人材なくして企業の成長はない(2024.3.4)
2月27日Jack九州ブロック勉強会を福岡市にて開催した。会議室を利用してのリアルな会議は2019年以来。参加者は8名と少なかったが非常に質が高いリアルな情報が集まった。今年は企業視察と加えて各エリアにて開催する予定なので多くの方と情報交換をしたいと思う次第。
一番店戦略と三番店戦略
今回は「集客」を中心に議論をした。
地方リフォーム会社に限った話ではないが集客の最善の方法は「一番店」になることだ。一番店になれば安心や安全を求めるお客様、価格より価値を求めるお客様はもちろん、車内人材や職人も同じように集まってくる。
使い古された表現だが中小企業の中長期的戦略の王道は「一番店戦略」でありこれに尽きる。
一番店になったら次はどうするか?その優位が続くとは限らない。順調だった集客や短期的な利益も「これでよし」とあぐらをかいてはいけない。
流れが変わるのはいつも油断と緩みから。幹部社員に常々、伝えている言葉である。
一度変わってしまった流れを元に戻すには時間がかかる。一番店になっても油断せず緩みなく成長するために次に投資すべきはブランディングである。
Jackグループ、もしくは私が主催する勉強会JackアカデミーやLCRネットでも一番店の会社もあれば、そうでない会社もある。一番店は企業認知を浸透させる側におり、三番店は強豪を撃墜しようとする側にいる。それぞれが共存し情報交換をしているのは私たちのグループ。色とりどりで面白いと思う。
その中で、三番店企業が行う集客をゲリラマーケティングと呼んでいるが今回のJack博多勉強会ではその手法のいくつかが共有された。低コストで大きな方法はまさしくゲリラ手法でさっそく弊社でも取り組んでみたいこともあった。
オンラインの会議では感じとれないリアルによる情報交換の重要さを知った1日だった。
BtoCから逃げ出す人材
多くの会社、いや全ての会社にとって現在の経営課題の1つが人材採用だ。人材確保ができないことによって業績が停滞、もしくは減少する企業は増える言われていたが現実化している。
厚生労働省が発表した雇用動向調査結果(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/9-23-1.html)の概況で発表された業界ごとの離職率、入職率のデータによると「宿泊業・飲食サービス」「生活関連サービス」「サービス業」「教育、学習支援業」「医療、福祉」の業界が特に離職率が高い。これはBtoC、つまり消費者向けの事業が多いと考えられ、住宅業、リフォーム業界も同じだろうと思う。
これまで仕事や業種を指して人気業種、不人気業種といわれることはあったが、日本で起きている人材問題はBtoCから人材が流出しているということに他ならない。
理由はさまざまだろう。若い人材が消費者からの重圧に耐えられないケースもあるだろうし、BtoB産業が高給をぶらさげて採用を加速している現実もある。
また政府の掲げる働き方改革、労務規制強化もその多くはBtoB向けに作られておりBtoC産業では現実的ではなく親が子供に就労をさせないといった話も聞いたことがある。
(蛇足だが共同通信社が独自に調査した結果によると2024年に勤務医の残業時間を規制する「医師の働き方改革」が始まるにあたり9割の病院が「時間内に収めることは不可能」と回答。残業時間上限(1人年間960時間)を2倍近く引き上げる特例を申請すると答えたことがわかった。)
国がすることに文句を言いだせばキリがないが、経営者は与えられた環境で最大の結果を出すことを求められている。生産性を上げればいいというのはサービス産業の場合、売価をあげるしかなく競争力のない企業はどんどん厳しくなる。
ともかく生産性向上や値上げをするにしても人材が確保できないと話にならない。BtoCには人が集まらないというステレオイプをどう破壊するか。Jackグループでも人材について支援できることを探っていきたい。
KUMODE
最高経営責任者 蜘手 健介
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