浴室リフォームの費用と相場を大公開!選び方から工事の流れもご紹介!
マンション、集合住宅、戸建住宅に関わらず、リフォームしたい箇所のトップ3には必ず入ってくるのがこの「浴室リフォーム」です。
早い方だと使用歴15年、一般的には20年で交換される方が多いこのリフォーム。パターンとしては4つあります。
1.タイル風呂など在来浴室からユニットバスへリフォーム
2.ユニットバスからユニットバスへリフォーム
3.在来浴室から在来浴室へのリフォーム
4.現在の浴室(在来)の補修・改修
今回は1と2に関して詳しく解説させていただきます。冬は暖かく、夏は爽快に、1日の疲れをゆっくりと癒すことができる、そんな浴室リフォームをチラシ商品の解説と共に紹介していきます。オススメのユニットバス、システムバスについてもお伝えさせていただきますね。
※システムバス、ユニットバスの表記について
昔はホテルなどのトイレとお風呂が一体になったものをユニットバスと呼んでいたそうですが 今はユニットバスもシステムバスも同じ意味でつかわれているようです。 TOTOはシステムバス、LIXILはユニットバスとされていました。
(こちらのページではシステムバス、ユニットバスと両方の表記をしていますが、表現は違えど製品カテゴリーには大きな違いはありません。)
まずはチラシ商品から相場や費用などご確認ください。
目次
- 1 チラシ掲載商品のご紹介!
- 2 ここを注目!システムバスの選び方は?
- 3 ここに注目!浴室リフォームの費用・価格と工事の流れ
チラシ掲載商品のご紹介!
【LIXIL リノビオフィット】マンション用システムバスルーム 20.4万円〜
マンション用のシステムバスルームですが、お値打ちな価格帯で戸建て住宅のリフォームでも設置が可能です。1014、1115サイズなどのコンパクトサイズの浴室にも対応しています。標準セットは非常にシンプルな仕様になっていますが、オプションを組み合わせることで、おしゃれで快適な空間にすることも可能です。
特徴①“業界最長の浴槽”
全てのサイズで底面長さ業界最長の新浴槽を搭載。1216サイズでは底面長さが1056mmあり、ゆったりと入浴できます。さらに余裕のある肩まわりと絶妙な背もたれ角度で、入浴時の心地よさがアップ。これまでにないくつろぎのバスタイムを演出します。
特徴②“ラウンド形状の浴槽で洗い場ひろびろ”
新浴槽のエプロンをラウンド形状にしたことで、洗い場スペースがひろがりました。
(※1116・1216サイズの場合:900㎜)
圧迫感を感じることが少なく、快適に頭や身体を洗うことができます。また点検口には、シャンプーやボディソープなどのボトル3本分を収納できるスペースをご用意しております。ゆったりとひろく使える工夫が満載です。
特徴③“安心のバリアフリー設計”
洗い場と浴槽の高低差は30㎜と低く(またぎ高さ450㎜)、浴槽はつかみやすい形状でバランスを崩しやすい浴槽への出入りをサポート。浴槽底面は凹凸模様で滑りにくさに配慮しています。もちろん手摺の設置も可能です。また、洗面室と浴室の段差も11㎜ほどですので、浴室内への出入りもしやすいですね。
しかしながら、普及品に比べ選べるオプションが少ない、断熱の仕様にできない、サイズが最大で1216、などのデメリットはありますが、とにかくお値打ちでシンプルなお風呂にリフォームしたい、という方にオススメの商品です。
【ハウステック フェリテ】戸建住宅用のお値打ち商品 26.9万円〜
「ハウステックって何?」「聞いたことない」といったお声も耳にしますが、ハウステックはヤマダ電機でおなじみのヤマダホールディングスグループの住宅メーカーで、以前は日立ハウステックとして日立グループに属していました。れっきとした住設メーカーですので、お風呂だけでなくキッチン、洗面台など、数多くの商品が発売されております。フェリテは“キレイも、安心も、節約も。「ラク」にこなせる”がコンセプトのシステムバスルームです。
特徴①“除菌楽すてヘアキャッチャー”
お風呂で一番汚れが溜まりやすいのが排水口・・・髪の毛やぬめりでお掃除が大変ですよね。除菌楽すてヘアキャッチャーは素材に銅を使用しており、排水口内にも銅プレートを設置しました。銅イオンの力でぬめりや嫌な臭いの原因菌を除菌します。洗い場の排水が排水口を回るので水の流れで髪がまとまり、ポイと捨てるだけで簡単お掃除!
