Jackグループの企業視察会、5月は大分のSAKAI社(旧社名坂井建設)、6月は山形県鶴岡市のアクアプラス社へ伺ってきた。以下メモ。
SAKAI社メモ(5月23日)
・本社所在地は大分県大分市 代表は臼井社長(元社員 数年前に社長就任)
・社員数78名、男性26名、女性52名、平均年齢26歳
・分譲、新築住宅、リフォームなど売上19億円
・社長交代のタイミングでリブランディング 坂井建設からSAKAI(株)へ
印象と感想
数年前に坂井社長から臼井社長へバトンタッチがされリブランディング。売上構成の変化、新体制へハレーションによる社員の離脱もあったようだが、社内整備、環境整備、システム整備のスピードを緩めず、現在は社員の目的意識、共有もしっかりとされているという印象だった。来店、来客のおもてなしもしっかりとされており訪問した私たちも感動をした。DXやAIなども積極的に活用されていた。
女性社員が非常に多く、女性比率も高い。女性が活躍する職場であることをひとつの標榜にしてあり、そのための保育園経営など一貫性のある取り組みをされていた。経営計画書、広報戦略、商品化なども整備されており経営者の理念もすぐ近くに感じることができる体制になっていた。
元々が注文住宅で売上を作ってきた会社が、ここ数年の時流変化に伴いさまざまな変化したというのを口で言うのは簡単だが、現場では相当苦労もあったと思う。時流は常に変化する。厳しい環境で適応してきたことは決してマイナスにはならないし糧になっていると感じた。今後は新築需要が不安定さを増す中、リフォームの売上をどう伸ばしていくかを取組むという。業界でも有名で注目が集まる会社だがリフォーム業界でも大きく飛躍するだろう。楽しみである。
アクアプラス社メモ(6月11日)
・本店所在地は山形県鶴岡市 代表は上野社長(創業オーナー)
・社員数14名 売上4.1億円
・大型リノベ、仲介+中古不動産、水廻りリフォームの3つの事業軸
・昨年提案型ショールーム開設、リノベ見込みが増になった
印象と感想
人口が増えていかない、むしろ減少をする地方のリフォーム会社にとっての悩みは集客と採用なのだが、集客について非常にうまくいっているという印象。むやみにチラシを配布せず情報提供型の相談会やセミナーに少人数を集め、コツコツと見込み客を育成、またウェブや口コミで大型リノベの案件も多数入ってきていた。
目を引いたのは見込み、進捗管理をするためのホワイトボードだ。社長室の壁にかけられたボードは8枚。案件確認、進捗、見込み別、クロージング管理などが視覚的にわかるようになっていた。
「システム、PCでは管理しないのですか?」の質問に
「もちろんPCでも管理していますが、ホワイトボードに記入、確認することで心と気持ちが入る気がするのです」と聞いて多くの会社が業務負担減、改善等を目的にシステムを導入するが結局アナログを離れられない経営者が多い理由がわかった気がした。心や気持ちを入れることは数値では表せないがとても大切なことだと感じた。今後は不動産展開を加え売上増を目指していくとのこと。
ある意味、地方都市でリフォーム経営をする1つのモデルだと感じた。住環境に関する情報提供し金額で比較されないポジションに自社を置くこと。戦略の1つ1つは一見、バラバラに見えてもピースは同じベクトルであり、他社にとっては非常に嫌な会社で、ハートも強い会社だと感じた。不動産事業を含め今後が楽しみである。
JACKグループでは定期的に会社視察会を開催しているが今回も非常に勉強になったし刺激になった。せっかく頂いた情報を自社でも活用し未来へ繋げたい。