なぜ今、リノベーションが人気? リノベでお気に入りの暮らしを手に入れる
リノベーションとは、新たに家の性能をあげたり付加価値をつけて生まれ変わらせる、また気風を変えるという発想です。
中古住宅を自分の暮らし仕様に間取を変えたり、部屋の用途を変えたりと、多くの役割を持っています。
住んでみてわかるリノベの魅力をお伝えします。
目次
そもそもいつから新築にこだわっていたのか
住宅ローンという貸付制度がなければ、家を建てることは難しくなります。
現在の住宅ローンといわれる公的貸付制度を始めた住宅金融公庫(現在は住宅金融支援機構)は、昭和25年に創設されました。
第二次世界大戦終戦の5年後にあたります。ここから「家を買う」時代の幕開けとなりました。
『高度経済成長の波』などとよく言いますが、まさに波を起こした都市開発。
電車、住宅、商業施設がセットで開発されたベッドタウン。当たり前の話ではありますが、すべて新築だったのです。
「分譲住宅」「新築一軒家」「新築マンション」が売り出され、公的貸付制度を利用して家を購入する形式が確立しました。
高度経済成長期の日本は熱く勢いがあり、「熱血」「モーレツ」という言葉がぴったりで、よく働く時代でした。
その時代こそが、日本の社会的常識を構築したのかもしれません。
新築にこだわらなくなってきたワケ
社会の経済傾向から見てみると、人口減少及び少子高齢化が進んでいることがひとつの大きな要因です。
例えば、親世代が施設に入居したときなど、子世代は既に持ち家がある、もしくは遠距離で暮らしているため、実家に戻らないことも少なくはないのです。
そのような理由から、家が余ってしまうことがあります。
結果的に、街では空き家が目につくようになりました。
その反面、DIYのための道具や製品が入手しやすくなったこと。
海外の住宅事情と生活スタイルなどの情報が入りやすくなったこと。
結婚しない派、シェアハウス派など、多様な在り方が出来上がり、新築至上主義が崩壊しだしたのです。
リノベーションだからできること
新築より立地や物件の選択肢が増える!
新築では考えられなかった地域に住めるのがポイントのひとつです。
中古住宅を探すところから始まりますので、「本当はこの地域に住みたかったんだよね。」と、住みたい地域から探せるのも魅力のひとつです。
住みたい地域がある方には、嬉しい物件探しになるのではないでしょうか?
築年数が経った物件でも、内装や水まわりなど老朽の気になる箇所を中心に改修すれば、快適に住めるようになります。
住宅全体を適切にプランニングしたうえでリノベーションすることで、新築と同様のデザインや住み心地の良い住まいを実現できます。
自由な住み方ができる
既存の住宅からどのようにリノベーションするかは、現状の建物の様子からイメージしやすく、間取、断熱、水回りと、自分や家族のライフスタイルに適した家をつくることができます。
画一化された間取りに無理に合わせる必要はないのは大きな魅力です。
「明るいリビングでエコな暮らし」「クローゼットに繋がる玄関」など、生活スタイルの自由度が高められます。
古さをうまく利用したジャンクやビンテージスタイルにリノベーションするのも素敵です。
シャビー感が醸し出す雰囲気を大事にしたリノベーションは、遊び心たっぷりで個性的な住宅が好きな方にオススメです。
環境に優しくSDGsに貢献
中古住宅を活用するリノベーションは、環境への負担が少ないことも大きな特徴です。
例えば、CO2排出量は建替工事に比べて33分の1とわずかです。
廃棄物の発生も22分の1ですみ、資源の節約に直結します。
リノベーション住宅は、未来、次世代を見据えた選択肢なのです。
これまでの住宅建築のあり方は、大まかに約30年の周期で建物を壊しては建てなおす「スクラップ&ビルド」をしており、大量の廃棄物の発生と、新たな大量の建築資材が必要でした。
しかし、リノベーションは既存の建物を解体しないので、廃棄物の発生を大幅に減少させることが出来ます。
どのような住まいにするかによっても違ってきますが、活かせるものはなるべく活用するという考えで取り組めば、資源の無駄遣いを減少させ、環境保護にも繋がります。
リフォーム優遇制度が利用できる
リノベーションに関する優遇制度は、大きく分けて、補助金と税制優遇の2つあります。
補助金・・・工事費の一部を補助
税制優遇・・・税金の控除や減税
『新しい住まいのカタチ_中古住宅+リノベーション その魅力とメリット』
https://www.e-robin.com/renovationblog/used-house-renove/
上記コラムの中から、優遇制度の種類を簡単にご紹介します。
補助金・減税制度は組み合わせて併用可能できます。
中古物件購入やリフォームに利用できる補助金は、原則として国からの補助金同士は併用不可ですが、自治体主体の異なる補助金制度の場合それぞれに利用する形で併用することができます。
長期優良住宅化リフォーム推進事業
国土交通省による住宅性能向上リフォーム推進事業です。
良質な住宅ストックの形成や、子育てしやすい生活環境の整備等を図るため、既存住宅の長寿命化や省エネ化等に資する性能向上リフォームや子育て世帯向け改修に対する支援を行うための補助金です。
建物の資産価値も維持・向上できます。
インスペクションとは?
