(10)目標設定とプランB(2024.6.10)
松下幸之助の言葉をまとめた1日1話というものがあり、4月23日は「目標を与える」として以下のメッセージがあった。
「指導者にとって必要なことは、目標を与えることである。指導者自身は特別な知識とか、技能は持っていなくてもよい。それは専門家を使えばいいのである。しかし目標を与えるのは指導者の仕事である。それは他の誰がやってくれるものでもない。もちろん、その目標自体適切なものでなければならないのは当然である。だからそのためには、指導者はそういう目標を生むような哲学、見識というものを日ごろから養わなくてはならない。
自分の哲学なり、体験に基づいて、その時どきに応じた適切な目標を次つぎと与える。指導者はそのことさえ的確にやれば、あとは寝ていてもいいほどである。」(引用ここまで)
マネジメントや管理というとスポーツや戦争、争いなどを事例にするケースが多くある。最近だとWBCで優勝した栗山監督などがそうだ。確かに話を聞くと興味深いし面白いが、あくまで短期的なマネジメント(2〜3年などは短期的)の成功事例だと思う。
企業経営の場合、上場企業は株価変動があるため短期的マネジメントも重視されるが、特に中小企業の場合は人、物、金を成長、成熟させるという意味で中長期的なマネジメントも注力すべきだ。
中小企業の経営は「ゴールのないマラソン」のようなもの。今がどこか、これからどんな道か、誰も教えてくれないし、正しいかどうかもわからない、良い時もあればそうでない時もある。過去の後悔と未来への不安。わかっていることは今、足を動かすこと。その積み重ねが短期的、長期的な成功へのゴールに向かう唯一の方法なのだ。
閑話休題
目標設定は成功への第一歩である。明確であればあるほど、達成への道筋が見えやすくなる。松下幸之助爺は指導者は目標を与え続けることが重要だと言葉を残しているがその通りだと思う。
目標は行動が促進されるものでないと意味がない。
例えば「健康になる」という曖昧な目標よりも「毎日30分間のジョギングをする」という具体的な目標の方が効果的だ。具体的な目標は行動を促進し、達成感を得ることで次のステップへのモチベーションも高まる。
しかし、どんなに完璧な計画を立てても、予期せぬ事態が起こることは避けられない。そこで重要になるのがプランB、つまり代替計画である。プランBは、目標達成の過程で障害や変更が生じた場合に備えるためのバックアッププランだ。不測の事態に対する不安を軽減し、冷静に対応することができる。
目標設定とプランBの考え方は、個人の成功のみならず、ビジネスやプロジェクトマネジメントにも応用できる普遍的な戦略である。しっかりとした目標設定と予備計画を立てることで、不確実な未来に対する備えを強化し、困難に直面した際にも前向きに進む力を養うことができる。目標に向かって一歩一歩進みつつ、柔軟な対応力を持つことで、より良い結果を導き出すことができる。
私たちはどんなリーダー、マネージャーを目指し理想とすべきか。短期的成功のために瞬間風速に力を入れるべきか、それとも和と懐柔をし、沈まぬ船を目指すべきか。
優秀なフォームの終わりリーダーとは行動が促進される具体的な目標を与え続けることができる人で、優秀なマネージャーとは与えられた目標達成のために常にプランBを用意し組織を鼓舞し行動できる人材のことだと思う。
最高経営責任者 蜘手 健介
ロビンのリフォーム・リノベーションサービス一覧
ロビンは、換気扇レンジフードの交換リフォームから、設計士がご提案するフルリノベーション、注文住宅まで幅広く対応しております。
それぞれのサービスの紹介、施工事例、お客様の声などをご覧ください。