木製カウンターと埋め込み角形洗面ボウル。木製仕上げの造作洗面台

「インスタで見たかわいい洗面台、あれって価格は高いですか?」
「洗面所をオシャレにしたいです。造作洗面台ですよね、あれ」
気持ちよい洗面所で元気な毎日をスタートさせたい。私たちに設計相談に来られる方からよく聞く言葉です。
「メーカーの洗面化粧台は機能は揃っているけどな」
「毎日使うから、オリジナルの洗面台にしたい」
そんな方に向けて、今回は造作洗面台についてご紹介していきます。もちろんRobinでの施工例や費用面についても参考になれば幸いです。
目次
造作洗面台とは、水栓や洗面ボウル、ミラーやカウンターなどをチョイスし、ゼロから作る洗面台のことです。大工さんや家具屋さんにオリジナルで作ってもらいます。
カウンターの高さや鏡の大きさ、収納スペースや奥行きの深さ、メーカー品にはないオリジナル洗面台なので、素材やデザインの統一性などを作り上げることができます。
好きなデザインのタイルを使ったり、色使いをこだわったり。世界に1つだけのオリジナル洗面台、それが造作洗面台です。
造作洗面台のメリットについてご紹介します。「オーダーで洗面台の家にしたい」という方はどのようなメリットがあるか、ご一緒に確認しましょう。
なんといっても造作洗面台の魅力の1つは、自由度の高いデザイン性と既成サイズに縛られないことです。
壁と壁の間に長いカウンターを作って、洗面ボウルを置いてもいいし、高さも自由に決められます。ミラーも框を入れるものから、家具製作をし収納棚を設置することも可能です。もちろんタイルや木材などデザインもお好み通り。
設計サイズも打ち合わせにて決めていきます。一般的にはミラーの設置する高さは床から1.8m、洗面台の高さは「身長÷2」と言われています。しかし、ご家族で身長差があったり、ドレッサールームとして使う場合などは奥様に合わせるケースもあります。
車椅子を利用する場合なども設計上、工夫が必要になることもありますよね。ご家族の利用シーンを設計士と打ち合わせをしていく。それが自由に決められることが、造作洗面台のメリットの1つです。
洗面台を設置するのは洗面所ですか?それともドレッサールームですか?
その間取りに合わせたミリ単位の設計が可能です。もちろん部屋の利用目的によって収納性を高めることもできます。一般メーカーのものだと、洗面ボウルの下は観音開きの扉だけということもありますが、棚板を設置したり、収納ボックスや網かごを入れたり、何をどこに収納するかの計画に沿って設計が可能です。洗濯機の置き場所や大きさも計画できると、すっきりと収まりのよいデザインになるでしょう。
洗面台を水回りとして考えるか、それとも家の一部として考えるかによって、デザインの統一性の認識は変わります。ただ単純な水回りと考えず、家の一部としてであれば造作洗面台はデザイン性の統一に欠かせないアイテムになります。
木をふんだんに使った家なら木製造作の洗面台を、モダンデザインであればシックなデザインのものを。造作洗面台の良さはなんといってもデザインに統一性を持たせられることです。
もちろん造作洗面台にもデメリットはあります。検討する際に知っておかれるといいかもしれません。
造作洗面台はメーカー既製品より価格・値段が高くなる可能性があります。オーダー品であること、使用するパーツがバラバラであること、現場製作など職人の手が入ることなどが理由です。
もちろんプロの設計ですから、予算に応じて対応をしてくれます。信頼できるパートナーと相談しながら計画していくことが重要ですね。
当然のことですがオーダー品のため、全てを選び決定していく必要があります。そのため、打ち合わせ時間や検討時間、そのパワーが必要になります。逆に言えば、その時間を楽しむと決めてしまえばこんなに楽しいことはありません。
せっかくのマイホーム、時間をかける価値があると私は思います。
これも当然ながら世界に1つのオーダー品ですから完成のイメージはつきにくいかもしれません。画像や写真だけではわかりにくこともあります。実際に施工をみて、もう少しこうだったら良かったということもあります。製作する仕事につきものですが、完成のイメージがしにくいのはデメリットの1つかもしれません。
こちらも設計デザインの仕様(使われる部材や設備)によって大きく変わるのですが、木造造作カウンターのものですと10万円台から。収納やタイルなどこだわった場合でも20〜30万円が目安になります。これに照明や他の収納など加わる場合はもう少し追加が必要です。
