CEO’s mail:13.05
夏らしい日が時折続くようになってきました。私もやっと花粉症が治まり外に出るのが億劫ではなく
なりました。初夏を感じるこの季節。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
Robin の蜘手です。
さて春というのは私たち住宅事業を営む者にとって需要期でもあります。それに加え今年は特に消費税の駆け込み、アベノミクス効果による株高と追い風もあってか例年になく依頼や問い合わせが増えております。同業の仲間に聞いてみても過去にない程の受注があるという声も少なくなく嬉しい悲鳴を聞く機会も多くなりました。(うちはそれほど駆け込んでおられませんが、、、)
私がこの事業をスタートした時はリフォーム事業だったのですが、不況に強いといわれていました。本当は新築したいのだが将来が不透明からリフォームでいい、本当は大きく改装したいが今はユニットバスの入れ替えだけやっておく。こんな依頼が多くありました。当時、工務店や建築会社は「そんな小さな工事なんて」とリフォームを下に見ていたこともあって顧客との関係を上手く構築している企業は少なかったと思います。私たちはそこに目を付け「リフォーム業はサービス業」という意識で事業をスタートしたのです。また不況だからこそのメリットもありました。職人さんです。
職人さんとはまさしく「腕で飯を食う」仕事。しかし彼らも家庭があり守らなくてはいけないものがあります。そうすると単価の良い仕事より、長期に安定した仕事を好む傾向があります。例えば新築、公共工事、長期に渡る現場。その日、その日で完結するようなリフォーム仕事は敬遠されがちでした。それに市場に対して新参者です。「ヒマな時は引き受けるけど、そうじゃなきゃゴメンな」と悔しい思いも何度したかわかりません。そうなると職人さんを選定するどころの話ではなくとにかく現場に入ることのできる人を片っ端から探してくるのが仕事のような時期もありました。
しかし不況期は職人さんもそんな都合の良い現場を選ぶことができなくなります。やむなくリフォーム事業である弊社と取引をしてくれるようになりました。長く仕事薄の状況が続きました。私たちは「入れれば誰でもいいレベル」から「条件や腕の善し悪しで選べるレベル」まで長く時間とお互いの信頼を重ねて引き上げてきたのです。しかしこの需要が(例え一時的なものであろうと)職人さん不足を招いています。受注は好調だが仕事をこなしてくれる職人さんが圧倒的に不足をしているのです。そうなると昔の状況に戻るのでしょうか。今度はまた職人さんは条件で仕事を選ぶ時期にくるのでしょうか。私はここ数日「必要とされる企業として職人さんとの関係の再構築」を考えていました。
職人さんは意外にお客様の顔を知りません。仕事の発注者は元請けであり元請けが満足してくれることが職人さんのニーズでした。予算を安く挙げる、工期を短くする。そんな要望も多くあったと思います。しかしリフォームでは「お客様の顔を見て仕事をする」機会が多くあります。細かい要望もあるかもしれませんが仕事を達成した時の「有り難う」という言葉。ある職人さんがこう話ていました。「これまではずっと誰もいない現場だったがリフォームの現場はいつもお施主さんがいるからやりがいがある」これから私たちは職人さんを条件で採用するのではなく、お客様から選ばれる企業のように職人さんが「Robin の現場に入ってみたい」と思われる企業になるべきだと思っています。
本来、職人仕事というのは刀の入れる刻印のように「誰の仕事か」と残すべきものだと考えています。誰もが心の中に「人の役にたちたい」と思っているように、お金や条件だけが全てではないと思うのです。今、職人さんが足りないと嘆く前に「職人さんに選ばれる企業として努力しているか」と問うています。結局、どんなに素晴らしい企業であっても現場が全てなのです。職人さんあってのお客様なのです。好景気になろうと不景気であろうと私たちはそこに胡座をかかず、誰にとっても必要とされる企業を目指すべきだろうと思っている今日この頃です。
最高経営責任者 蜘手 健介
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