特徴②“クリンジョイント”
システムバス内の継ぎ目は一般的なシリコンのコーキングではなく、表面の荒れにくい乾式目地を使用しています。(圧倒的にカビが発生しにくい!)細かなポイントですが、お客様の中にはココを気にされる方もよくいらっしゃいますね。
特徴③“クリン軟水”
Sスタイル以上の仕様には「クリン軟水」が標準でついています。シャワーから出るクリン軟水は、水の硬度成分が少ないので、石けんカスや汚れの発生を抑えます。(石けんカスはお肌の水分を低下させ、つっぱらせたりする原因になります!)クリン軟水で洗った後はお肌がしっとりすべすべに、また、髪の毛に与えるダメージも少ないためパサつきの原因を軽減します。石鹸の泡立ちも良くなるため、石鹸の使用量の節約にもなりますね。
浴槽のまたぎ高さが390㎜で内外段差0㎜のため、出入りがラクでお子さんやご高齢の方には安心な設計となっていますが、つまりは浴槽が浅い、ということになりますのでこちらは好みが分かれる部分ではないかと思います。機能やデザインもある程度充実したものがいい、良い仕様にお値打ちな価格でリフォームしたい、といった方にオススメの商品です。
【LIXIL アライズ】大人気の快適バスルーム 27.2万円〜
“もっと、お風呂が好きになる”をコンセプトに人がお風呂に求める”心地いい“という瞬間のために進化したバスルームです。ロビンのお客様の中でも非常に人気の高い商品です。
特徴①“くるりんポイ排水口”
浴槽からの排水で渦を発生させ、ゴミをまとめます。排水が終わったら、キャッチャーに溜まったゴミをポイ!とすてるだけ。排水口はシンプルな構造になっているため、お掃除もカンタンです。
特徴②“エコフルシャワー”
シャワー穴の半分を羽根車が半分塞ぎながら高速回転することで、従来のシャワーに比べ最大(※スイッチ付きエコフルシャワー)で48%の超節水!!エコフル多機能シャワーにすれば、ミストシャワー・マッサージシャワーへと切替えも可能で、ヘッドマッサージや打たせ湯などとしても使用できます。
特徴③“キレイドア・キレイ鏡”
ホコリがたまりやすく、お掃除しにくいドア下部のガラリをタテ枠に埋込むことで汚れにくいスッキリとしたデザインになりました。ドアパネル自体はカビやすい浴室側のパッキンがなく、樹脂パネルとの段差が小さくなり、お掃除もカンタンです。
鏡の表面には特殊コーティングが施され、水をはじいて汚れを拭くんだ水滴が残りにくくなり、水分が乾いた後、シリカ汚れが化学結合せず汚れがラクに取れます。
エコアクアシャワー(空気を含んだ超節水シャワー)、丸洗いカウンター(取外し可能なカウンター)、キレイサーモフロア(汚れの付きにくい、冷っとしない床)、サーモバス(断熱浴槽)などは、Zタイプ以上で標準仕様、E、Cタイプではオプションとなります。
チラシ掲載はCシリーズになりますので、LIXILが推している上記の機能を体感したい方はZタイプ以上の仕様をお選びください。
【LIXIL リノビオP】高機能も充実のコスパ最高のバスルーム 31.3万円〜
FRP浴槽を標準設定にした、コストパフォーマンスの高いシリーズです。キレイや保温アイテムを標準装備する、高機能ながらも充実のサイズバリエーションと多彩なオプションで、シンプルなくつろぎの空間を創造します。
特徴①“サーモバスS”
浴槽と組フタに断熱材が施され、その2つを組み合わせて使用することで、4時間後の温度低下を2.5℃以下に抑えることが可能です。組フタは持ちにくいし少し重いといったお声も耳にしますが、LIXILの組フタは従来品よりも軽く薄くなり、手に取りやすい手掛け形状で、より使いやすくなりました。
