CEO’s mail:21.1
明けましておめでとうございます。昨年中は大変お世話になりました。ステイホーム正月を過ごし体重が激増したRobinの蜘手です。何かと足元の騒がしい毎日ですが今年もよろしくお願いします。飛騨高山は久しぶりの雪の正月でしたが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
さて新年明けてからニュースは連日、新型コロナの感染拡大の話題ですね。
「感染した」「濃厚接触者となった」という話も近いところで最近、よく聞くようになりました。11月からの感染拡大を受け、政府は1月7日、関東1都3県を対象に新型コロナウイルス対策の特措法に基づく緊急事態宣言を発令しました。期間は2月7日までとのこと。これをうけて東海でも政府のすることに金魚のフンのようについていきたがる愛知県の大村知事、それからいつも独自色を打ち出したがる岐阜県の古田知事も何かしらの発令をするとみられています。
私見ですが米国、欧州の感染拡大をみていると日本の重篤患者用の病床数があきらかに1桁足りないと思います。(日本は約3500床。ICUに米国は8万人、仏国でも4万人が入院中)。十分に医療体制を拡大した上で、経済政策をすべき。結果的にはのんびりGoToキャンペーンをやっている場合じゃなかったと思わないわけでもないですが、このような感じで2〜3年続くのかもしれませんね。
さて、行動の抑制とその効果、脳内の「経験の履歴」について。
20代の頃、聞いた話です。「近所に小さい頃から知っている、ある子供がいた。中学、高校と進むにつれ素行が悪くなり、いわゆる不良高校生になった。ある時、その高校生が近くの公園でタバコを吸っていたのでそれを咎めたら、バツが悪そうにそそくさとどこかへ消えた。また次の日、今度は違う場所で同じ子がタバコを吸っていたのでその時も注意したら、ササッと足早に立ち去った。それからまた数日後、今度は公園の隅で隠れてタバコを吸っているのを見つけたが、その時は他に気を取られて注意できなかった。すると次の日、友達と公園で堂々と吸っているのを見かけたので注意をしたら『おじさん、この前、注意しなかったから認めてくれたのかと思った』と言ってきた」という話。
1回見逃したらそれが当たり前になる。諦めたら教育は成り立たない、そんな内容だったと思います。私たちには経験の履歴というものがあります。例えば運転中にスマホを触っていて事故や警察に見つかったことがない人は、見つかった履歴がないので、触ることにあまり抵抗がありません。
前回の緊急事態宣言の時は新型コロナウイルスの感染に全国民がピリピリしていました。私の知り合いでも「ゴルフ場もヤバイらしい」と言っていた人がいましたが、先日会った時「ゴルフ場ほど安全な場所はない」と言っていました。最初は恐る恐るだったのが「感染していないし、感染したという話も聞かない」という履歴を重ねることで、脳内には「ゴルフ場は大丈夫だ」と置き換えたのでしょう。(私もそう置き換えています)
食事会やカラオケ、旅行に満員電車も「感染していない履歴」を重ねることが脳内で「問題ない」に置き換わります。日常は何も変わっていません。経験の履歴が脳内の理解度を勝手に変えるのです。
今回、2回目の緊急事態宣言です。多くの人が、多少動いても感染をしていないという経験の履歴を重ねているので、行動を抑制するなら半ば強制的にするしかないでしょうね。大変、残念ですが。
ところで「〇〇しても大丈夫だった」のような経験の履歴は私たちの日常に多く存在します。ある人から聞いた話、朝早く出かける時についでにゴミを出しておいてほしいと奥様からお願いをされた。わかったよと出しておいたら、次の日から私の日課になっていたという話。
いかがでしょう。お心当たりのある方も多いのではないでしょうか。もちろん蜘手家のゴミ出しは私の係です。皆さま、時には経験の履歴を疑ってくださいね。どうかくれぐれもご自愛くださいませ。
最高経営責任者 蜘手 健介
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