あくまで目安です。建築を依頼する設計士や施工パートナーとよくご相談下さい。
こちらは間口80〜90cmに棚板とタイルで造作したシンプルな洗面台です。
トイレ横のスペースに造作をしました。正面には鏡と窓サッシ。サイドの壁にはニッチ収納があります。棚をオープンにしていることで開放感がありますね。タイルがいいアクセントになった造作洗面台です。
担当設計の声です
玄関からはリビングとキッチンへと入れる様になっていて、買い物などはパントリーに直行出来る動線をつくっています。洗面台はモザイクタイルの色づかいにこだわったオーダー品です。洗面ボウルや鏡もサイズ感にこだわって選びました。
スキップフロアーのPCコナーや、畳スペースではリビングとつながっていながら、各自の好きなことが出来る距離感が程よい空間に。造り付の収納はスペースを有効に利用して、収納量もしっかりあります。
こちらもオープンスペースに設置した造作洗面台です。内装に白い壁を利用したことで、洗面台の下部の収納も白い扉にしました。カウンターも木製で、埋め込みのボウルにゴールドの水栓が決まっています。
特徴的なのは大きな鏡とタイル。照明もすっきりさせることでより印象的な洗面台になりました。
家全体がパインの塗装仕上げ、壁は白い塗り壁とデザインが統一されています。
こちらもオープンスペースにある洗面台です。タイルはカウンターと水はねする立ち上がり部に施工してあります。鏡の額縁、収納扉もパインに塗装仕上げをしていますので、家全体のデザインを損なうことなく、むしろタイルが差し色になっていますね。装飾ができるようカウンターがあるのも特徴です。
こちらは洗面脱衣室に設置された洗面台です。
洗濯機と間仕切りを設置することでニッチ収納を作り、壁にタイルを貼ることでよいアクセントになっています。洗面ボウルは人造大理石の一体型ボウル。掃除などのメンテナンス性も向上しています。また色が白でデザインの統一性もあり、リラックスできる空間になっています。
参考 S.118 ハンモックとシアタールームのある41坪の家 愛知県
洗面脱衣室に設置した造作洗面台です。洗濯機の上部にも棚板や上部収納。また木製造作された洗面台とタイルであしらった鏡が特徴的です。
パウダールームとして利用するため洗面ボウルは片方に寄せ、椅子が入るようになっています。カゴのサイズもぴったりと収まっているのも設計に時間をかけた証拠ですね。
目を引くのはオレンジ色とタイルカウンターとカップ型の洗面ボウルです。緑に塗装された収納がタイルの色と鮮やかに映えています。遊び心のある設計ですね。造作でなければできない洗面台です。
参考 S.134 ポップな遊び心が詰まった家 愛知県名古屋市
ナチュラルでシンプルに。そんなテーマで始まった家つくりの中でもこだわりをこめたタイル仕上げの造作洗面台です。モザイクタイルで脚部まで仕上げてあるため、どこかアンティークは風合いもあります。収納になっている鏡やニッチ収納。洗面ボウルもかわいい感じに仕上がりました。
参考 S.028 アンティーク家具の似合うナチュラルな家 愛知県
脱衣室に設置された長いカウンターが特徴的な造作洗面台です。
カウンターは10cm×10cmの白いタイル。それを部屋のサイズに施工してあります。洗濯ものをたたんだり、アイロンをかけるスペースとして活用できます。収納と鏡が一体にし、背面側には収納棚を作りました。造作でなければできない脱衣室になりました。
ちなみにこれはトイレの手洗い。タイル壁がかわいいですね。
こちらは2階に上がったところに設置した日常使いの洗面台です。ロビンオリジナルで製作したアイアンの枠を黒で仕上げて、カウンターはタイル仕上げ、メキシコボウルを採用しました。
サイドの壁をニッチにすることで小物などを置いておくことができます。シンプルですが部屋の中にあることでオシャレなアクセントになっています。
参考 S.006 サイドカーと暮らす心豊かな家族の家 岐阜県高山市
いかがでしたでしょうか。造作洗面台は設置される場所、デザインとのバランス、オーナー様の個性などそれぞれの特徴がありますね。弊社では新築、リフォーム共にたくさんの造作洗面台を設計・施工してきました。
特に今は脱衣室だけじゃなく、玄関先やリビング内に手洗いを設置することも増えてきました。メーカー品にはない個性やデザインを検討する場合は造作洗面台も選択肢の1つにしてはいかがでしょうか。毎日が楽しくなり笑顔でいられるような空間になるといいですね。
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