。それはそれでその価値はあると思うのだが、ぶっちゃけ私にはよくわからない。
銀山温泉の能登屋旅館
そんな折、先日仕事を兼ねて山形市で出かけた際、銀山温泉へ立ち寄った。
銀山温泉は最上川支流の銀山川の両岸に大正から昭和初期にかけての木造多層建築の旅館が立ち並ぶ風情のある温泉街だ。
宿泊は「能登屋旅館」を選んだ。国の登録有形文化財で木造3階建の建物で銀山温泉のアイコン的な旅館の1つである。
この旅館は宿泊日がまだ先だったせいかネットで予約ができず電話のみの対応だった。銀山温泉街には車は進入できないことや、来訪する際の注意点など丁寧に教えてくれた。実際に温泉も旅館も素晴らしかった。
その能登谷旅館でふと目にしたパンフレットがあった。
「日本秘湯を守る会」のパンフレットだった。ホームページも見た。とても興味深いものだった。
日本秘湯を守る会ホームページ
https://www.hitou.or.jp/
この会についての説明を要約すると
「大阪万博をきっかけに日本中に旅行ブームが持ち上がった。温泉地や観光地の宿泊施設はホテルと名を変え大型化を競い合った。高度成長時代の真っ盛り、旅行業界の発展が始まった時代だった。このような状況の中、交通が不便で小さく近代化の波に乗れない山の宿のために「秘湯」という言葉を生み出した朝日旅行会の創業者・岩本氏の声かけで「日本秘湯の会」が33軒の温泉宿で創立された」(要約は以上ここまで)
温泉宿の一覧を見たら現在は140を超える温泉宿が登録している。一休やじゃらんから予約もできないところが多かった。
日本秘湯を守る会のスタンプラリー
しかも面白い仕掛けとして、会員宿に宿泊しスタンプを押してもらい、それが10個溜まると宿泊した宿のどこかで1回、無料で宿泊できるという。つまり温泉宿のスタンプラリーをやっていた。
私はスタンプラリーは日本人向きでとても面白いアイデアだと思っている。この仕掛けはとても面白いと思ったし私もグッときた。
私は単純である。これからの温泉巡りの行き先はこの秘湯を守る会の一覧のところから探そうと思った。色々な宿を見たがサラリーマンでも大きな負担にならない金額のところも多かった。価格もお値打ちだと思う。
秘湯、スタンプラリー、そしてお値打ち価格の3点セット。ぜひ皆さんにもオススメしたい。
最高経営責任者 蜘手 健介
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