特徴②“5種類の浴槽デザイン”
浴室のサイズによって限られてはきますが、最大で5つの中からお選びいただけます。
・ミナモ浴槽
浴槽の上縁を極限まで広げて、湯面の広がりと入浴時の開放感が感じられる浴槽です。角の少ないやわらかな曲線で快適な入浴姿勢がとりやすく、ゆったりとくつろげます。
・エコベンチ浴槽
半身浴ができるベンチ付の節水型ワイド浴槽です。満水容量を35L削減してデザインと節水を両立しています。
・ストレートライン浴槽
直線的なフォルムがスタイリッシュな印象をあたえます。スタイリッシュながらも、角のラインがソフトなのでゆったりできます。
・1200ロング浴槽
コンパクトでも、ゆとりある入浴を。アームレストの採用や広さを感じさせる形状で、充分にくつろげます。
・アーチライン浴槽
非対称デザインで小さいサイズのバスルームでも、リラックスできるように追求したカタチの浴槽です。
床パネルの選択肢を増やしたい、キレイサーモフロアにしたいなどの場合はオプションとなります。標準的な機能を搭載しながらも余計なものが無く、比較的お値打ちなマンションタイプのシステムバスをご希望の方にオススメの商品です。
【タカラスタンダード ミーナ】「ホーロー」で選ぶならこのバスルーム 34.4万円〜
“いろんな優しさに包まれて、家族は仲良く幸せになる”をコンセプトとしたシステムバスルームです。タカラの特徴はなんと言っても「ホーロー」。ホーロー製品は根強い人気があり、お風呂もキッチンもタカラのホーローにしたい!というお客様も大勢いらっしゃいます。
特徴①“ホーロークリーン浴室パネル”
金属の表面に、ガラス質の釉薬を吹き付け、高温で焼き付けたものをホーローと呼びます。表面がガラス質のため、汚れが落としやすく、カビもガード。表面硬度が高く、傷がつきにくいので傷に汚れが入り込むことなく、長年使ってもお手入れのしやすさは変わりません。
ベースが金属のため、マグネットがくっつきます。オプションのラックなどを使用すれば、どこでも好きなところに収納ができますし、最近では「浮かせる収納」が流行っていますので、シャンプーなどの底面に汚れが付かないようにもできますね。また、マグネット式のおもちゃなどでお子さんのお風呂タイムもよりワクワクしたものになりそうです。
特徴②“パーフェクト保温を標準装備”
天井と浴室パネルには工場であらかじめ極厚の発砲ウレタンが吹き付けられており、外気を遮断しつつ浴室内の熱を逃さずキープします。冬場でも結露がつきにくく、快適に入浴できます。(※ミーナは床がFRP(繊維強化プラスチック)のため、床断熱はオプションとなります)もちろん浴槽も高断熱浴槽&断熱風呂フタで4時間後の湯温低下をわずか2.5℃以内に抑えます。(※断熱風呂フタはオプションです)
特徴③“耐震システムバス”
一般的なシステムバスは、数本の短い支柱によってその荷重を支えていますが、タカラスタンダードでは独自に頑丈なフレーム架台を開発し採用。過酷な三次元耐震実験で実証された高い耐久性で、家族の安心を支えます。
鏡や、収納棚、タオル掛けなど、他メーカーであれば標準でついているものがオプションとなり、必要な場合はその分の追加費用が発生します。また、定価設定が低いのですが、割引率があまり高くはないため、このあたりの価格帯となります。断熱や耐震のこだわりがあり、ホーロー好きの方にオススメの商品です。
【トクラス エブリィ】浴槽が人造大理石!心地よいバスルーム 34.7万円〜
“毎日キレイ 毎日ここちいい”をコンセプトとしたシステムバスルームです。トクラスと言えば「人造大理石」が有名で、人大天板のキッチンも非常に人気ですよね。そんなトクラスが自社開発した人大浴槽がベーシックプランでも標準搭載されています。