インスペクションとは、目視や計測などにより、建物の劣化・不具合が発生していないかを調べる「建物状況調査」です。
長期優良住宅化リフォーム補助金では、工事前のインスペクションの実施が必須項目となります。
インスペクションを行う専門家は、「既存住宅状況調査技術者」(Robin建築士が登録しています)のみとなっています。
住宅耐震補強工事費補助金
震災の経験から、住宅をはじめ建築物等の地震被害の軽減を図るため耐震化対策を推進する事業です。
建築物等耐震化促進に伴う補助事業には、国の社会資本整備総合交付金等を活用し、県、市町村と連携して実施されています。
断熱リノベ 既存住宅における断熱リフォーム支援事業
国の補助金である「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」です。
二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金として、断熱対策を施した工事に対して補助金が交付されます。
公益財団法人北海道環境財団 既存住宅における断熱リフォーム支援事業 HPはこちら
中古住宅+リノベで使える減税制度
所得税控除
リフォーム工事による所得税の控除には、①投資型減税、②ローン型減税、③住宅ローン減税という3種類の制度があります。
減税の対象は、耐震、バリアフリー、省エネ、同居対応、長期優良住宅化リフォームとその他の一定の要件を満たした増改築等工事です。
固定資産税控除
適用要件を満たすリフォームを行った場合、市区町村等に申告手続きを行うと当該家屋に係る固定資産税の減額を受けられます。
こどもみらい住宅支援事業による助成対象工事
『こどもみらい住宅支援事業 補助対象となる工事や疑問について解説』
https://www.e-robin.com/renovationblog/kodomomirai-subsidy_2022/
上記コラムの中から、住宅リフォームの助成対象工事について簡単にご紹介します。
※交付申請の期限が、2023年3月末まで延長されました。
こどもみらい住宅支援事業【公式】(※国土交通省 HP参照)
対象となるのは、次の(1)~(8)に該当する工事です。
ただし、(4)~(8)については、(1)~(3)のいずれかと同時に行う場合のみ補助の対象となります。
住宅の省エネ改修
(1)開口部の断熱改修
(2)外壁、屋根・天井または床の断熱改修
(3)エコ住宅設備
(4)子育て対応改修 ※『子育て対応改修』とありますが、子育て世帯に該当しなくても対象となります。
(5)バリアフリー改修
(6)空気清浄機能・換気機能付きエアコン設置
(7)耐震改修
(8)リフォーム瑕疵保険等への加入
まとめ
中古住宅を購入し、リノベーションされる方は、特に資金計画が立てにくい場面もあるかと思います。
今こそ、賢く住まいを整えたいですね。
住みながら空間をつくる楽しみもリノベーションの特徴です。
時系列で段階的に住まいの在り方を変えていく感覚があってもいいのかもしれません。
Robinでは、リノベーションに関する相談を承っております。
どんなことでもお気軽に、お近く各店舗、またはこちらのサイトからご相談ください。
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