(26)リフォーム工事費を安くするなら(2024.9.30)
岸田首相の後継者を決める自民党総裁戦は5回目の出馬となる無派閥の石破氏が高市氏との決選投票を制し勝利した。終わってみれば無難なところに落ち着いたと感じたが、皆さんはいかがだっただろうか。
今回、「新」キングメーカーとなった菅さんの姿を久しぶりに見た。副総理に就任となるようでご満悦な様子だった。これで石破氏も念願の首相の座。長きに渡り不遇だった(ように思える)ことを考えると観客席にいる私の願いは怨念を込めた人事を見てみたいということ。ま、それはともかく。総選挙もまもなくだろうし、職業議員の我が身を案じた政局はまだまだ続きそうである。
キングメーカーといえば元首相である森喜朗氏は元気にされているのだろうか。東京五輪以降、表舞台からすっかりと影を潜めてしまったが、調べてみると政界引退から10年が経ち現在87歳。
森さんといえば石川県出身。地震、豪雨と自然災害からまったく復興が進んでいない能登はお膝元。森さんが元気なら能登復興はもう少しサクサクと進んだのではないだろうかとふと頭をよぎった。
閑話休題。
住宅業界の話。コロナ禍から断続的に行われ続けてきた原材料の値上げ(メーカー、工事費など)だが、未だ落ち着くことなくリフォーム工事費は上昇の一途を辿っている。
さらにこの秋から値上げをするというリリースするメーカーもある。
例えばノーリツはガス給湯器、石油給湯器など約3〜15%、関連部材(リモコン、配管カバー等)は最大40%、ビルトインコンロ、レンジフード、レンジなども約2%を値上げ。
リクシルは9月2日受注分から住宅サッシ、玄関ドアを10〜50%程度値上げしているが、引き続き10月1日受注分から水栓金具を10〜50%、タイルを5〜20%値上げするとしている。
YKK APも10月1日受注分から一部の住宅用商品・エクステリア商品について約5〜20%を値上げするという。
どのメーカーも一般的に値上げの理由は同じなのだが、YKK APでは「原材料価格や燃料費・物流費等の上昇が続くなか、同社では生産合理化、設備改良、経費削減などを続けてきたが、自社努力のみで価格を維持することが難しい状況となったため」と平身低頭な表明をしている。
しかし2024年度3月決算は3期連続の過去最高売り上げを記録し、順調に増収増益を実現。
YKK AP 売上高過去最高5381億円に 窓やドア販売好調
その勢いをもって9月には単独で東京ビッグサイトでのイベントを開催、大成功させている。
自助努力のみで価格を維持するのが難しいなど、どの口が言うのか理解できないが、まったく建設業者と顧客は馬鹿にされたものだと思う次第。ファスナー事業が低調らしいがそれを住宅部門で補填したい、これが本音だろう。
とまあ、文句を言ってみても始まらないのは百も承知。事情を知って頂くという意味も込めてお客様へ以下のようなメッセージを発信した。
「コロナ禍前後から原材料、工事費の高騰によりリフォーム価格も上昇をしてきました。軒並みの値上げもそろそろ落ち着くどころか、この秋から更なる値上げを実行、予定しているメーカーのリリースが続いています。
弊社としましては企業コストの見直しと低減努力、関係各位の協力などでお客様への提供価格を抑えてきましたが今後を見通すと価格上昇は避けられない事態となっています。心苦しく思っています。
そこでお客様にお願いです。今後1年間で計画しているリフォーム工事やメンテナンス、外装工事などがあれば現場調査、見積もりをさせて頂けませんか?もちろん費用は無料です。
過去の価格には戻ることを期待していますが、現在の動きからそれは数年、数十年、期待できないと思います。未来にかけて引き続き価格上昇があるなら、現在の価格が一番の安値だといえます。計画がある方、ぜひお声掛けください。」
(以上は要約)
煽っているように思うが紛れもない事実だから本当に心苦しい。価格上昇はつまり金利上昇と同じ。
有益な情報を顧客に提供するのも私たちの仕事おだが、まさしくこれに尽きると思う。
リフォームは今が一番安い。
最高経営責任者 蜘手 健介
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