特徴①“うつくし浴槽 人造大理石バスタブ「スターク」”
人造大理石は一般的なFRPに比べ、表面に凹凸がなくとてもなめらかで汚れが落としやすい素材です。長時間使用しても熱水による劣化が少なく、強いバスタブなので、美しさが長続き。
特徴②“二重パン構造 標準仕様”
他メーカーではパンなしが標準仕様の場合が多いのですが、一方でトクラスでは二重パン構造が標準仕様となっています。バスタブを壁パネル・バスエプロン・浴槽パンで囲む事によりできる空気層が保温効果を発揮。湯温低下を抑えます。また万一、バスタブから水漏れしても浴槽パンが水を受けるため、バスルームの外へ漏れる心配はありません。
特徴③“うつくしフロアW”
細い2本の溝が水を誘導し、排水口方向にしっかり流すので、水はけがよく乾きやすい状態になります。溝の高さと角をなくしたR形状のため、汚れが残ってもスポンジが入りやすくお手入れがカンタンです。バスタブを切ったような形状で、洗い場で腕や手が当たりにくいデザインになっていますが、浴槽が瓢箪のような形になり、片側が狭くお子さんと一緒に入る際に少し浴槽が狭く感じる、といったお声もあるそうです。
トクラスは元をたどると楽器メーカー、ヤマハの住設部門であったことから、「音」にも強く、浴室専用スピーカー(サウンドシャワー)は他社のオプションに比べお値打ちな設定となっています。「機能面+ちょっとしたお風呂の楽しみ」を求める方にオススメの商品です。
【TOTO WY】高機能のマンションバスルームなら 50.6万円〜
“今も、これからもずっと心からリラックスできるお風呂へ”をコンセプトとした、マンション用のシステムバスルームです。サイズバリエーションが豊富で、もちろん戸建て住宅でもご使用いただけます。
特徴①“お掃除ラクラク ほっカラリ床”
TOTOのお風呂の特徴と言えばこの、ほっカラリ床です!床の内側にクッション層を持っており、そのクッション層が畳のようなやわらかさを実現。同時に断熱材の役割も果たすので、冬場の一歩目もヒヤっとしません。膝をついても痛くない柔らかさ+足裏にフィットして滑りにくい素材なので、子供やご高齢の方の転倒が心配な方にも安心してお使いいただけます。
また、表面に特殊加工した浸水層の効果で汚れと床の間に水が入り込み、汚れを浮かび上がらせ、落ちやすくさせます。「カラリ」ということで乾燥は早いのですが、水の流れが遅く感じる方もいらっしゃるそうです。(髪の毛や汚れなどを洗い流す際等)傷には弱いそうなので、椅子などにはゴムキャップを付けることが推奨されています。
特徴②“ゆるリラ浴槽”
ゆるリラ浴槽は、人間工学を応用した造りで、頭と首はしっかり支え背中を包み込み、身体にかかる圧力が分散されるので、自然とリラックスできるような姿勢になれます。通常の浴槽ですと3点で身体を支えますが、ゆるリラ浴槽は4点で支えるため1か所にかかる力が小さくなり、よりリラックスできるというわけです。
特徴③“コンフォートシャワーバー(手すり兼用)・コンフォートウエーブシャワー”
アーチ状のシャワーバー(手摺)で立っても座ってもお好みの高さや向きでシャワー浴を快適に楽しめます。シャワー自体は「ウェーブ&スプレー」2つの水流で節水しながらも軽快な刺激のある浴び心地です。(従来品と比較すると節水率は35%)
戸建て住宅用の普及品サザナと仕様は変わりませんが、全く同じ仕様にした場合マンション用のWYのほうが価格は上がります。WYは「機能充実させ、良い仕様にしたい」といったマンションにお住まいの方にオススメの商品です。
ここを注目!システムバスの選び方は?
