CEO's mail:09.10
皆さん、こんにちは。Robinの蜘手です。
先日は祖母の7回忌の法事でした。その時に住職さんから聞いたお話が大変印象に残りましたのでご紹介します。
ある会社の入社試験の話。その会社では社長が直接面接をするのですが、二つの質問をするだけだそうです。
一つ目は「あなたはお母さんの肩たたきをしたことがありますか?」お小遣い欲しさなどでの経験があり、ほとんどの人が「はい」と答えるそうです。
そして二つ目の質問が「あなたはお母さんの足を洗ったことがありますか?」
さすがにこれはほとんどの人が「ない」と答えるそうです。私もありません。
そこで社長がこう面接の宿題を出します。
「お母さんが健在であれば3日以内にお母さんの足を洗ってきてください」
「3 日以内に母親の足をあらってくればそれで面接合格?それなら楽々だ」と思いながら、家に帰って2日間経ちましたがなかなか恥ずかしくて言うことができませんでした。とうとう3日目の夕方、食卓の片付けが終わったあと、一息ついているところを見て「母さん、ちょっとこっちへ来て」と縁側に母親を呼びました。
「母さん、今受験している会社の社長が母さんの足を洗って来いって。ちょっと足貸して」
とたらいにお湯を汲んできて、恥ずかしそうに足を出してくれた母親の足を鼻歌まじりに洗いはじめました。
本人にはこれで合格かな、と思っていたのでしょう。右足を洗い終わりました。そして左足を洗いはじめたとたん若者は「はっ」と目に入ったものを見て驚きました。
その若者の手に触れたのはあまりにも荒れてひび割れたガサガサの母親の足だったのです。女性の足は白くて柔らかいものだと思っていた若者、母親の足も当然白くて柔らかい足だと思っていたのですが、実はゴツゴツとしひび割れた足だったのです。
実はその若者は幼い頃に父親を亡くし、母親が女手ひとつで自分を育ててくれたのでした。
きっとロクにおしゃれもせず、しかし子供に恥ずかしい思いをさせたくないという思いで必死にここまで育ててこられたのでしょう。そのガサガサとした足を洗いながら、「苦労をかけたんだな、俺って」と思った若者は「母さん、長生きしてくれよな」の一言、声をかけました。
すると若者の洗う手に、暖かい水滴が1粒、2粒の落ちてきました。
その言葉に嗚咽する母親の涙。初めて自分に優しい言葉をかけてくれた息子の言葉。
涙を知った若者はたまらなくなって「ありがとう」と一言残し、顔を上げることができないまま自分の部屋に戻り、一睡もできなかったそうです。次の日、再度面接におとずれた若者に社長はこういいました。
「君はお母さんの足をあらって何か気付きましたか?」
「今まで一人で生きて大きくなったと思っていましたが違いました」
「そうだ、今まで君は決して自分一人の力で大きくなって来たんじゃない。いろんな人の支えがあって成長してきたんだ。多くの人は自分自身だけで生きてきた気がしているが、そうじゃない。実際には多くの人に支えられて生きてきたんだ。それに感謝する気持ちを今知ってほしい。」続けてその社長はこう言ったそうです。
「私は偉くて社長をやっているわけではない。たくさんの従業員、取引先、お客様に支えられて、人と人との関わりあいの中で社長という役割を担っているだけなんだ。しかし私もたまにその感謝を忘れそうになる、だからこうやって君の体験、学びを聞いて、私も成長するんだ」
そしてこの若者は入社試験に合格しました。
この話は実話だそうです。感謝を知るということ。魂を磨くということはこうゆうことをいうのでしょう。
ついつい忘れがちですが、また学び、気づきを頂いたことに感謝した今日この頃です。
最高経営責任者 蜘手 健介
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