2023年10月 中秋の名月 旅行市場の拡大と影響
10月に入り、急に朝夕が涼しくなってきましたね。秋冷の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。そういえば9月29日は中秋の名月でした。私も車の運転中に大きく綺麗な月を見ることができました。
「名月や 池をめぐりて 夜もすがら」 (松尾芭蕉)
「名月を 取ってくれろと 泣く子かな」(小林一茶)
月を題材にした句や短歌をこの時期に聞くとまた感じ方が違いますね。
今年はお月見には少し肌寒い夜でしたが、中国では十五夜に月餅やスイカなど丸い食べ物を月に供え、五穀豊穣を祈念したそうです。その風習が平安時代に日本の貴族たちに伝わり、お月見が始まったのだとか。お月見とは風情ある風習ですね。庶民の私にはお月見団子があれば充分ですが(笑)。Robinの蜘手です。
さて、7月・8月は旅行に行く人が多いな、と思っていたのですが先日、総務省統計局が発表した「家計調査」でもその結果がデータとして発表されていました。家計支出の増加項目として「鉄道運賃、航空運賃、国内パック旅行、海外パック旅行、宿泊費」がありました。あるメディア関係者の方に旅行会社「じゃらん」の8月の売り上げは通月の1.4倍と聞きましたが、あながち間違っていないと感じました。皆様もこの夏、旅行をしたという人は多かったのではないかと思います。
そして「家計調査」には減少項目も掲載されていました。7月はなんと「外壁・塀等工事費、給排水関係工事費」が含まれていました。実は7月、8月はお客様からのリフォームのご依頼やお問い合わせが少ない月でした。広告宣伝が足らないのか、それとも私たちの仕事に不満があるのか、など分析をしていましたが、この家計調査の結果を論理的に推考すると、「旅行が増えた=リフォームが減った」ということになります。この考察に興味が湧いてきたのでもう少し調査をしました。
家計調査には収入実態も記載されています。それによると勤労者世帯の収入は11ヶ月減少をしています。つまりまとまった出費にはボーナスなど臨時収入や預貯金やローンを利用するということになります。旅行費にローンを組む人は少ないと思いますから、預貯金を利用される人が多いでしょう。預貯金で大きな出費をするといえば宝飾品、中古自動車、リフォーム、旅行、着物などが考えられますがその市場の中で最も大きいと考えられるのが旅行市場です。
旅行会社、または関連団体のリリースによると2023年度の国内旅行の市場規模は約22兆円、海外旅行のそれは約2兆円と推定されました。併せて24兆円とします。住宅リフォーム市場は約7兆円、中古車市場4兆円、アパレルも7兆円程度。つまり旅行市場が1割増えただけで2.4兆円のお金がそちらへ流れるということになります。リフォーム市場の拡大では他の業種に影響は少ないですが、旅行業界の拡大の影響は大きいと考えられます。
おかげさまで9月に入るとリフォームのお問い合わせやご相談が増えてきました。7月、8月の夏休み期間に旅行へ行き、ひと段落したのでしょうか(笑)。有難いことですが、もしこの仮説が当たっているなら色々と思案しなくてはならぬと感じた次第です。とは言っても暑い夏が終わり気持ちよい秋晴れが続く日はどこかへ行きたくなる気持ちもわかりますし、私も旅に出たい気持ちがウズウズしています。コロナ禍で我慢していた人も多いでしょうし、旅行に出費が重なるのは仕方ありませんね。けれども弊社としては、少しでもいいので冬に向けて家のリフォームやメンテナンスにも気をかけることをおすすめしたいと思います。
アンケートやグーグル口コミなど全て拝見させて頂いております。心より感謝申し上げます。
さて早いもので10月も半ばに差し掛かろうとしています。あと2ヶ月半で年末とはあっという間の日々に驚くばかりですね。季節の変わり目は体調を崩しやすいので私も注意しないと。皆さま、ご自愛くださいませ。
株式会社ロビン 最高経営責任者 蜘手健介
最高経営責任者 蜘手 健介
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