「掃除をしてもなかなか綺麗にならない」「我が家のお風呂はなんだか寒いな」などとお困りの方、たくさんいらっしゃるかと思います。
そんなお悩みを解決するのが浴室リフォームです。満足のいくリフォームにするためにもどういったものを選べばいいか、ポイントを抑えていきましょう。
そもそもシステムバスとは壁・天井・浴槽などのパーツをあらかじめ工場で作り、現地で組み立ててつくられるものを差します。四角い空間の内側にもう1つの空間(浴室)をいれるというイメージがわかりやすいでしょうか。いわゆる在来工法と呼ばれるタイル貼りのお風呂に比べ、施工手間・費用がおさえられ機能も充実しています。
サイズ
システムバスは基本的にサイズが決まっています。よく耳にするのは1216・1616などですが、これは浴室の内寸が1.2m×1.6m・1.6m×1.6mということを表しています。日本の建物は尺モジュールもしくはメーターモジュールのどちらかで建てられており、その寸法の内側にシステムバスが設置できるようにサイズバリエーションが用意されています。
例えば1616サイズのお風呂の場合・・・
こちらは1坪用とあらわされることもあります。1坪とは1.82m×1.82mですのでシステムバスの壁の厚さも考慮するとその空間の中に入る1.6m×1.6mのお風呂が設置できるということになります。ただし、メーカーによって同じサイズのお風呂でも必要設置寸法が取れず、希望の商品でリフォームができない、という場合がございますのでしっかりとした調査が必要です。
基本的には既存のサイズと同じ、もしくはそのサイズに近付ける場合がほとんどですが、もう少し浴室を大きくしたいという方もいらっしゃいます。浴室を広げる場合、脱衣場側に浴室を広げることができます。ただし、建具やサッシ、洗面台・洗濯機等脱衣室には干渉するものがたくさんありますので、そのあたりの余裕があれば脱衣室側へ広げることも可能です。
逆に小さくしたい、というご希望の方もいらっしゃいますが、それも可能です。大きくする場合同様に、干渉するものの兼ね合いもあります。また、天井の高さもいくつか選択肢があり、高ければ高いほど広く感じますが、天井は梁があったり、浴室が屋根の下だと十分な高さがとれない場合もありますので注意が必要です。
戸建て用かマンション用か
大きな違いはサイズのラインナップの違いです。マンションやアパートなどの集合住宅では間取りの関係上、奥行きが長いタイプが多くそれに合わせてサイズが用意されています。性能の面ではほとんど違いがありませんがマンション用は換気扇がオプションになるケースが多い印象です。金額面では同じ性能・仕様にした場合マンション用の方が少し高くなります。戸建て住宅でも寸法的にマンション用のシステムバスを選ぶこともございます。
おさえておきたいポイントをまとめてご紹介!
サイズが決まれば中身の仕様を順に決めていきます。
・壁パネル
普及価格帯の商品は通常、1面のみ色を変更できる「アクセント」仕様になっている場合が多いです。3面はホワイト系の色、1面は色や柄が入ったものを選択できます。その商品のグレードによっても選択できる色は変わってきますし、オプションで全面柄ものなども選択できます。
・浴槽
標準仕様はFRP浴槽の場合が多く、オプションで人大浴槽にも変更できます。(※メーカーやグレードによっては標準で人大浴槽の場合もあり)
FRPとはガラス繊維に樹脂素材を混ぜて作った、繊維強化プラスチックの事を指します。防水性・耐久性が高く、安価のためFRP浴槽は多くの方に選ばれています。一方で汚れが目立つ、といったデメリットもあり、毎日の掃除で浴槽をこすらないといけないといった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一方で人大とは人造大理石または人工大理石と呼ばれるもののことを指します。人造大理石は天然の大理石に樹脂やセメントを混ぜたもののことを差し、人工大理石はアクリル、もしくはポリエステルいわゆる合成樹脂を主成分としたものになります。FRPに比べ、傷や汚れが付きにくく、艶があるため高級感も感じられます。しかしながら入浴剤が使えなかったり(入浴剤の影響で変色or光沢が薄くなる)、後から追い炊きをつけるなどの浴槽加工ができない(表面が固く穴あけ加工が難しい)などのデメリットもあります。
・床
どのメーカーも「掃除がしやすい」「汚れが付きにくい」「乾きが早い」「ひんやりしない」などなどこだわりを持っており、各社特徴がみられます。TOTOは他社と違い、少しクッション性のある柔らかい床なので、実際にショールーム等で体感することをお勧めします。
・断熱
浴槽の周りに断熱材の施してある「高断熱浴槽」を選択される方が多く、こちらは断熱フタとセットで使用することで4時間後の温度低下を2.5℃に抑えてくれます。ただ、このフタが邪魔、というお声も耳にしますね・・・。
浴室全体(天井・壁・床・パンなど)も断熱材を施し、より保温性の高い浴室にすることも可能です。
・ドア
