2023年9月 お盆休み 持続する経営の本質
処暑の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。
9月に入り朝夕は暑さも少しずつ和らいできましたが、日中は熱中症対策が必要な日がまだ続きそうです。5類に分類された新型コロナウイルスは私の周りで(弊社でも)罹患者が増えています。まだ油断ならない日が続きます。皆様、ご自愛くださいませ。Robinの蜘手です。
さて8月のお盆休み、皆様はどのように過ごされましたか?今年は台風7号が東海地方へ直撃すると予報されていたので帰省や旅行をキャンセル、もしくは日程を変更したという方も多かったようですね。私もお盆は遠出することなく、墓参りや自宅にて積本を読むなどゆっくりと過ごしました。蜘手家も長男、長女は大学生となり、子供を連れて海や山へと行くこともなくなりました。気がつくと今年も夏らしいことをすることなく8月が終わり「今年の夏も夏らしいことをしなかったな。あと何回、夏を楽しめるのかな」とふと思いました。私は今年で52歳ですから「あとたった8回」の夏で60歳。あっという間なんでしょうね(笑)。
さて4月からキックオフし、再スタートした新築事業の受注が始まっています。打ち合わせ記録を見ていると建築確認申請、地盤改良など新築事業ならではのワードが目に入ってきて懐かしく新鮮な気がしました。というのも私も2003年からしばらくの間、高山本店、名古屋店で新築営業をしていたからです。同世代のお客様や価値観が近い方が多くいらっしゃいました。B3の用紙に住宅ローンの組み方や考え方、生命保険のアドバイスなどを書き込んでいた頃が懐かしいです。ロビンファミリークラブ(RFC)という仕組みがあり、今でもメンテナンスやリフォームのお声がかかるとスタッフが訪問していますが、お付き合いを続けられることを嬉しく思います。
先日、メディアの取材で「事業を営む上で最も重要だと思うことは何か?」と聞かれました。世の中にはいろいろな会社、経営者がいて様々な考え方があります。短期間で成長させて売却を考える経営者もいれば、規模を大きくせずコツコツと事業を続けている方もおられます。
私は29歳(2001年)の時、(上手くいかなければ早めに決断しなくてはいけない)とどこかで思っていました。なんせ社員は新卒の足立君(現高山本店 社長)だけでしたから。しかし社員が増え、徐々に企業規模も大きくなっていきました。「うまくいかなったら辞めてもいい」というのは崖っぷちの緊張感からの重圧ですが、今思えば無責任さを持っていることで、大きくなりつつある責任に対する心のバランスを保っていたような気がします。
そんな時、新築営業をした際に、あるお客様からこんなことを言われました。
「私たちはロビンさんを信じて35年のローンを組みます。35年間はしっかりと経営されてくださいね」私はハンマーで頭を殴られたほどの衝撃を受けました。そしてお客様はロビンがずっと存在すると信じてくれているんだ、と嬉しく思う反面、私の「ダメだったら」という考え方が姑息で恥ずかしく思えたのです。今、住宅業界はコロナ禍が明けて資材高騰、金利上昇、人口減少とネガティブな情報が多く、住宅産業に携わる人たちは危機感を募らせています。当然、私もその一人ですが、これまでも社会情勢の不安は何度かありました。リーマンショックや消費税率の引上げ、先のコロナ禍も危機感を感じた出来事でした。
私は「なんとか会社を存続させたい」という思いより「今をなんとかしなくてはいけない」という積み重ねがここまで会社を持続させている大きな要因だと考えています。本当はもっとスマートな経営ができれば良かったのかもしれません。ただ経験則として「ピンチはチャンス」というありきたりな言葉はその通りだったと感じています。成長の機会は危機から与えてもらっていると思うのです。
私が考える「事業を営む上で最も重要なこと」は持続可能な経営を実際に持続させることだと思います。持続させるということは単にお金の話だけではありません。顧客、従業員、職人さんや協力会社の支持と愛がなければ社会に存在する必要も意味もないと思っています。過去や他人は変えられませんが、自分と未来は変えられます。会社を持続させること、それは危機感を持ち今日の仕事をやり抜くことに他ならないと思うのです。
株式会社ロビン 最高経営責任者 蜘手健介
最高経営責任者 蜘手 健介
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