CEO’s mail:19.03
3月に入りました。今年はこのまま雪が少ないのなら嬉しいという声を聞いてか、飛騨高山の冬は大した降雪もなく、春の陽気が差し込む季節になってきました。
Robinの蜘手です。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
暖かいせいか、私は今年は早くから花粉症が全開。花粉症の治療や対策は人それぞれで、飲み薬が効くという人もいれば、お茶が効果的という人もいますね。私の場合は、高山市の亀山クリニックへ行って、ヒスタグロビン注射をすることです。例年は1月、4月にするのですが、今シーズンは12月と2月に打ってきました。亀山先生曰く、「今年は例年の5倍の花粉の量です」とのこと。こうなったら早く夏になってほしいです、笑。
さてそんな2月、驚きのニュースがありました。水泳・池江流花子(18)が自身の白血病を公表しました。
池江選手は100メートルのバタフライでは2018年の世界ランク1位。日本記録を個人で5つ、リレーで5つ保持しており東京五輪でも金メダル候補。文字通り、水泳競技女子のエースであり、2020年東京オリンピックの顔であった現役アスリートです。このニュースは衝撃を持って、国内外で大きく取り上げられました。
注目されるというのは大変な立場ですが、アスリートの前に1人の女性。それもまだ10代の子供です。メディアもガチャガチャと騒がず、静かに安心して治療に専念できる環境を与えることに協力してほしいものだと思います。(マスコミがバカなのは、何でも知りたがる一部の国民に責任の一端は大いにあると思います)
今はゆっくりと治療に専念し、まずは完治されることを心より祈るばかり。しかし18歳という年齢。私の長男と同じ歳であることを思うと、余計に胸が痛くなりました。人生何があるかわからない。我が身を振り返りました。
私は6年前、良性だと診断された2cm大のポリーブが胆嚢にあることが発覚しました。主治医は取っても取らなくてもよいとのことでしたので、そのまま半年ほど放置していましたが事あるごとに精密検査をするのが面倒で、胆嚢そのものを摘出する事にしました。病理検査の結果、そのポリーブの中に悪性腫瘍が発見されました。
ステージ1のガンでした。健康そのものだと思っていた自身の体がガン??受け入れるのに時間がかかりました。人生で初めて“死”を意識した瞬間でした。おかげさまで6年経っても再発もせず経過は良好。皆様にご心配をおかけするような事にはならないと現段階では言い切れる状態に戻りました。
私どものような住宅を扱う仕事をしていると、お客様の人生に関わる重大な決断に立ち会う機会が多くあります。不動産を買うということ、住宅ローンを組むということ。また生命保険に入るなどといったライフプランの設計などの提案をすることもあります。私自身の経験から社員教育をする中で「人生は何があるかわからない。今できること、やりたいことは全てやりなさい。」と伝えています。
“祇園精舎の鐘の音。諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色。盛者必衰の理をあらはす。”
形あるものいつかは壊れ、命あるものいつかは絶えます。わかってはいるものの現実と向き合うのはそう簡単ではありません。だからこそ「人は何のために生き、何のために仕事をしているのか」と向き合わなくてはならないと思うのです。
先日、本棚にあった宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を久しぶりに読み返しました。この本のテーマは“本当の幸せとは何か”です。そして宮沢賢治はその著書の中で“本当の幸福とは自分を差し置いてでも他人の幸せを願い尽くすこと”としています。他人のために何ができるか?自分を犠牲にしてでも他人の幸せを祈り、行動することができるか。純粋で無垢なメッセージが何かこう胸に突き刺ささりました。
私も40代後半に差し掛かりました。これまでを振り返ってみても他人のために自分を犠牲にしたとは到底思えない人生でした。地球にいるのは1人の自分と大勢の他人です。お金は楽しい時間を提供してくれますが、それで幸せになれるとも思えません。やはり他人や社会に何ができるか。そんな思いを強くする日々です。
株式会社ロビン 代表取締役 蜘手健介
最高経営責任者 蜘手 健介
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