折戸が一般的ですが、開き戸・引き戸などの種類もあります。ただし、開き戸は内側に開きますのである程度スペースが必要です。また引戸も浴室の寸法によっては選択できない場合もあります。
・換気扇
戸建て住宅用のシステムバスは換気扇が標準でついています。しなしながら人気なのはやはり浴暖ですね!浴室換気乾燥暖房機の事をさし、これ1台で「換気・乾燥・暖房・冷風」の機能が使えます。寒い時期、お風呂に入る前に暖房を付けたり、梅雨の時期に洗濯物を乾かしたりと非常に便利なものです。また、ミストを発生するもの、プラズマクラスターを搭載しているものなどもあります。
・その他(水栓、シャワー、照明、カウンター、収納棚、手摺)
標準仕様に加えてオプションを付けることで、より快適なバスルームにすることができます。メーカーごとによってオプションが色々ありますので、詳しく見てみることをおすすめします。
浴室まわりのリフォームの住まいコラム
浴室廻りのリフォームの費用と相場 大人気!浴室暖房機の価格も公開
ここに注目!浴室リフォームの費用・価格と工事の流れ
システムバスからシステムバスへの工事の場合、費用は60万円~、在来風呂からシステムバスへの工事の場合、費用は80万円~となります。
工事期間は最短でも3日です。工事の流れを順にご説明致します。
まずは玄関から浴室までの動線に養生をします。解体の際に埃がでますし、何人もの職人さんが通りますので傷や汚れを防止します。在来風呂の解体はシステムバスより埃がでますので、場合によっては近くのお部屋のドアにもその部屋に埃が行かないように養生をします。養生は解体日前日にする場合が多いです。
解体工事を始める前に必ずメーターを止めます。システムバス工事で一番怖いのが漏水ですのでしっかりと止水をします。その後解体工事に移ります。まず、浴室内の棚、水栓等の付属物を取り、ドア・壁・天井・床・浴槽などをパーツごとに取り外していきます。
給湯器を再利用する場合は浴室内のリモコンは綺麗に取り外し、安全な場所で保管します。ドア位置がずれる場合は脱衣場側の壁も一部もしくはすべて解体します。洗面台や洗濯機が近くに設置してある際はそれらの取り外しも必要となります。このタイミングで一緒に洗面台の工事をされる方も多いですね。
在来浴室の場合は、はつり工事が必須です。浴槽は壁や床に埋まっている場合が多いので、周りをはつり、浴槽を取り出します。床もシステムバスの脚(土台)が入る高さまではつっていきます。解体後、シロアリや水漏れの被害を見つけることもあり、本体を組み立てるまでに補修工事や防蟻処理をします。
続いて配管・配線工事です。照明器具・換気扇・給湯器電源などの配線をし、給湯・給水・排水は新規の位置へ配管し直します。換気扇の排気がずれる場合があるので、その場合は壁に穴をあけ直す工事が必要となります。
既存がシステムバスの場合、土間基礎になっている場合がほとんどですが、在来風呂の場合は土間基礎でない場合が多いので、コンクリートの土間を作ります。土間打ちはシステムバスを据え付けるために必要な工事です。既存がシステムバスでも土間が打っていない場合もありますので、工事に入る前に確認が必要です。ただし、解体前に確認ができない場合には土間打ち工事に備えてあらかじめ予備日で工程を見ておくといいでしょう。ここまでこればやっとシステムバスの組立です。
組み立ては、床⇒壁⇒天井の順におこないます。設備機器等もそれぞれに設置していきます。既存ドア位置と新規ドア位置が大きくずれない場合はドア枠専用部材をドア周りに取り付けます。壁と床の取り合いや、浴槽と床の取り合いなどには隙間ができてしまいますのでコーキング処理をして隙間を埋めていきます。
基本的には工場で出来上がったものを組み立てていきますが、現場ごとに状況も違いますので、微調整が必要になってきます。朝から夕方までで終わる場合もあれば、それより遅くなることもあります。
組み立てが終わったら、浴槽、床、鏡等に傷や汚れが付かないように養生をしていきます。ドアの位置が変わることにより、床が一部無い状態になってしまうことがあります。その場合は床を足し、専用の部材でおさめるか、ついでに脱衣所のCF(クッションフロア)を全て貼り替える方もいらっしゃいます。
続いて大工工事で補修した部分を含む壁一面のクロスを貼り替えます。他面のクロスの色柄に合わせてもいいですし、アクセントとしてガラッと変わったものを選んでもいいですね。ついでに脱衣所すべてのクロスを貼り替える方もいらっしゃいます。
正しい位置にふり直した給排水、電気をそれぞれの設備機器と接続していきます。水漏れはないか、設備機器は正常に動くかなどの試運転もおこないます。脱衣所内で外したものがあれば設置をし、養生撤去・清掃をしたら完成です。
システムバスのリフォームは非常に満足度の高い工事です。お客様の納得のいく仕様をお選びいただき快適な浴室タイムをお過ごしくださいね。
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