天井を板張りにすると後悔する?費用やDIYについても解説
「天井を板張りにすると後悔する?」
「天井を板張りにするにはどれくらいの費用がかかる?」
という疑問をお持ちの人もいるのではないでしょうか?
本記事では、このような疑問の解決に役立つ内容を
- 天井を板張りにするメリットとデメリット
- 天井に板張りにできる場所
- 天井の板張りにかかる費用
- 天井の板張りでDIYする時の注意点
の順番に解説していきます。
目次
天井を板張りにすると後悔してしまう5つのデメリット
天井を板張りにすると後悔してしまうのはどうしてでしょうか?
ここでは、天井を板張りにするデメリットを確認していきましょう。
材料費や施工費がかかる
天井を板張りにすると後悔してしまう原因として、「材料費や施工費がかかる」ことが挙げられるでしょう。
一般的に天井には「ビニールクロス」や「麻のファブリッククロス」、「フリース壁紙」、「無機質系クロス」などが使用されます。
こういった加工しやすい人工素材は比較的費用を抑えやすいですが天然木材を使用する板張りの場合、複雑な加工が必要になるため費用が高くなる傾向にあります。
記事の後半で天井の板張りにかかる費用を紹介しているので費用についても理解しておきましょう。
暗く圧迫感が出てしまう
「部屋全体が暗くなり、圧迫感が出てしまう」ことも天井を板張りにするデメリットの一つです。
使用する木材の種類によって変わりますが「ダーク系の木材」を使用すると、部屋全体が暗くなるだけでなく部屋が狭く見えることもあります。
ダーク系の木材には「高級感や重厚感を演出できる」などのメリットもありますが、明るい色の木材を使用することで部屋に開放感が生まれやすいです。
ただ、ダーク系の木材を使用したとしても、照明や窓の設置位置を工夫するなどして調整することもできます。
どのくらい部屋を明るくしたいかを考慮した上で、天井のデザインを考えましょう。
乾燥や湿気によりヒビ割れや反りが起こる
天井を板張りにするデメリットとして、「乾燥や湿気による影響で、ヒビ割れや反り、板の間に隙間が発生する」ことが考えられます。
板張りとして使用する天然の木材は、「経年劣化」もしくは「気候による影響」で伸び縮みすることがあるためです。
特に、丸太からそのまま切り取った無垢材を使用する場合、乾燥や湿気による影響を受けやすいと言われています。
地域の天候や湿気・乾燥の度合い、使用する木材などを考慮して、最適な木材を選ぶことが重要です。
キッチンには耐火性能を満たさないと使えない
キッチンの天井を板張りにしたい人は、「耐火性能を満たさないと木材を使用できない」ことがある事を覚えておきましょう。
※建築基準法による キッチンは火を使用する場所であるため、木材を天井の素材として使用することはおすすめできません。
「加熱に対して10分間燃えない性能」を満たす必要があるなど、建築基準法で使用できる素材が制限されているため注意してください。
木材の種類によっては掃除がしにくい
「木材の種類によっては掃除がしにくい」ことは、天井を板張りにするデメリットと言えるでしょう。
表面が滑らかな人工素材を使用すればモップで綺麗に掃除することが可能ですが、凹凸のある木材を使用する場合モップなどが引っかかってしまい掃除しにくいことがあります。
さらに水に濡らしてしまうと木材が劣化してしまう可能性もあるため、天井の板張りを検討している人はお手入れ方法についても理解しておくことが大切です。
天井を板張りにしてよかった3つのメリット
天井を板張りにすることは、デメリットだけではなく大きなメリットもあります。
ここでは天井を板張りにするメリットを3つ紹介します。
高級感や暖かい雰囲気が出る
「高級感や暖かい雰囲気を出せる」点も天井を板張りにするメリットの一つです。
例えば、明るいカラーの木材を使用することで温かみのある雰囲気を出すことができます。
ダーク系の木材を使用すれば、重厚感・高級感を演出することも可能です。
色合いや木目の模様によって演出できる雰囲気が異なるので、イメージにあった木材を選ぶことをおすすめします。
部分張り替えなどメンテナンスがしやすい
天井を板張りにするメリットとして「部分張り替えなどメンテナンスがしやすい」ことが挙げられるでしょう。
ビニルクロスやシート材を使用している場合、1枚で壁を覆っているためメンテナンスをする際は広範囲を交換しなくてはいけません。
また一部だけの張り替えは、時間が経過していると周りとの色合いが異なり馴染まないことがあるためです。
一方、天然の木材の場合は元々1枚ずつ異なる板張り材を使用しているため部分的に天井を張り替えやすく、時間が経過していても周りと色合いが馴染みやすいです。
吸音性や遮音性がある
天井を板張りにするメリットとして「吸音性や遮音性がある」ことも挙げられます。
木材は吸音性や遮音性に優れた材料です。
天井を板張りにすることで完全に吸音・遮音できる訳ではありませんが一定の効果があります。
例えば、天井を板張りにすることで2階の足音を抑えたり、生活音が聞こえづらくなったりします。
より吸音性や遮音性の優れた空間を目指したい人は断熱材や遮音材を併せて使用することをおすすめします。
天井を板張りにできる場所
天井を板張りにするのに最適な場所はどこでしょうか?
