(31)衆議院選挙で自公が過半数割れ(2024.11.4)
10月27日に投開票された衆議院選は自民、公明両党が215議席におわり過半数割れをした。(定数465議席、過半数233議席)
野党は立憲民主党148議席、国民民主党28議席とそれぞれ躍進し、日本維新の会は38議席と伸び悩んだ。
開票速報 2024年衆議院特設サイト https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/shugiin/
自民党の苦境は戦前から予想されていた。
野党の攻め手となったいわゆる「裏金問題」。政治資金報告書への不記載した議員は党からの公認が得られず無所属で立候補した9名のうち6人が落選。比例と重複立候補できなかった34人中20人が落選した。
また選挙中に非公認議員への2000万円を支給したというのも有権者の嫌悪感に繋がった。石破総理への風当たりも日に日に強くなっている。
そんな中、10月30日、野党第一党である立憲民主党と会談。特別国会を11月11日に招集し4日間の会期とすること。また招集した日に衆参両院の本会議で首班指名選挙を実施する方針だと伝えたと報道があった。
政治資金問題を受けて非公認で当選した萩生田氏ら6名らが加わっても自公の議席数は過半数割れの状況だ。首相は1回目の投票では過半数を得られず決選投票となる公算が大きい。決選投票では多数を得た議員が首相に指名されるから決戦に持ち込めば野党から新首相が選ばれる可能性もある。(94年村山富市社会党委員長以来)少数政党である国民民主党や維新の会などの動静が注目されている。
もっとも参議院は自民党が単独で過半数の議席を持っており政権交代が実現したとしても法案などの決議が通らない可能性もある。依然、自民党が大きな影響力を持つことに変わりはない。さてどうなることか。
選挙が終わった今、私たち国民はこの先を見守るしかない。
閑話休題。
今から15年前の2009年9月。衆議院選挙で民主党が単独で過半数を大きく上回る308議席を獲得し政権交代を果たした。(自民党は119議席)
世界の主流である2大政党制が日本にも成立をした、国会運営も政治家自身も身を引き締めることになる、多くの人がそう思い期待の声も大きかった。そして鳩山由紀夫政権は70%を超す高い支持率でスタートした。
自衛隊インド洋派遣の撤退、公共工事の見直し、事業仕分けなど自民党政権と違うと印象付けた。しかし民主党のピークはここまで。
子ども手当など歳出の増加に伴う過去最大44兆円の国債発行、米軍沖縄普天間基地移転問題、小沢氏の政治資金問題、尖閣諸島を巡る中国との衝突、そして東日本震災が発生、福島第一原発事故への対応など政権運営、危機管理について素人集団だったのが露呈された。
結局のところ批判政党だったのだ。ガヤ席からでヤジや文句を飛ばし、与党の足を引っ張ることは一流だったが政権を担う党としては三流だった。そして3年3ヶ月で民主党政権は終わりを迎えた。
自民党も酷かったが、民主党はもっと酷かった。
石破氏について。
石破さんは頭が良くて優秀な方だと思う。ただ当時の権力者・安倍さんから不遇にされた期間が長く自民党批判、政権批判を多くの書籍と言葉で残しすぎた。
得意の国防、安全政策についても総理就任後、具体的なメッセージは何も聞こえてこない。
「リーダーとは」と責任のない立場から言いたいことを言うのは簡単である。
繰り返すが、私たち国民はこの先を見守るしかない。
最高経営責任者 蜘手 健介
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