以下で天井を板張りにできる場所を紹介します。
リビング
リビングの天井は最も板張りが用いられる場所です。
リビングの天井を板張りにすることで、温かみのある空間を目指すことができます。
リビングは多くの時間を過ごす場所であるためリラックスしたい人におすすめです。
天井全てを板張りにするほか、一部分だけ板張りにしてメリハリをつけたり勾配天井部分だけ板張りにしたりさまざまな取り入れ方があります。
ダイニング
ダイニングは食事を取るスペースです。
毎日時間を過ごす場所であり、家族・同居人と一緒に会話を楽しむ場所でもあります。
そういった団らんのスペースであるダイニングの天井には、リラックス効果のある木材を用いると良いでしょう。
天井の木材に合わせて、ダイニングテーブルやチェア、棚なども木製に揃えることで統一感のある空間を実現できます。
ダイニングの天井に木材を用いた事例は、以下のページで紹介しています。
参考:S.148 木に囲まれた「吹き抜けのある小屋」風の家 愛知県大府市
キッチン
キッチンの天井を木材にするという人も一定数見受けられます。
キッチンは多くの時間を過ごすスペースの一つであるため、デザインにこだわりたいという人が多く板張りの天井を希望する人が多いです。
しかしキッチンは火気のある場所なので燃えにくい材料を使用する必要があり、キッチンの天井に使用できる木材には制限があります。
ガスコンロではなくIHヒーターを採用するなど、火災のリスクを抑える方法がいくつかあるので業者としっかり相談するようにしましょう。
寝室
天井を板張りにする場所の一つとして寝室が挙げられます。
寝室は日々の疲れを癒せるようにリラックスできる空間であるのが理想です。
そのため、リラックス効果のある木材を天井として採用する人が多く見受けられます。
板張りの天井とあわせて、照明のトーンを調節したり、ナチュラルなインテリアを置いたりすることでよりリラックスできる空間を目指すことが可能です。
以下のページでは、自然素材をふんだんに使用した施工事例を紹介しています。
天井の板張りにかかる費用
天井を板張りにするには、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?
ここでは、天井の板張りにかかる費用を紹介します。
新築の場合
新築の場合、天井を板張りにするには「20〜50万円」程度かかるでしょう。
ただし、使用する木材の種類や量などによって、天井の板張りにかかる費用は変わってきます。
例えば、「レッドシダー(LDKの天井)」を使用する場合、「25万円〜50万円」程度の予算になるでしょう。
木材の中でも「ブラックチェリー」や「ブラックウォルナット」などは高くなりやすいです。
費用を抑えたい人は「オーク」、「ハードメイプル」、「ヘムロック」、「スプルース」などの素材を検討すると良いでしょう。
張替えの場合
天井を板張りにするリフォームでは「5〜7万円(20㎡の面積)」程度の予算感でしょう。
穴を補修するリフォームであれば「1.5〜3万円」程度の予算となります。
ただし、リフォームにかかる費用は新築の場合と同様、使用する木材の種類や量などによって変わってきます。
例えば無垢材を使用する場合は費用が高くなりやすいです。
さらに、下地が損傷している場合は下地を修繕する費用が必要になります。
まずは、リフォーム会社などに見積もりの作成を依頼してください。
複数の業者に見積もりを作成してもらい、比較検討することが大切です。
※無垢材の価格は大きく変動することがあり、コラム中の金額に当てはまらない場合があります。
天井の板張りでDIYする時の注意点
「天井をDIYで板張りにしたい」と考えている人もいるのではないでしょうか?
張替えのDIYであれば難易度はそこまで高くありません。
費用に関しても、プロの業者に頼むよりも安価ですむため比較的挑戦しやすいです。
ただし自分でDIYをする場合、注意すべき点がいくつか存在します。
以下で天井の板張りでDIYする時の注意点を確認していきましょう。
角や板のつなぎ目を意識する
天井の板張りでDIYする場合、部屋の角や板のつなぎ目を意識することが大切です。
部屋の角やつなぎ目などは注意しないと隙間が目立ちやすくなってしまいます。
部屋全体の見た目が悪くなってしまうため慎重に板張りを行いましょう。
そういった細かい部分が不安な方は業者に依頼することをおすすめします。
塗装の際は床にたれないようにする
「天井を自分好みのカラーに塗装したい」という人も少なくありません。
グリーンやオレンジ、ホワイト、グレーなど、天井の色が変わるだけで部屋全体のイメージが大きく変わります。
しかし天井を自分で塗装する場合は、後々のお手入れが大変になるため床にペンキがたれないように工夫することが大切です。
例えば、ブルーシートを轢いてからペンキを塗る、たれた場合にすぐ処理できるように溶剤を用意しておくなど、準備を整えることをおすすめします。
まとめ
今回の記事では、天井を板張りにするメリットとデメリット、天井を板張りにできる場所、天井の板張りにかかる費用、天井の板張りでDIYする時の注意点について解説しました。
天井を板張りにすることで、ナチュラルな雰囲気を演出できるだけでなく木材によっては重厚感や高級感を演出できます。
しかし木材の種類によっては掃除がしにくい、キッチンには耐火性能を満たさないと使えないなどのデメリットもあるため、メリットとデメリットを理解することが大切です。
天井を板張りにする場合は、どれくらいの範囲を板張りにするのか、どの種類の木材を使用するのかなどによって費用が変わってきます。
まずは業者に見積もりの作成を依頼して、予算と希望のバランスをしっかりと見極めることが重要です。
Robin(ロビン)は岐阜県を中心にリフォーム・リノベーションを展開している事務所です。
天井の板張りに関する工事も行っていますので、板張りに興味がある方は公式サイトからお問合せください。
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